A1
パン屑差し出す代わりに
カモメに尋ねる空模様
サファイヤ散らした波間の
揺らぎを感じて目を閉じる
涼やぐデッキを彩る
荒くれ者らの笑い声

S1
くだらない決まり
しがらみを破り
風の向くままに
ゆけばいい


A2
一つや二つの傷なら
前髪かき上げ捨てちまえ
広がる視界の向こうで
輝く宝が見えないか

S2
つまらない縛り
水底に沈め
固まった体伸ばして
馴染めない海も
彼方から見れば
ありふれた狭い水溜まり


C1
叫べよ　叫べよ　大声上げ
あの日のお前に伝わるように
悲しいからって一年後も
お前は泣いてるわけじゃないだろ


A3
研ぎこむナイフにきらめく
宴の炎はザクロ石

S3
標なき水に身を任せ進む
心まで届く帆を上げ
果実酒のコルク
弾けたらきっと
待ち望む景色近づく


S4
くだらない決まり
しがらみを破り
風の向くままに
ゆけばいい



【譜割り・()は一音分】

A1
パンくず
さしだす
かわりに
カモメに
たずねる
そらもよう

サ(ファ)イヤ
ちらした
なみまの
ゆらぎを
かんじて
めをとじる

すずやぐ
デッキを
いろどる
あらくれものらの
わらいごえ

S1
くだらない
きまり
しがらみを
やぶり
かぜのむく
ままに
ゆけば
いい


A2
ひとつや
ふたつの
きずなら
まえがみ
かきあげ
すてちまえ

ひろがる
しかいの
むこうで
かがやく
たからが
みえないか

S2
つまらない
しばり
みなぞこに
しずめ
かたまった
からだ
のばして

なじめない
うみも
かなたから
みれば
ありふれた
せまい
みずたまり


C1
さけべよ
さけべよ
おおごえあげ
あのひの
おまえに
つたわる(よう)に

かなしい
からって
いちねんごも
おまえは
ないてる
わけ(じゃ)ないだろ


A3
とぎこむ
ないふに
きらめく
うたげの
ほのおは
ざくろいし

S3
しるべなき
みずに
みをまかせ
すすむ
こころまで
とどく
ほをあげ

かじつ(しゅ)の
コルク
はじけたら
きっと
まちのぞむ
けしき
ちかづく


S4
くだらない
きまり
しがらみを
やぶり
かぜのむく
ままに
ゆけば
いい