「恋文」 【GUMI】

「恋文」 【GUMI】 　　歌詞+解説（ネタばれ注意） 《主な登場人物》 ○沢村　千穂　（さわむら　ちほ） 小さい頃から絵に興味を持ち、中学の時は美術部に入っていた。 高校生になってからも美術部に入部。 絵の勉強をする内に、パソコンで描くグラフィックデザインにも興味を持つ。 １年の時から同じ部の侑磨の事が好き。 恥ずかしがりな彼女だったが、２年生の時に彼に告白する。 ○大野　侑磨　（おおの　ゆうま） 父が有名な画家で、幼い頃から絵筆を取り、自分も画家になりたいと思っている。 父の元で鍛えられたその腕は、大人も驚く程。 ただ、彼自身は自分の作品で納得できるものが少ない。 “自分の絵とは、何なのか？” その答えをいつも探している。 ◇歌詞　　▼解説 ◇「元気ですか？」　その言葉で　いつも 始まる　君への手紙 もうこれで　何通目なんて　今更 覚えてないよ 初めて君に　手渡した　あの日の 記憶は　今も覚えてる 雨上がりの　静かな教室 二人きり　顔さえ見れずに 「好きです――」 ▲初めて千穂が侑磨に書いた手紙。 『大切な話があるので、放課後、教室に来てください。』 それは、侑磨に直接想いを伝える為のものだった。 ◇愛想笑いさえ　苦手な君が 驚いてるの　気づいてたよ それでも　私の頭を優しく撫でて 受け止めてくれたんだ 恥ずかしがりな　私だから　何を 話せばいいのか　わからなかった 必死に話題を　探して笑う私を 君は　どう思ったの？ 無口な君は　相槌ばかりで だけど　嫌そうじゃなかったね 帰り道　触れた君の左手 あたたかで　大きな手が 包む 言葉にならないくらい　幸せな日々が ずっと続けばいいなと　願った となりに　いさせてくれて　ありがとう いつも　感謝していたよ 遠くへ行く事を　選んだ君の 決意は本物だと　知っているから “寂しい――”　そんなわがままで　引き止めたくない 私は　前を向くよ ▲高校卒業後、侑磨は絵の勉強をする為海外へ行く決意をする。 どんなに遠く離れてしまっても この恋文を　君に届けるよ “返事がないかな？”なんて　また期待して 力強い文字をみつけて　喜んで ▲侑磨が海外へ行ってしまった後も、千穂は侑磨へ手紙を送る。 侑磨も千穂へ手紙を送る。 郵便受けを覗いては、侑磨からの手紙がないかといつも気にかける。 この雪が溶けて　春になったら 君は　この街に帰ってくるから 誰よりも　先に迎えにいくよ だから 私をぎゅうっと　抱きしめてね そして　名前を 呼んで――