黒白二重 【ご依頼品♪】
投稿日:2015/10/31 11:30:56 | 文字数:1,101文字 | 閲覧数:295 | カテゴリ:歌詞
タイトルは、『こくびゃくふたえ』と読みます。
なおる様からご依頼いただいて、和風曲に書き降ろしました。
ストーリーを織り交ぜたものにしたいと思い、試行錯誤。
毎回書いてますが、和風曲は意訳が最高に楽しいのですが…それが歌詞にちゃんと反映されてきているのか模索中です。
初稿、歌詞変更等対応します。
2015.11.25
tmboxに、upされました!
今のところ、動画化予定はありません。
http://tmbox.net/pl/950470
☆1A
とある昔のこと
生まれ堕ちた二重
射干玉の姫君
暁の媛君
☆1B
蕾淡く咲き
選り抜く運命に
瓜二つの華
水さえ違わず
☆2A
雨を涸らし遭いて
雪を手繰み空いて
射干玉と暁
互いにて葉毟る
☆2B
蕾濁り落つ
過ぎ去る背にも
唯二つの華
由縁さえ紡げず
☆2C
いずれ違わぬ事さえ
尚もいみじく
☆3A
星を仰ぎ観ては
雲を描き散して
表裏一体の
光と影ならば
☆3B
花は咲き誇る
好いては憎みて
嗚二つの華
退かずも譲らず
☆3C
いずれ叶わぬことさえ
尚もをかしく
◆◆◆◆◆
【意訳】
とある昔のこと。
双子の姫君が、生まれた。
一人は、朝陽を寄り集めたような髪の、『暁の媛君』。
もう一人は、漆黒の夜の底のような瞳の、『射干玉の姫君』。
二人は年頃を迎え、見目麗しく成長した。
高貴な者の運命として、生涯の伴侶を選ばなければならない。
容姿は違えど互いによく似た二人は、
花が自然に水を欲するのと同じように、
同じ人に想いを寄せた。
雨を涸らして求める水を与えないように、
雪を手繰り寄せて根を囲んでしまうように、
射干玉の姫君と暁の媛君は、
互いに葉を毟り取るかの様に競い合った。
そればかりに夢中になって、
いつしか意中の人は彼女達の元を去ってしまう。
その真の理由さえ、告げられないままに。
少しも違わず互いに似ていることさえ、
甚だしく腹立たしい。
星空を仰ぎ観たり、雲の姿を描いたりして、
どんなに気持ちの整理をしてみても、
表裏一体の光と影だからこそ互いのことがわかってしまう。
いくつもの夜を越えて、
双子の姫君は、まるで蕾が花開くように成長していく。
互いを好いては憎み、退かず譲らず。
想いが実らないことさえ、
己が育つ糧になるのだと知りながら。
◆◆◆◆◆
【読み仮名】
☆1A
とあるむかしのこと
うまれおちたふたえ
ぬばたまのひめぎみ
あかつきのひめぎみ
☆1B
つぼみ あわくさき
よりぬくさだめに
うり ふたつのはな
みずさえ たがわず
☆2A
あめをからしあいて
ゆきをたごみあいて
ぬばたまとあかつき
たがいにてはむしる
☆2B
つぼみ にごりおつ
すぎさるせなにも
ただ ふたつのはな
ゆえさえ つむげず
☆2C
いずれたがわぬことさえ
なおもいみじく
☆3A
ほしをあおぎみては
くもをかきちらして
ひょうりいったいの
ひかりとかげならば
☆3B
はなは さきほこる
すいてはにくみて
ああ ふたつのはな
ひかずも ゆずらず
☆3C
いずれかなわぬことさえ
なおも をかしく
作詞、歌う人。
シリアス・能天気・ファンタジー・厨二バトル系が主。
現在全面的におやすみしております。
依頼、応相談。
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