*陽炎の罠* 【意味なしタイトル】

投稿日:2010/08/13 20:18:51 | 文字数:2,565文字 | 閲覧数:207 | カテゴリ:小説

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突発季節ネタを本日も。昨日UPの分と2つ同時に上げるつもりが、意外とこっちは長くなってしまったので1日延ばしました。

ベタ甘マスターとラブラブなバカイト兄さん。よく考えたら暑苦しいな。
というか何でこんなに長くなったんだろう。昨日の『夏海讃歌』と変わらないくらいの、小ネタのはずだったのに。

ラスト部分は 蛇足かなぁ、削ろうかなぁ……と迷いつつ、でもバカイトネタだし、と思って付けてみました。「頑張るぞ」じゃないよ兄さんw

あ、ちなみに水に入る時点でマフラーは外してます。本文に入らなかった……というか忘れてました;

*****
ブログで進捗報告してます。各話やキャラ設定なんかについても語り散らしてます
『kaitoful-bubble』→ http://kaitoful-bubble.blog.so-net.ne.jp/

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TEXT
 

■KAITO×マスターです。
 苦手な方はバックお願いします

*****

いつも通りの夏のある日。
帰宅するなり、喜色満面のカイトに飛びつかれて驚いた。

「わぁ、何 カイトっ。……ただいま」
「おかえりなさい。マスター、明後日はお休みでしたよね?」

にっこにこなカイトに、犬耳と尻尾の幻影が見える……。そんなにぶんぶん振ったら、尻尾ちぎれますよ。
勢いに押されて頷くと、わんこの笑みがますます眩しくなった。

「プールに行きましょう、マスター!」



カイトの話を要約すると、アミューズメントプールのサービス券を貰った、という事らしい。
プールねぇ……

「絶対に混みまくってるし、暑いよ?」
「大丈夫ですっ! 行きましょう!」
「どうしても行きたいの?」
「はいっ! ……駄目、ですか……?」

あぁっ このわんこは! くぅん、とか言いそうな顔で しょげないで……!

「もーカイト可愛いっ! いいよ、行こう」

思わず萌えに負けてしまいました。
ぎゅーっと抱き締めてOKを出すと、しょげた表情は銀河の彼方。蕩けそうな笑顔で抱き返される。

「マスター大好きですっ」
「あ、でも水着が無いや。カイトも持ってないよね」
「あ」

抱き合ったまま顔を見合わせ、ふたりでフリーズ。
……したのは束の間、またまたカイトがにっこり笑った。

「明日、俺が買ってきますよ。マスターのも」
「マジですか」

うわぁ笑顔が嘘臭い。激しく嫌な予感……!

「できるだけ大人しめのデザインでよろしく」

一応、釘は刺しておこう。無駄な予感がひしひしするけど。
ていうか兄さん、女性水着売場に単身乗り込むのに何の抵抗もないのか。勇者だなぁ。



 * * * * *

そんなわけで、今日はマスターとプールです。っていうかこれ、デートですよねマスター? ぷーるでぇと……魅惑の響きだな……。

「カイト」
「あっはい! お待ちしてました マス、タ、ー……」

うっとり幸福感に浸っていたら金の鈴の声で呼ばれ、ぱっと振り返って――言葉を失くした。
俺がマスターに用意したのは、ロングパレオ付きのホルタービキニ。大振りのリーフ柄が幾何学的に配された大人っぽいデザインを、オレンジやピンクを基調にした暖色系のカラーリングがほんのり可愛らしく緩めている。
思ったとおり――いや、想像なんか遥かに超えて、良く似合っていた。おまけにマスターは、普段は軽くバレッタでまとめる程度の髪を結い上げていて――目のやり場に、困る。

「うぅ、ビキニタイプとか初めて着たよ。『大人しめで』って言ったのに」
「えっあれ、でもあのほら、パレオ付きです、しかもロング! マスター、こういう裾がひらひらするの好きでしょう?」
「うん、そこには文句ないです。問題は上だよ……めーちゃんやルカさんじゃないんだからさ」

マスターは恥じらいに頬を染めて、その薄紅が肌の白さを一層際立たせて。うなじとか胸元とか腰の辺りとか、露わになった普段は隠された場所に、どうしても視線が吸い寄せられてしまう。
これは、ちょっと……良すぎてマズイ、かも。

挙動不審になってしまうのを取り繕おうと、気力を振り絞って目を引き剥がす。
と、泳いだ視線の先に、チラチラとこちらを見ている人々が目に付いた。「なぁ、見ろよ」「あれってさ」――そんな囁きも、ボーカロイドである俺の耳は ばっちり拾う。
考えるより先に腕が伸び、マスターを抱き込んだ。自分の身体を盾にして、周囲の視線からマスターを隠す。

「わっ?! カイト、何、」
「ごめんなさい隠します。何なんだあれ、マスターは俺のっ」
「え?」

マスターが身じろぎをして、辺りに目を向けるのを感じた。ほどなく、腕の中から「あぁ、」と納得の声がする。

「落ち着いてカイト、多分誤解してるから」
「誤解?」
「見られてるのは、私じゃなくてカイトだよ」
「……俺? ですか?」

意外な言葉に、腕の力が緩んだ。首を傾げる俺に、マスターが苦笑する。

「この辺りじゃ、まだまだボーカロイドは珍しいからね。それか、単純にマフラーが気になるのか?」

付け足してクスリと笑う顔は からかうようで、思わず首に巻いたマフラーに視線を落とす。
……確かに、これは目を引くのかも。

「それで、どうする?」

軽く納得していると、マスターの訊ねる声がした。訊かれた意味が掴めずに また首を傾げると、微苦笑と共に付け加えられる。

「帰る?」
「……マスター、」

意味が解って、たまらない気持ちになった。マスターが他の人達に見られるのを俺が嫌がったから、もう帰ろうか、って言ってくれてるんだ。俺が無理を言って来たプールなのに、来ただけで帰るなんて折角のお休みが台無しになるのに、俺が嫌なんだったら帰ろうか、って。

「マスターは俺に甘すぎますよね」
「惚れた弱みってやつだねぇ」

うふふ、なんて笑って、マスターは にこにこと俺の結論を待っている。嫌な顔なんかする気配も見えない。
あぁ、俺は本当に、大切に大切に想ってもらってるんですね。
細い身体を抱いたままだった腕に もう一度ぎゅっと力を籠めて、俺もマスターに笑いかけた。

「折角来たんだから、泳ぎましょう。……水に入っちゃえば そんなに見えないと思いますし」

やっぱり他の人達に見せるのは嫌だから、つい ぼそりと付け加えてしまったけど。
マスターは目をぱちくりさせて、耐えかねたように笑い出した。それはそれは楽しそうに。


 ・
 ・
 ・

マスターは泳ぐよりも漂う方がお好みらしく、浮き輪でぷかぷか流れ任せ。
その浮き輪に俺も捕まって離れないようにしながら、水と浮き輪で殆ど隠されたものの事をついつい考えてしまう。見られないのはいいけど、俺も見えないのは惜しいなぁ……折角なのに。
あ、そうだ。

「マスター、その格好なんですけど」
「? 格好、って、水着?」
「はい。俺にも見えなくて勿体無いので、帰ったら改めて俺だけで堪能――」
「兄さんそれ規制に引っかかるわ多分」

言い終える前に全力で却下されてしまった……。
……帰ってからもう一回お願い(っていうか おねだり)してみよう。うん。頑張るぞ。

【お知らせ】テキスト投稿が非常に使い辛いため、こちらでは歌詞や音源のUPとコラボ関係のみに縮小、以後の小説投稿はすぴばる&ピクシブへ移行します。

■小説メイン時々歌詞な字書き……だった筈が、動画編集やボカロ調声、作曲にまで手を出してます。どうしてこうなった。

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□オールキャラ書くけど9割KAITO。
□使えるものがあればお気軽にどうぞ。使用報告だけお願いします^^ 歌詞については、良識の範囲内であればアレンジや部分使用など改変していただいて構いません。多忙な時期でなければ、ある程度の調整も承ります。

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