眠らせ姫からの贈り物 前編【自己解釈】
投稿日:2011/10/19 18:08:21 | 文字数:1,882文字 | 閲覧数:2,933 | カテゴリ:小説
くわしくは本家様の動画で。
本家様 http://www.nicovideo.jp/watch/sm14539838
「そうですか…でしたら、『gift』という、眠れる薬をだしておきますね」
そう言い、giftを渡すと、患者様はお礼を言って帰っていった。
私は医者の娘なので、薬や医療に関してはなんでも知っている。
最近、不眠症の患者様が多いので、それによく効く薬「gift」を調合し、患者様にわけているの。
giftは他の病気にも効くスグレモノなのよ。
そんな私は眠らせ姫。
giftを配る目的?
そんなの、決まってるじゃない。
貴方の幸せの為に。
<<【七つの大罪】眠らせ姫からの贈り物【自己解釈】>>
エヴィリオス年代記609年
*眠らせ姫からの贈り物*
ブランケンハイム家は、政略の果てに息子を、街でも裕福な医者の娘に婚姻を決めたそうだ。
その医者の娘というのが、私。
政略の果てに決められた婚姻。それでも私は、貴方を愛した。
昔、小さいころの、優しい貴方を愛していた。
でも今の貴方は、欲に溺れた、無能な遊び人に成り下がってしまった…
でもね、前から好きだったのよ?
彼らは、医者の娘の、莫大な財産だけが目当て。
別にね、それでも幸せなのよ?
今の貴方は、幼いころの、私との約束も忘れてしまって。
「絶対忘れない」って言っていたのに。
でも、いいの。貴方の傍に、いられればいいから…
まぁ、私自信に興味を無くして、遊んでばかりいる貴方も、お悩みのようね?
私は貴方が好きだから、助けてあげたい。
私は一応、貴方の妻なんだから、相談くらいしてくれたっていいじゃない?
なによ、五月蝿いって。
まぁいいわ。
私は医者の娘よ!
貴方の悩みなんて、すべてお見通し!
不眠症でしょ?よく眠れないようね。
安心して!
よく眠れる薬を探してあげる!
…なんだけど、問題が発生。
不眠症対策の薬が街にないの。
困ったわ…
貴方を助けることができない…
街を歩く。
…そうだ!
ジュリアなら何か知っているかしら。
ジュリアの家に向かう。
コンコンコンコンコンコン
「ジュリアー居るー?」
ガチャ
「居るわよー…居るから6回もドア叩かないで…」
「あはは。ごめんごめん」
ジュリアの家に入る。
「…で、用件は?」
「なんかね、最近、カスパルが不眠症なのよ」
「あんた医者の娘でしょ?自分でなんとかできるじゃない」
「うん、そうなんだけど、その不眠症の薬が、この街に一つも無くて困ってるの」
「え?そりゃ大変だ」
「そりゃ大変だ、じゃなくてなんとかなんないの?」
ジュリアも暢気なものだ。
「自分で精製すればいいじゃない」
「…は?」
「giftよ。なんの病気にも効くわよ」
「そんなもの、精製方法知らないし」
「…はぁ、仕方ないわね。教えてあげるわよ」
「おお!頼もしい☆」
「そうそう。あとね、マルガリータ…」
***
コンコン
私はカスパルの部屋をノックした。
「カスパル、入ってもいいかしら?」
「…あぁーもー、うるさいって言ってるだろ!?
静かにしろよ!
眠れないんだからさー!」
ドアの向こうからは、私の夫…カスパル・ブランケンハイムの怒鳴り声が聞こえてきた。
ちょっとノックしただけなのに…。呆れた。
「知ってるわよ、だから不眠症に効く薬を持ってきたんじゃない!
それなのに、何よその態度!」
「…不眠症に効く薬、だと?」
カスパルが部屋から出てきた。
その顔には、目の下に隈ができていた。
「そうよ」
「ていうか、なんでお前そんなこと知ってたんだ」
「私、一応医者の娘なんだけど?」
「そうだったっけなぁ?」
「ちゃんと覚えといてよ」
…この女タラシめ。
まぁ「誰?」って言われるよりはマシね…
「で、これ渡しとくわね」
「なんだ、これは?」
「giftっていう薬で、なんの病気にも効くのよ」
「へぇーそりゃ便利だなー」
「でしょ?感謝してよね」
「はいはいありがとさん」
私からgiftを受け取ったカスパルは、そう言って部屋に戻ってしまった。
この苦労知らずめ…
「あ、言い忘れてたけど、giftは少しずつ飲んでねー?」
「はいはいわかったようるさいな」
「なっ…!あなたねぇ、giftを探すのにどれだけ苦労したか分かってるの!?」
「お前は黙っていろ!」
カスパルは、本当に昔と変わってしまった。
どうしたら、彼はこんなふうになってしまうのだろう。
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眠らせ姫からの贈り物 後編【自己解釈】
私のところに、毎日沢山の患者様が来る。
その時に、気づいた。
誰もが悩みを抱えている。
父も母も、街の人達もみんな。
みんなの悩みは、‘夜に眠れない’
眠らせ姫からの贈り物 後編【自己解釈】
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13943号室 2【自己解釈】
「おい」
部屋の外を見張っていた看守が、もう一人の看守に話しかける。
「なんだよ」
「いや…なんか、聞こえないか?」
「この部屋からか?」
13943号室 2【自己解釈】
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【茶番カプリシオ】時の魔導師とぐだぐだ裁判【二次創作】
「私の言うことが聞けないの!?」
人形館長が槌を強く叩く。
そんなこと言っても無駄よ。
だって、すでに彼は力を失っているから。
<<【茶番カプリシオ】時の魔導師とぐだぐだ裁判【二次創作】>>
【茶番カプリシオ】時の魔導師とぐだぐだ裁判【二次創作】
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Crazy ∞ nighT【自己解釈】
彼女たちは物語を作る。その【エンドロール】が褪せるまで、永遠に。
暗闇に響くカーテンコール。
やむことのない、観客達の喝采。
それらの音を、もっともっと響かせてほしいと願う。それこそ、永遠に。
しかし、それは永久に続くことはなく、開演ブザーが鳴り響く。
Crazy ∞ nighT【自己解釈】
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【七つの大罪】ヴェノさんと悪戯の内容【二次創作】
「踊ろうよ、このハーレムで」
屋敷に訪れた女性に手を差し伸べ、決まり文句のように告げる。
そんなことを言っていた時期が、俺にもありました。
幼い頃の俺を、周りの奴らはあざ笑った。
俺は何もしていないのに、奴らは暴行を加える。
【七つの大罪】ヴェノさんと悪戯の内容【二次創作】
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【moonlit bear】原罪者と平和な森【二次創作】
恐ろしいほどに暗い森の中を、私は駆け抜ける。
はやく、はやく、逃げないと。
これさえ持って帰れば、私は幸せになれる。
でも、うしろからは怖い熊が追ってくるの。
花が咲いた道を駆け抜けたためか、花を踏んでしまった。
【moonlit bear】原罪者と平和な森【二次創作】
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【七つの大罪】悪徳裁判官と自由法廷【二次創作】
「救いが欲しけりゃ、金を出せよ」
私はかつて、沢山の被告人にそう言った。
哀れだったのだ、私も、犯罪を犯す者も…世間も。
いくら金を積んでも罪は消えないというのに。
お前の人生は、法廷の主である私の気分次第。
【七つの大罪】悪徳裁判官と自由法廷【二次創作】
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【五番目のピエロ】忠実少年と賑やかサーカス【二次創作】
「世界の間違いを、レミーが正すのよ」
数年前、サンタさんに言われたこと。
僕は、世界を正す救世主。今日も、世界のために、サンタさんのために、一生懸命がんばるんだ。
僕は、ずっとひとりだった。
こじいんっていうところに閉じ込められて、ずっとかなしかった。
【五番目のピエロ】忠実少年と賑やかサーカス【二次創作】
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【がくルカ】memory【19】
夢は記憶を示すもの
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『それじゃあ次の曲!』
リンさんの声が講堂に響く。観客の盛り上がりようは、普段のそれとは違った。
「凄いね……まさか、リンがトークだけで観客を盛り上げさせるなんて」
【がくルカ】memory【19】
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【七つの大罪】悪ノ片割れと忙しい厨房【二次創作】
「この…無礼者!!」
『悪ノ娘』は、確かそう言い放って捕まったんだっけ?
哀れなことだ
『悪ノ娘』は、悪いことをしたんだから、
捕まるのは当然でしょ?
【七つの大罪】悪ノ片割れと忙しい厨房【二次創作】
のほほんと生きる物書きです。
ギャグから真面目なものまでいろんなジャンルの小説を書いています。
…のはずが、最近はがくルカを書くことが多いです。
IN率低いです。
マイページ以外では「かなりあ荘」というコラボに出現します。
全体的にgdgdなものが多いです。
小説は、自己解釈もオリジナルもやってます。
だいたいはその場のノリで書いてます。