ツミの投稿作品一覧
-
僕らまた桜に見惚れては
いつか聴いた歌さえ忘れゆく
春の雨に攫われた君は
裸足のまま静寂に駆け込んだ
風に揺らめく長い髪
淡く煌めく桃の色
指に絡める幼い嘘
僕は夢を見てた
僕はまた桜に見惚れては
君を思い出した...桜色の雨
-
言葉一つさえも
僕は解けなくて
夢幻に海を
広げ遊んでるよ
落ちこぼれたソーダ
廻る因果に
恋い焦がれたそうだ
泡が消える
薄汚れた床に
染み行くブルー...ブルーラグーンの涙
-
願い続けることに
違和感だけ覚えてしまい
世界震える音に
溜息を零す
ありったけの雨を
夜の海に浮かべ
君の喉に
しまい込んだ
永遠離そう
新しい暗闇抱いて...ジギャク
-
疲れた身体抱いて
僕は夜の波紋に流されるまま
また鼓動裂いて
僕は酔うの、
セカイに追い付けないよ
ああ浮かれたからだ、泣いた
僕は無理を言って損をするだけで
また徒労強いて
僕は問うの、
笑うセカイへと...東京恍惚通り
-
僕の息消したなら
世界を閉じ込められる?
歪んだ特別も
寂れた感情も
夢想に隠れて
最後の小さな意味を
触れば溶けだして
涙に変わったよ、また
理由がないことにさえ
慣れてしまったの...温度が消える前に
-
消える雨粒は新しい世界
反射したように煌めいてる
街を焼き尽くす夕暮れは狭い
風が吹き抜けて揺らめいてる
僕が見てた綺麗な景色
夢幻みたいだ
そこにはいつだって
君が傍にいたの
雨上がりの地を蹴って
笑ってくれたね...無限の未来
-
傍に居るよと嘘をついて
君の笑顔を間近で見た
青の悪夢が差し込んだら
僕が助けてあげるからね
小さな「世界」を武器にして
君を君を守っていくよ
微量の眩暈を捧げたら
君も君も僕のものに
さよ、なら
さよ、なら...螺旋と骸
-
「愉快なことは善い事だね」
憂いはいつも傍にあるね
ABCの旋律に合わせて
下手糞な仕草で笑う
「不快な音はすぐ落として」
呻きはいつも此処に在るね
平気で戦慄を寄越して
世界から息吹を奪う
とめどなく
溢れ出る...妄想吐けよ世界も壊せ
-
壊れた。
「あー、しまった」
言えたら楽だな
せめて最期に言葉の一つくらいは
掛けたならば良かったのかしら
歪みきった世界観、犯した
間違えの最中(さなか)を
知れたら悪だな
僕は最期に何かを一つくらいは
出来たならば良かったのかしら...黙れよ
-
遠くに在る確かな熱情が
月の影に揺らめき
声を閉ざしてしまう
孤独にまで慣れた心の臓が
錆び付いても貴方の言葉
苦しそうに求めてる
災禍の果てには
何も残りはせず
酷く疲れた怠惰の傘が
温い雨を遮る...月影に、何思ふ
-
錆びた藍が騙る戯言に
誰も耳など貸しはせず
夜を侵食した
掻いた胸が誘う真似事に
誰も意味など見い出せず
私置いてかれた
最果てを望む貴方
終末を落とす彼方
誰も気付かない世界の終わり
蒔いた種潰す裸足...現象の終わり
-
僕の世界を照らした炎が
眩しすぎて困る
笑って愚痴を零す
歪んだ陰を引き寄せる声が
優しすぎて焦る
存在隠せず酔う
闇を食んで生きてきた
過去も拐う焔
飛沫上げて視界を赤く
染めた孤独な僕...あなたのおかげ
-
全てを消した世界の端に
置いてかれた僕は
夜を誘う呼吸飲む
午前零時の冷たい空に
溺れてたい僕は
君の声を封じ込む
青く染まってく深海で
僕たちは雑念を手放した
鮮明な夢、見てた真夜中
涙流す僕は...夜の海
-
群青は僕を焼く
心臓も染まった
孤独の火を掻き消した
雨が儚く息を止めたよ
酔狂な夜はまだ
浸透を認めず
素朴な笑み、見せる君
消した、亡くした、失った
静寂散らかして
高くまで積んだ積み木を...シアワセになろう
-
飾りだらけの笑顔の裏
僕はどれだけ泣いてきただろう
同じ顔をした君も
泣いているのかな
浅く響いた鼓動はただ
僕の呼吸を促しているよ
同じ心臓を持った
君も息をする
曲がりくねった細い道は
奥の方が暗くて真っ青だ...藍してる
-
君を愛する
理由を探す
反転した世界、悲哀に抱かれ
三点リーダ並ぶ空の下
暗転した広い舞台に立って
感染者を気取る
君を愛していました
杞憂を重ね
完成した夢は、日向に焼かれ
安定剤飲めば笑うフリ...アイに耐えた絶えた
-
ただ求めて落とした
答えは脆く
何も視(み)えない部屋で
剥がれた嘲笑
痛みさえもう感じないから
狂う世界に
灼かれた哄笑
嫌いな歌、聴こえる
ヒロイズム気取った
空の彼方に消えいく...unchained
-
深い夜の水面に
溺れそうな藍色
いつかは幸せになります、と
うわ言、並べて
暗い僕の瞳に
壊れそうな終末
いつでも涙流す準備を
していて
あー、ごめんね
煌めく視界に...Wimp
-
君のための答えをあげよう
その手に持つ苦しげな優しさなんて
息を食べて夜空を冷まそう
指は水に浸けて
僕は幸せな
嘘をついて笑ってるよ、また
明日(あす)を退ける
夢の中で溺れてるよ、まだ
君のために孤独をあげよう
その眼に持つ憂鬱な激しさなんて...セカイの外で
-
隠れてるのは誰?
そこにいるのは知ってるぞ
掠れてくのは彼だ
煙に巻かれていってしまうの
また逃げていくのさ
内緒の話を聞いてしまったら
もう逃げるわけにはいかないのです
僕は立派な探偵なのだから
燃える挑戦状
盗まれたのは何かなんて...VERSUS
-
鮮やかな青で
空を塗り潰したなら
この物語は
瞼を閉じるのかな
涙が朝を絶つ刹那
私は終わりを感じる
見上げるだけのハジマリは
誰かが創った夢の世界
どこかで聴いたような
淡い音は壊れかけ...Blue Story
-
つきはぎに瞬いた空には
指先が染み込む
好きな君、今はもう居なくて
生み出した孤独へ
もう息を忘れてもいい?
赦してよ
酔う日々が掠れても
まだそこには
いきがる馬鹿な僕がいるのでしょ?
痛みに震え快楽をまとった舌と...病気
-
真空の世界で
僕の声が落ちる
深紅の幻聴
僕の胸が満ちる
絡まった視線は首絞めつけて
嘲(あざけ)った誰かが舌を見せた
剥がれた水面(みなも)が
焼かれた未来が
重ねた刹那が僕を殺した
禁句の言葉で...Sleeping
-
変わりゆく景色の中で
踊る雨粒は奇麗
混じり合う生気の傘で
避(よ)ける赤らんだ未練
凍てつく夜
響いた鼓動には
怠惰が絡む
ハイカララ、微睡んだ
君の瞼、染み込む意味
吐いたなら楽なのに...ハイカラな終末
-
此処に遺した
影は青色
血潮が視界を濡らして
路地裏隠れる
狂いだす君の声は
また凍てつく刃に変わって
愛してた心臓には
もう音色が消えてしまって
辛いよ
此処に咲いてた...深い不快
-
夜を消して歌い出す君は
眠れる白い世界を藍に落とした
嘘に焼かれた誰かの声が
どこか遠くの夜空で広がった
燃えて砕けていく刹那
放り捨て壊してしまうの
夢想の中で枯れた花弁
濡れて彷徨う景色を見つめてた
終えて咲き誇った命
抱き締めてまた走り出すよ...君色世界
-
煙が蔓延るこの街で
呼吸を繰り返す少女は
灰色埋める空目掛けて
汚れた手をかざしてみた
眠りは嫌いなその少女
故障を繰り返す世界に
マシンを捨てるようになった
「要らないから、サヨナラ!」
零れる部品は
彼方へ飛ばされていく...機械的エンドロール
-
砕けた夢の欠片には
何も見えなくて
ふざけた愉悦噛み締め
いつかの嘘を投げ捨てたよ
僕の心を蝕む
君の言葉が忘れられなくて
だから
僕の此処、刺してみてよ
その鋭利な気持ち一つで
今すぐに壊して...繰り返す終末
-
息、止める朝うららかだ
息、染める世界は狭く
息、知らん顔へたくそだ
欠伸噛み殺す
日々、燃える昼緩やかだ
日々、淀む空色迷路
日々、ミサンガを引きちぎる
希望溶けていく
今此処に在るものは
いつか消えてしまうけど...Remove
-
真水の海で泳ぐ三日月
夜に騒いだ君の足元
合図に乗って踊る雷(いかづち)
奥に渇いた日々の落書き
笑ったならそれが終わりで
君にはもう何も残りはしないのです
廻(まわ)り廻る時計の針
叫んだのは誰かな
心の臓を締め付けてる
僕の意味は彼方に飛んだ...螺旋の焔