語り部の白ノ娘

投稿日:2010/04/19 21:41:03 | 文字数:1,358文字 | 閲覧数:224 | カテゴリ:小説

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語り部シリーズ25作目です。

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語り部の白ノ娘
ようこそいらっしゃいました。このたびお聞かせするのはたった一人白い髪を持った娘の物語です。

その娘は、周りの人々が皆きれいな緑の髪をしている中、いつも爪弾きにされており「生きていてごめんなさい。」そんな言葉がいつしか、口癖となっていたそうです。

そして、いつも一人森の奥で密かに聳え立つ千年樹のもと、神に願いを掛けたそうです。
孤独に生き続けることはとても寂しい。誰でもいい、私の友達になってほしい。と。

そんなある日娘は、千年樹の傍に倒れていた緑の髪の娘を助け、いつしか二人はとても仲良くなったそうです。しかし二人は何もかもが違っており、緑の髪の娘は村の中の誰よりもきれいな緑の髪も、優しい笑顔と声も、何もかもが愛されたそうです。

そんな緑の髪の娘に娘は、何故こんな私に優しくするのか、自分よりも劣った女を憐れんでいるつもりのか、と問い掛けたそうです。

緑の髪の娘はそんな娘を抱きしめて、「貴方は誰より素敵な人よ。」そう囁いたそうです。
娘は涙をこぼし、たとえ世界の全ての人が私を蔑み笑っても必要としてくれる人があるなら幸せだと言ったそうです。

そしてその後、二人で村を飛び出して町で暮らし始めたそうです。
不慣れな生活の中、二人は生きるため、裕福な商人の婦人の使用人という仕事を選んだそうです。

そんな仕事にも慣れたある日、屋敷を訪ねてきた青い髪の優男を見かけたそうです。
その男は海の向こうの国の王子で、使用人として働いていた緑の髪の娘を深く愛し、隣国の王女からの求婚を拒んでしまったそうです。

その結果、国は戦火に包まれ、「緑の髪の女は全て殺してしまいなさい。」という王女の命令により、娘の故郷にいた人々も皆、殺されてしまったそうです。

緑の髪の娘を殺された娘は生きがいを失くし、彼女の代わりに私が死ねばよかった。そう嘆きながら港町の教会で新たに暮らし始めたそうです。

娘がそんな暮らしに慣れ始めた頃、革命で王女が死んだとかせの噂で知ったそうです。そして、それと同じ頃、教会のすぐ傍で倒れていた金色の髪の少女を助け、いつしか二人はとても仲良くなったそうです。

しかし娘と金色の髪の少女は何もかもが違っており、誰もいない夜の懺悔室で偶然聞いてしまった金色の髪の少女の告白は娘にとってあまりにも残酷だったそうです。それを聞いた娘は、町外れの小さな港に一人佇む金色の髪の少女に背後から近づき、懐からナイフを取り出して王女の背中に振り上げたそうです。

しかし、王女を殺すことはできず、貴方に謝らなければいけないことがある、私は結局貴方の仇を取れなかった。あの子は昔の私、とてもとても孤独な人、孤独に生き続けることはとても寂しい。そう嘆いたそうです。

そしてその後、何もできなかった金色の髪の少女は少し料理が上手くなり、娘は上手く焼けたブリオッシュをおやつに食べながら、あの時港で一瞬見た幻覚、王女に良く似た少年が誰だったのかと考えたそうです。

いかがでしたか?私のお聞かせした物語は。次に来られたときは何の物語をお聞かせしましょうか。今日のところはここでお開きにしましょう。帰り道にはどうぞお気をつけて。よければまた、私の物語を聞きにいらして下さい。それではさようなら。

語り部シリーズぜひぜひコメントを!



うろたんだーと幻想狂気曲をこよなく愛すことをここに誓う!

★!現在語り部シリーズ製作中!★

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作品へのコメント1

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    ご意見・感想

    こんばんは。
    おぉ、語り部シリーズが増えてますね。
    一気に読んでしまいましたよ。
    文鳥さん、何時もの通りに素敵なお話を書かれていますね。
    惚れ惚れします。
    ついに白ノ娘がきましたね、この曲好きなのでやった!とかおもってます。
    あと、此れの前のサンドリヨンが、ハッピーエンドで結構嬉しかったりしています^^
    それでは、失礼しました

    2010/04/29 02:15:32 From  あめ。

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