妖精の毒#最終話
投稿日:2012/12/25 23:29:03 | 文字数:1,235文字 | 閲覧数:309 | カテゴリ:小説
妖精の毒、ここに完結
ここまでみてくれた方々に、厚く感謝ww
考える、想像する、余力を残した最終回w
あとがきも、別テキストにて書きますw
本当にありがとうございましたww
#105「家族」
とある一軒家でのこと……
「ちょっと!こら、待って!まだ拭いてない!」
お風呂上がりの娘が、裸のまま、勝手に走ってリビングに行ってしまった
最近、おてんばの盛りだ……
「全く、しかたないなぁ……」
僕は腰にタオルを巻いて、後を追う
すると、娘は母親の陰に隠れていた
「こら!お母さんの後ろに隠れているのはわかっているんだ!さっさとでてこーい!」
わざとらしくそういうと、きゃっきゃと笑って、娘が逃走する
「もう……そんなことしてないで、早くつかまえちゃえばいいのに……」
僕は妻にそう言われたが、捕まえるのだって難しいんだ
大人しく投降してもらった方が助かる
わーっと裸のまま逃げ回る娘……
しかし、玄関でどんっと誰かに当たって止まった
そして、うるさい泣き声が家中に響き渡る
それを聞いた母親が慌てて駆けつける
そして、僕ら夫婦は驚いた
「レン!久しぶりじゃない!」
「ミク姉も娘さんも元気そうだな……というか、カイト……お前なんつー格好してんだよ?」
そこにいたのは、レンだった
僕の腰にタオルを巻いただけの姿に、呆れていた
「いや、ちょっとコレを追いかけててさ」
僕は娘を指さした
「そりゃ、お前に追いかけられたら誰だって逃げる」
レンはくくくっと笑いをこらえていた
「それで、レン、今日は何の用?」
「あ、そうだそうだ。うちの棟梁(とうりょう)に、これを持ってけっていわれてさ」
レンはそう言って取り出したのは、木でできた小さな妖精の置物だった……羽が生えていて、小さい。いわゆる絵本にでてくるような妖精
「うちの棟梁、その子にメロメロだからよ……顔に似合わず、こんなものをつくるんだ。しかも、自分で渡すのは恥ずかしいからって、俺をパシリにしやがる」
とか言っている、レンもうちの娘にメロメロのくせに
やっぱり、ミクに似たのが原因だな、うん
僕らの住む、この一軒家もその棟梁がレン達に指示を出しながら建ててくれたものだった
「ねぇ……これ、どことなく、マイちゃんに似てない?」
ミクが木彫りの置物をみてそう言った
「確かに……言われてみるとそうだな」
レンもそう思っていたらしい
「元気かなぁ……マイちゃん」
「おかあしゃん、マイちゃんってだぁれ?」
娘がミクに抱っこされた状態でそういった
「うんとね、お父さんとお母さん、それにこのレンお兄さんの大事な家族だよ」
「ふ~ん……じゃぁ、私もその人と家族だね!」
二コリと無邪気に笑った娘は、とても機嫌がよさそうだった
そして、その場にいた誰もが思いだしていたに違いない……
あの眩しい笑顔の少女のことを……
僕らが、その【大事な家族】に再会することになったのは、まだまだずっと後のお話……
【妖精の毒・完】
作品へのコメント1
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しるるの日常【かなりあ荘】
#「しるるの日常」
かなりあ荘管理人にして、駄目大人の見本
それが私、しるる
年下の女の子に弱く、小さな子供にはさらに弱いという変人
◎しるる&ターンドッグの場合
しるるの日常【かなりあ荘】
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妖精の毒#79
#79「勘違」
翌日、天気がいい
ただ、孤児院の中が心なしかどんよりとしている
義弟や義妹たちは、いつも通り、元気なのだが、ミクがややぼんやりとしている
完全に僕のせいなのだが……
妖精の毒#79
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妖精の毒#82
#82「再び」
僕とルカさんは妖精の世界への入り口に向かう
「ルカさん、メイコさんとリンちゃんを助ける方法って、考えてあるんですか?」
ただ単に相手方に乗り込んでいっても、駄目なのは目に見えている
「正直、何も考えてないわ。」
妖精の毒#82
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妖精の毒#84
#84「戦闘」
「ええ。二階で生きてますよ。まぁ、今は……ですけど。ふふ……」
不敵に笑う手紙の差出人
「ふざけるな!いますぐ、2人を返してもらう!」
ルカさんが相手に向かって走っていく
妖精の毒#84
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妖精の毒#96
#96「名前」
僕とリンちゃんは、孤児院に帰って来た
僕らが玄関に入ると、雪崩のようにながれてくる義弟妹たち
「おいしゃのおにいちゃん!おかえり!」
「まいおねえちゃん、どこにいってたの?」
妖精の毒#96
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妖精の毒#85
#85「窮地」
黒いフードの女性の正体がわからない
ただ、メイコさんを宮中からさらえる人物がそうそういるはずもない
ということは宮中の人間があやしい……
「あの、メイコさん!ルカさんより強い人って、宮中にいますか?」
妖精の毒#85
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妖精の毒#91
#91「過ち」
「あなたは大きな勘違いをしているんだ!」
僕の言葉が、今はただただ空しく響く
「あなた……さっきから、それを言っていますね?私が一体何を間違っているというのですか?」
ハクさんは不気味に笑っていた
妖精の毒#91
プロフィールを確認してもらえると嬉しいですw ね?w (15年9月9日更新)
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コラボ【かなりあ荘】にて
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ついったー、はじめました(使いこなせてません
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つかさくんが可愛くて仕方ない今日この頃
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イズミさんは私の嫁、可愛いんだよ
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