玩具屋カイくんの販売日誌(154)  ニコビレ、作業室の謎の穴

投稿日:2012/05/20 21:10:49 | 文字数:1,105文字 | 閲覧数:68 | カテゴリ:小説

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壁に耳あり、障子に目あり、なんて言いますが、これは壁に口あり、かな?

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TEXT
 

壁の穴をふさいだベニヤ板の向こうから、聞こえてきた男の人の声。

そばにいた3人は、思わず顔を見合わせた。

「んー、なんやろ? 男の人の声、聞こえましたよね」
マコさんが、首をかしげて言う。

「ええ、たしかに」
ぱみゅちゃんも、眉をしかめて答えた。

マコさんとレイムさんは、部屋を見回した。男の人はもちろん、3人の他には誰もいない。

「…どっかで、聞いた声やったけど」
「なんか、キディディ・ランドのカイさんの声のようでしたよ」
マコさんのつぶやきに、ぱみゅちゃんは答える。

レイムさんは、目を丸くしてそのやりとりを聞いている。

「隣の部屋に、誰か、おるのやろか」

そういって、マコさんは作業室を出て、隣の部屋を見に行った。

ぱみゅちゃんもその後に続いた。なんだか、作業室にいるのが怖くなったからだ。


●のぞいて見ましょう…

2人は、廊下に出て、隣の部屋のドアに耳を寄せた。
中で誰かが、話をしているようだ。

「誰かおるね」
「ちょっと、のぞいて見ましょう」
ぱみゅちゃんは、入り口の開き戸を、ほんの少し開けてみた。


部屋の中には、話をしている人たちがいた。

ニコビレの作業室の隣は、普段は空き部屋だが、たまにちょっとした集まりや催事などに使うことがある。

話をしているのは、重音テッドさんと、ニコビレの村長の風祭さん、そして事務員をしている、村長さんの奥さんだった。

「…ええ。ミク・ドールやテト・ドール、りりィさんの作る商品なども、ウチでライセンスの仕事をしています。それで…」
彼らは、何かビジネスの話をしている。

のぞいていた、ぱみゅちゃんとマコさんは、顔を見合わせて、そっと戸を閉めた。


●突拍子もないけれども?

「さっきの声、あれ、テッドさんや村長さんたちの声やったのかもね」

作業室に戻ったマコさんは、なんとなく、ホッとした様子で言った。

「うーん、そうかも。でも、どうもカイさんの声のようだったけどなぁ」
ぱみゅちゃんは、つぶやく。


すると、一人で部屋に残って作業を続けていた、レイムさんが聞いた。
「あのー、この壁の穴は、デフォ子さんがあけちゃったんですよね」
「ええ、そうよ」ぱみゅちゃんが答えた。

レイムさんは続ける。
「で、“しゃべる人形”はっちゅーねも、デフォ子さんが作ったんですよね」
「そうそう」
マコさんが続ける。


「あの…突拍子もないこと、言うと思うかもしれないけど」
レイムさんは、ちょっとほほえんで言った。

「この2つには、つながりがあるかも知れません。この穴と、しゃべる人形の間に、です」(・・*)。。oO


雑貨の仕事をしてます。
キャラクター雑貨がらみで、キャラクターも好きです。

音楽も好きですが、好きな曲の初音ミクバージョンを聴いて感心!
ボーカロイドを聴くようになりました。

機会があれば、いろいろ投稿したいと思ってます。
宜しくお願いします。

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