Ocean

凍えた両手に息を吹きかけて
絡まる寒さに震えてる
今日も同じ場所で迷っているけど
心の羅針はいつも君を指す
荒れてても　凪いでいても　僕はこの航路を行く

エムリの木

あまねく星落ちた小雪の頃
土くれに変わり行くのを目にし
赤い円匙（えんし）片手、少年が一人
ポツリと私の前にしゃがみこんだ
サクリと音を立てて抉るのは

ダミー

見つけたんだ
うずくまっている
誰なんだろうか
分からないんだ
昼を過ぎて

ミットシュルディガーは恋人

私とあなたは似たようでシーソーゲーム
アキレスと亀のような関係性だった
汚れたナイフを隠した白い冷蔵庫
午前の四時半 ハイウェイ歩いていたんだ
後部座席 積んでいる

劫の韻律

彼方に求めよ
光を
絶えざる此の受難と
『蒼天に張り詰めたManiere noireの刺繍、
　或いは千億の嘶きに他ならぬ沈黙の鍍金』

Time and Limitの歌詞

ピポパ　ピ　ピポパ
カチッ
プルルルの順接に

「がしかし」

魔女がやって来た

鶏は消えてしまった
教会は燃えてしまった
魔女の声
駄菓子屋は逃げてしまった
村長は枯れてしまった

寝待ち月の歌詞（作詞：ぬこさん）

寝待ち月
歌詞：ぬこ
　曲：nuts rock
三日月　十六夜（いざよい）　弓貼（ゆみはり）　霧霞（きりがすむ）
　移ろう姿は（うつろうすがたは）　不確かで　不実なんて（ふじつなんて）

狼被り

馬鹿な狼のー。
僕は異端者さ
爪も牙も恐ろしく濡れ輝いているが
中身はただの臆病生肉
草を食む姿がお似合い

歌詞 - 白、白、惨禍の淡色

飾られた君の声　惨劇は仕組まれた
滑稽な僕たちは　皮肉を呟く
幻覚が僕を襲う　残響だけが残る
惨酷な喪失者　最期に何を想う
赤い烽火、青に染めて