墓に咲く一輪の花
赤く咲くもろい花
愛した腕に首を落とされた
彼に捧げている
君と未来(さき)を見るために
彼は逝くべきだったけど
現世(うつせ)の終わりを派手に散ってゆく
笑顔が忘れられない
しあわせになれるものならば
踏み越えて行くがいい
夏を越え冬を凌ぐ
それが男だからな
君の顔に舞う茜
一瞬の修羅を見た
生き急ぐ影光に熔け行く
狂い咲く桜のような
彼を黄泉へ見送ったゆえ
君は幸せそうなれど
現世の続きを二人生きてゆける
とまでは信じられない
しあわせになれるものなのか
わからなくても行くがいい
春に愛し秋に別れる
それが運命(さだめ)なのかも
しあわせになれるものならば
前だけに行くがいい
春夏秋冬移ろい行く
それが命だからな
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