憂国の花
霧の向こうで
炎々と燃え立つ憂国の花
ひどく汚くただ汚く
穢れてゆくのかな
それでも雨に
君はただ佇む純白のまま
とても優しくただ優しく
微笑んでくれたから
晴れの日 船出の前の口づけが
進む道示してくれる
だって
全ての悲しみから君を守ってあげるんだ
海鳴く青い空 見上げる目に宿る炎
僕らはもっと強く清く正しく生きるんだ
弱きを守る刀 胸の奥握っていよう
渦巻く業火
人の世に蔓延る罪悪の殻
けれど優しくただ優しく
希望を捨てないで
いつの日か 桜の木にて落ち合って
どうか肩寄せ合ってみよう
だって
全ての幸せまで君を運んであげるんだ
花びらの流れる川 思い出のしぶきが舞う風
僕らは光浴びて煌めく命をつなぐんだ
永遠に切れない糸 必ずまた巡り合える
全ての悲しみから君を守ってあげるんだ
傷つき靡く旗 いつまでも信じるもの
「私は貴方を愛し貴方に愛され生きるんだ」
嗚呼...