焔燐
近づくたびに遠ざかる距離、炎天の下僕は走る。
暗闇の中で一人たたずむ少年は笑顔で終わりを待ち続ける、
それを見た汚れの無い少女は涙を流しながら、何かを願っている
走るのを諦めた僕は太陽を見ながら嘆く
この何も無い世界で、、、、、
ただ一つ浮かぶのはあの暖かい日常、
君と過ごした幸せな日々
僕は、私は、それを当たり前だと思ってた
近づく終わりと遠ざかる始まりを知りながら
君と口付けを交わす、、、、
この世界に残された君と僕、これ以上何を思えば良いの?
何故、こんなに苦しまなければいけないの?
これが僕の答えなのか?それとも僕への試練なのかい?
燃える世界の中で僕はただ答えを求めてる。
2
歩く音だけ聞こえるこの部屋の隅でただひたすらに君を思う、
窮屈な空間の中で壊れそうな心抱えて、、、、
また歩き出す僕を君は寂しそうな目で見つめる、
君の目に映る自分を僕は見るのをやめ、前を歩く、、、
君と私の秘密を交わしたあの日、
僕は、私は、一つになった、
そう思ってたのに世界は僕と、君に、刃を向ける
それが終わりとも知らずに、、、、、
この世界の焼き尽くされた地で、何をすればいいの?
骨だけの焼けた屍に魂はあるの?
これが神が望んだ世界なの?それとも僕が望んだ世界なのかい?
崩れる世界で僕は立ち尽くしている。
この世界に希望はあるのかい?あるのなら何度でも救おう
例えこの身が滅ぼうとも闘い抜こう、この焔燐と共に、、、、、