迂闊聡明

「僕はごろごろ」
窓の外は予報通りの雨が空で待ってる
胸を焦がしたあの入道雲は
何処へ行ったの
降り乱す窓の視界が煙って
遠く鳴る感情と僕はじとじと
色褪せる部屋の窓を雨が叩いても
頭上響く雷鳴と僕はごろごろ
どれほど季節が過ぎたら
どれほど取り残されたら...

こんな晴れた日には
あなたに出会う気がするの
吹き抜ける追い風の　行く先に怯まないで
書きかけた言葉が繰り返すよ
君が何にも知らなくても
この道に咲いた
木洩れ日集め　贈ろう
強い風に吹かれて　今にも伝えられそう
嘘でごまかしてまで会いたい
君が何にも知らなくても...

洗われた冷たい空気　どの音も吸い込まれてく
まだ暗い中に二人　白い息と遠い景色を見ている

あの向こうに待ち望むものがあるなら
そうならもう君が居なくても　それでも明けるよ

色付き始めた景色　柔らかな君の横顔

別々の場所　そこから歩いてきた
愛してる　この瞬間...

誰もいない夜　原っぱは揺れて風を呼ぶ
思い出転がる道では　風も懐かしい
夢の中　君は微笑み返した
あの頃のままの　二人そこにいた
分かってるんだ　戻れないことなら
記憶はほとんど　溜め息色の
見上げた月は　まだ少し寒そうに私を包む
躊躇うばかりで　手を取れなかった
そんな優しさなら　もう要らなかった...

「マイ・ヘッドフォン！」
こんな姿はキミには見せらんないや
カッコつけてみてもキマらない
お気に入り　マイ・ヘッドフォン！
虚ろなこの私に
ホープフリーミュージックを宿して！！
何かを変えたいんだ
誰のせいにしたって もう意味はない
この声とココロに向き合って辿って行くんだ
何度も夢見たって枯れな...

僕ら何処までも　何処までも行こう
まだ見てないもの　あるだろう
踏み出そう 心向かう方へ
行方知れずの旅ならば
きっと楽しいさ
溢れるチカラ　今日は何に変えていこう
それ以前に　この道は明日へ続くのだろうか
今輝く僕らの瞳のその色が
意に反し消え失せかけてる
でも、それは紛れもない青春...

後どれくらい今を保ってるの
何も見えない未来
でも明日も何となく想像ついてる
予定範囲な未来
行ったり来たり
流星まちはずれ
まっすぐ 誰かよりも
大きく思うように光を描いていく
どこへでも
僕は今どこへ向かうの...