玩具屋カイくんの販売日誌(216) オカルト談義、白熱!?

投稿日:2013/11/17 12:48:25 | 文字数:1,350文字 | 閲覧数:80 | カテゴリ:小説

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マスターの知識は、不思議な謎を解く鍵となるかな?

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「なんか、ちょっと変な話になってきたわね。マスター、これおかわり」

カウンターに座った霧雨さんは、身を乗り出すようにして、コーク・ハイのグラスを差し出した。
「強めに作ってね。酔わないと聞いてられないかもね」
そういって、彼女は笑った。

「カフェ・つんでれ」のマスター、吉さんの話が、なにやら不思議な感じになってきたのだった。

「ね、そもそも、巫女さんと神主さんって、どう違うの」
カウンターの中で、モモちゃんも、つりこまれるように、マスターに聞いた。

「そうだね。簡単に言うと、巫女さんには霊とか神が乗りうつって、 “あっち”の世界のことをこっちに伝えるんだ」
マスターは説明しはじめた。
「つまり、霊媒師…シャーマンとも言う。大昔の、たとえば、邪馬台国のヒミコとか、そんな役割です」

「うん、なるほど、なるほど」
霧雨さんは、手に持ったグラスをグッと飲み干した。


●霊が乗り移ったのかな?

マスターは続けた。
「でも、神主さんとか、お坊さんとか、あと、神父さんとかは、違うんですよ」

「うん。あの人たちは、霊とか、自分には乗り移らないのね」
霧雨さんはうなずく。

「そう。霊や神との交信を、もっと“カタチの上”で行うんです。祭りや祭祀、儀式とかですね」

マスターの言葉に、モモちゃんはやっとわかったような顔をした。
「ふうん。その役目が“サニワ”ということ?」

マスターは、にっこり笑った。
「そう。ヒミコなんて言うと、原始的な感じするけど、サニワはもう少し、進歩的…というと変かな」

すると、モモちゃんが急にクスクス笑いだした。
「ふふふ」

マスターと霧雨さんはびっくりした。
「あれ、どうしたの」
「霊が乗り移ったかな?」

「ちがうちがう。だって、お兄ちゃん、なんでそんなことに詳しいの? サニワ…、神主さんにでもなりたかった?」


●ニコビレが不思議な場所に…

マスターは、もそっとした体を丸めて、照れるように言った。
「違うけど。僕だってこのくらいは、知ってるよ。知識として」

霧雨さんは、グラスに残ったコーク・ハイを飲み干して、言った。
「うむ。じゃあ、あのニコビレにその、紙魚子さんという、そのサニワみたいな人が来たでしょ。それで…」

彼女は、眉をひそめるようにつぶやいた。
「それでニコビレが不思議な場所になった、っていうの?。あ、これ、おかわり」

「おや、ペースが速いですね。大丈夫ですか」
そういって、マスターはまたお酒を作る。

「ボクも、前にその紙魚子さんに会いましたけど、とても地味で、優しそうな女性でしたし」
マスターは、思い出すように言った。
「ボクはね、彼女が来る前からニコビレという場所に、不思議の原因があったと思うんですよ」

「でも、変ね。だってそこ、普通の公立の、施設なんでしょ」
霧雨さんは、ちょっと不満そうな顔になった。

マスターは言った。
「さっきも言ったけど、霊や魔物を呼ぶのは、サニワじゃないんです。巫女なんです」

「じゃ、その巫女って、だれ? ま、妙な人は集まるけどね、ハハハ。レイムとか、デフォ子さんとか?」
霧雨さんは笑って言ったが、なんだか真面目な顔になった。

「あれ?まさかねー」(・Θ・;)

雑貨の仕事をしてます。
キャラクター雑貨がらみで、キャラクターも好きです。

音楽も好きですが、好きな曲の初音ミクバージョンを聴いて感心!
ボーカロイドを聴くようになりました。

機会があれば、いろいろ投稿したいと思ってます。
宜しくお願いします。

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作品へのコメント1

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    ご意見・感想

    こんにちは! 続き、拝読させていただきました!

    今回はとても勉強になりました。前回書いたコメントでの、私の知識が大分間違っていたので、ここでお詫びさせていただきます。

    ちなみに、まどマギでは、”現実世界の魔女が集まりそうな『場所』から、魔女の世界に行く”って設定だから、普通の所にいきなり異空間は存在しないようになってます。

    ですが、とあるゲーム、ペルなんとか4では、TVの向こう側が異空間になっているので、普通の場所でもTVさえあれば、向こうへ行ける設定。

    作品に寄って違いますが、あくまでこれは”フィクションによる設定”であって、神主さんとかが集まる”神社”は、特定の場所、って事になっているし、そこが、”神様と交信しやすい神聖な場所”って事になってますね。

    レイムさん、デフォ子さん、紙魚子さんのような、”不思議な力を持つ女性”、の場合、普通の場所に、異空間への道、を作ってしまう力がある、そういう解釈になるのだと思います。実際にいたら、とても凄い霊力を持っている人、ということですよね♪

    ではでは~♪

    2013/12/04 14:32:57 From  enarin

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    メッセージのお返し

    enarinさん、コメント有難うございます!

    >前回書いたコメントでの、私の知識が大分間違っていたので、

    いえ、そんなことないですよ。神道 = 神様の交通整理 という件ですね。ある意味そうも言えます。
    西洋に比べて、神に対して受動的な役目、という意味では、そう言えるんじゃないでしょうか。

    神道といっても、すごく幅が広いですし。自然物に霊が宿る古神道などと、サニワなど祭祀を司る人の活躍する神道は、ちょっと性格が違います。


    >まどマギでは、”現実世界の魔女が集まりそうな『場所』から、魔女の世界に行く”って設定だから、普通の所にいきなり異空間は存在しないようになってます。
    >ペルなんとか4では、TVの向こう側が異空間になっているので、普通の場所でもTVさえあれば、向こうへ行ける設定。

    なるほど。まどマギの登場人物は、魔女になる人とならない人がいるのかな?その辺も興味があります。
    またTVの向こうが異空間、というのも楽しいですね。貞子みたいな感じかな?


    >神主さんとかが集まる”神社”は、特定の場所、って事になっているし、そこが、”神様と交信しやすい神聖な場所”って事になってますね。

    その通りですよね。今回の話では、けっこう神主やサニワの説明を簡略化してますが、本当は「神主 = サニワ」という単純なものでもないようです。
    神主さんとセットで、神(or 霊)が憑依する役の人がいる場合とか。

    それから、今の時代に言う巫女さんと、卑弥呼などの時代のそれとは、大きな隔たりがありますしね。

    そもそも神道って、一説ではインドのヒンドゥが語源という論もあって(笑)。複雑です。
    でも、流れを考えると単に「トンデモ」と言い切れないといころもありますよ。

    メッセージ、ありがとうございました。
    また、感想を聞かせてください!

    それでは、また。

    2013/12/08 20:33:31 tamaonion

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