語り部のマヨイガ
投稿日:2009/04/03 12:35:39 | 文字数:663文字 | 閲覧数:575 | カテゴリ:小説
魔女はミク、迷い人はレンのイメージで。
語り部のマヨイガ
ようこそいらっしゃいました。このたびお聞かせするのはとても美しい魔女の物語です。
山の麓の森の置く深くに青く長い髪を持つ魔女が住んでいたそうです。魔女はとても美しく、その姿を見た者は誰しも魔女に恋してしまうそうです。麗しき魔女の歌声を耳にしたが最後、魔女の虜となった迷い人は誰一人として帰らなかったそうです。
ある時、また一人迷い人がやってきたそうです。その迷い人は、金の髪をひとつに束ねた少年だったそうです。そしてその迷い人は例の如く青い髪の魔女に出会い、恋に落ちたそうです。迷い人は魔女と共に楽しく日々を過ごしたそうです。魔女と過ごすうちに迷い人が虚ろに思い出すのは痛みと衝撃、鈍っていく体の感覚、そして、泣き叫ぶ大切な人の声。つまり、死ぬ間際の記憶でした。ですが、迷い人はその記憶すら忘れてしまったそうです。そして、二度と帰る事無く歌を歌う魔女の傍に居続けたそうです。
山の麓の森の奥深くたった一人で魔女が住んでいたそうです。時たま、人は訪ねてくるのですが、生きている人間は一人として訪ねて来ることは無かったそうです。迷い人は自身の命が尽きたことに気づかぬまま、魔女の傍に留まり続けたそうです。そんな迷い人のため、魔女は延々とたった一人で歌を歌い続けたそうです。
決して止む事など無いエンドレス・レクイエムを。
いかがでしたか?私のお聞かせした物語は。今日のところはここでお開きにしましょう。帰り道にはどうぞお気をつけて。よければまた、私の物語を聞きにいらして下さい。それではさようなら。
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語り部のリグレットメッセージ
語り部のリグレットメッセージ
ようこそいらっしゃいました。ああそうだ、こんなまじないをご存知ですか?願いを書き綴った羊皮紙を小瓶に詰め、海へと流せばいつの日か、願いが叶うそうですよ。このたびお聞かせするのはそんなまじないを信じた少女の物語です。
その少女はまじないを信じて、いつも町外れの小さな港でガラスの小瓶を流していたそうです。
少女の願いを込めたメッセージは、悲しい歌声と共に水平線の彼方へと静かに消えていったそうです。
その少女は以前、悪逆非道の限りを尽くした王女様でした。その「王女」がついに処刑される時、召し使いが身代わりとなって、少女は助かったそうです。
語り部のリグレットメッセージ
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語り部の置き去り月夜妙
語り部の置き去り月夜妙
ようこそいらっしゃいました。このたびお聞かせするのはとても残酷な双子の物語です。
ある夜、双子は両親に連れられて、森の奥へと向かったそうです。
道すがら、双子は両親に問いかけます。
「ねえ、この道はどんな幸せへと続いているのですか?」
語り部の置き去り月夜妙
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語り部の悪ノ召使
語り部の悪ノ召使
ようこそいらっしゃいました。このたびお聞かせするのは悪逆非道の王女様に仕えていた召し使いの物語です。
その召し使いは、教会の鐘に祝福され、王女と共に生まれたそうです。しかし、大人たちの勝手な都合で、双子は引き離されてしまい、王女と召し使いとなりました。
召し使いは、王女の命令によって苦しんでいる国民の姿を知っていたそうです。しかし、王女に笑っていてほしいと願うあまり、苦しむ民の姿を隠していたそうです。
それが、最終的には王女を悲しませてしまうとは分からずに・・・・
語り部の悪ノ召使
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きっとあなたも私と同じ【鎌を持てない死神の話捏造】
これは白黒P様の「鎌を持てない死神の話」をもとに投稿者が妄想と捏造で書かせて頂いたものです。
白黒P様ご本人、及び楽曲「鎌を持てない死神の話」とは無関係です。
原曲のイメージを崩されたくない方はバック推奨。大丈夫という方のみお進み下さい。
また、作中に流血表現がありますので、苦手な方はご注意下さいませ。
ピアプロに投稿しても大丈夫なように、とは心掛けましたが…。
きっとあなたも私と同じ【鎌を持てない死神の話捏造】
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語り部のRe_birthday
語り部のRe_birthday
ようこそいらっしゃいました。このたびお聞かせするのは罪に縛られた少年のお話です。
その少年が目覚めたとき、辺りは暗闇に包まれていたそうです。何も覚えておらず、なぜここに居るのかも分からずに。しかし、その部屋の天井に有った、巨大な緑色のぜんまいから響いてきた言葉によって、すべてを思い出したそうです。
悪逆非道の王女の双子として生まれて、召し使いとして姉に仕え、たくさんの国民を苦しめて、その果てに自身の愛した人を殺して、その恋人を悲しませたことを。そして、その後に起こった革命の際に、大切な姉を悲しませてしまったことを。
そして、ここに居る理由と、結末に気づき、もうあの頃には戻れないと悟ったそうです。
語り部のRe_birthday
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語り部の暗い森のサーカス
語り部の暗い森のサーカス
ようこそいらっしゃいました。この度お聞かせするのは、真っ暗な森の奥にある、サーカス団の物語です。
そのサーカスは真っ暗な森の奥深くにあったそうです。キャストは皆愉快ですよ。少々、ヘンテコな形をしていますが。例えば、とても高い背の大きな目玉の座長、本来ならば双子としてこの世に生を受けるはずだった二つ頭の×××の。哀しい悲しい歌を歌う歪な異形の歌姫。冷たい人間の手足を貪り食う、青い毛の獣。どれも、揺らぐ手足を持たずに生まれてくることを望んだわけでないそうですよ。
二つ頭のピエロ、異形の歌姫、青い毛の獣はそれぞれが観客に問い掛けたそうです。
―「 何 で そ ん な 目 で 見 て い る の ?
語り部の暗い森のサーカス
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道化師と壊した人形~Lost Actor Circus~
「ふぅ、これで今日は終わりだな。」
とあるサーカスの団長は、そう言って椅子に座りました。
最近、公演が多くて大変なご様子。
青髪の青年の率いるこのサーカスは、団長の両親から受け継いだ由緒正しきものでした。
親の七光りで保っていると、そういう輩もいましたし、サーカスの演目を揶揄する者もいました。
道化師と壊した人形~Lost Actor Circus~
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存在理由ep.1
この重い空気をどうしようか…。
「レン。まだ思い出せないの!?」
はい、思い出せてません。
それが事実なのだが声には出さない。そうすればリンがさらに怒るのは目に見えていたから。
『ひまわりと思い出』
存在理由ep.1
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語り部の悪ノ娘
語り部の悪ノ娘
ようこそいらっしゃいました。このたびお聞かせするのは悪逆非道の王女様の物語です。
その王女様は、わずが14歳だったそうです。数々の絢爛豪華な調度品に囲まれ、ジョセフィーヌという名の愛馬、顔の良く似た召し使いと共に暮らしていたそうです。
しかし、たった14歳の王女に、王国はあまりにも大きすぎたのです。そして、王女は国民達を思いやることができずに、自信の欲望を満たし続けたそうです。そして、国民達は王女の欲望の犠牲となって言ったそうです。
ある時、王女は海の向こうの青き王子に恋をしたそうです。けれど、その時既に青き王子は緑の娘を愛していたのです。嫉妬に狂った王女は、静かに命じたそうです。緑の国を滅ぼしなさい、と。
語り部の悪ノ娘
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桜吹雪よ、舞い上がれ【花吹雪・風花舞捏造】
※これはウタP様の「花吹雪」と「風花舞」を独自解釈で書いたものです。ウタP様ご本人、及び楽曲「花吹雪」「風花舞」とは何の関係もありません。捏造満載で、歌詞に沿って書いていない部分も多数ございます。ご本家のイメージを崩されたくない方はお戻りくださいませ。
大丈夫という方のみ、スクロールで本編へお進みください。
桜散る木の元で。
『桜吹雪よ、舞い上がれ』
レンは、桜を見上げる。樹齢百を超えると、いつの日か聞いた。風が強く、花弁がはらはらと、はらはらと止めどもなく降り、黒いアスファルトの地面は淡い桃色に染まる。これを桜吹雪というのだろうか。綺麗だと、思った。難しい言葉も具体的な感想もでてこないかわり、ただ、単純に。
桜吹雪よ、舞い上がれ【花吹雪・風花舞捏造】
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