KAITOful☆days #17【KAITOの種】

投稿日:2010/11/16 17:34:18 | 文字数:3,913文字 | 閲覧数:104 | カテゴリ:小説

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<あとがきっぽいもの(未読の方はネタバレ注意)>

何故か今回は凄く時間がかかった……! 久しぶりに筆が止まったよ、5日かかった(-_-;) 間に小ネタ書いたりはしてたけど。

セイの名前は、漢字だと「星(セイ)」。『幸運のピ○』(『ねがいの~』が公式?)の星型から取りました。
最近あれ買ってないんですが、今でも入ってるのかなぁ。ミルクティー味が大好きでした。

しかし人数増えると全員喋らせるだけで一苦労ですね。今まで2,3人でやってきてたから忘れてた;

 * * * * *
【KAITOの種 本家様:http://piapro.jp/content/aa6z5yee9omge6m2

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TEXT
 

柚香さんは『食べられる飛び道具』付きのサイトにひとしきり笑い、薄く浮いた涙を払った。
「種っ子はホント面白いなー。バリエーション凄いですよね」
「うんうん。でも柚香ちゃんには負けたなぁ。雪見とか、その発想はなかったわ。こう、カップから芽が出てるイメージができちゃってて」
感心しきりといった様子のマスターに、柚香さんが照れた笑みを浮かべる。
「あはは、ありがとうございます。ついウケ狙いに走っちゃうんですよね。あえて外したいというか、折角だから変わった事して面白くしたい!と思っちゃって。
あとホラ、私まだ親にお小遣いもらってる身ですから、日常的にダッツとかは無理だし」
「それはウチもだよ、美味しいけど高いよねアレ。カイト達には悪いけど、普段のアイスは半額セールので我慢してもらってるよー」
「悪いだなんて、マスター」
マスターの言葉に驚いて、つい口を挟んでしまった。話の邪魔はしたくないけど、これは聞き捨てなりません。
「毎日アイス食べさせてもらってて、充分過ぎるくらいですよ? 我慢なんて考えもしませんでした」
俺が言うと、マスターはひとつ瞬きをしてからふんわりと微笑んでくれた。それに安心して、俺の頬も緩む。
俺とマスターを交互に眺めた柚香さんの口から漏れた「わー、いいなぁ」なんて呟きは、小さすぎて俺以外には聞こえなかったみたいだった。



「そういえば、セツ君だけでセイ君はまだ聞いてなかったね。あの子は何アイスっ子なの?」
アイスを食べ終えてきゃいきゃい言ってる種KAITO達を見ながらのマスターの言葉に、俺もふと気になっていた事を思い出した。
「セイ君といえば、俺も訊きたいんですけど……最初に逢った時、『ビンゴ』って言いましたよね? それでセツ君が、セイ君の事を『凄い』とか。あれってどういう事なんです? まさか俺達――というかサイトを、探してた?」
「え、でもサイトの事は洩らしてないはずだよ? 探せるものかな?」
目を丸くして俺に向き直るマスターに、柚香さんがうんうん頷く。
「うぅん、流石。スルドイご指摘ですねっ。まず先の質問からお答えすると――ってこれ、後の質問にも繋がるんですけど」
意味ありげに言葉を切って、柚香さんはとびきりの悪戯を仕掛ける子供の瞳を見せた。
「セイの種を植えたアイスはですね、PIN○です」

「PIN○!?」
「て事は、あのカフェオレカラーはバニラアイス+チョコレート?」
「だと思います。よく見ると結構、色ムラがあるんですよねー。溶けて混ざっちゃった感じなのかと。
で、ですね。実はセイにも、なかなかステキなオプションがあるんです♪」
悪戯顔のまま、にまにまと口の端を吊り上げる柚香さん。「オプション?」と訊ねるマスターもわくわく顔だ。
「あのねっ、俺、『ラック』が使えるんだー!」
こちらの話を聞いていたらしい。話題の主が寄ってきて、弾んだ声で教えてくれた。……ラック(幸運)?
「セイ、いきなり言ってもわかりませんよ。あのですねぇ、セイはとっても運が良いんです。ね、マスター」
首を傾げる俺達に、セツ君が補足してくれる。はんなり微笑んで柚香さんに同意を求め、彼女も頷いて説明を継いだ。
「あのアイスって、一口サイズが6個入りでしょう? 全部箱から出して、器にまとめて植えたんですけど……中に1個、『幸運のピ○』が入ってたんですよね」
「幸運の?」
「あぁ、たまーに星型のがあるんだっけ。珍しいから、入ってるとラッキー、って」
「そうそう。そのおかげだと思うんですけど、本当にすっごく強運で……特にクジとか、物探しとか」
へぇ、と感嘆の息を吐き、俺とマスター、それにサイトも、視線をセイ君に集中させる。注視を受けるセイ君は、怯むでもなく「えへへー」とにこにこしていた。

「しかも、ですね。セイが『幸運の』……○ノに限らず、お菓子とかでもいいんですけど、ああいう『入ってたらラッキー』系のモノを食べると、暫くの間だけ更に運を引き付けるみたいなんです。もう『運が良い』のレベル超えて、クジも探し物も100%ゲット、みたいな」
「それを『ラック』って呼んでるんですよー」
「へへー、すごいでしょーっ?」
えへん、とセイ君は胸を反らしてみせるけど、それは本当に凄い。サイトも呆けた顔で口を開いた。
「せー君、すごいです。さいとも、だから会えたです?」
「そうだよっ。あの時も『ラック』発動で、こっちっぽいなーって思う方に行ったらサイトがいたんだ♪」
「わぁ、せー君、まほうつかいみたいですー」
声を弾ませるサイトの瞳が輝いている。セイ君もセツ君も、一緒になって無邪気に喜んでいた。
自分のおかげだ、なんて考えたりはしないんだな。良い子達だなぁ。

すっかり仲良くなった3人を、マスターは微笑ましげに眺めている。柚香さんも嬉しそうに笑みを浮かべていた。
「ふたりがうちの子になってから、地道に種っ子探ししてたんですけどねー、やっぱり見付からなくって。最後の賭けのつもりだったんですよ、これでダメなら近くには他の種っ子いないんだーって」
どこかしみじみとした口調に、柚香さんの言葉が掛け値なしの事実なのだと判る。マスターとの対面をこんなに急いだ事を考えても、本当に逢いたかったんだろうな。
「他の種KAITOか……あんまり気にした事なかったですね」
「んー、最近はちょっと考えてたかな。同じ目線の友達って大事でしょ。カイトは『友達』っていうより『お兄ちゃん』、保護者な感じだし」
マスターが言うと、柚香さんは我が意を得たりとばかりに喰い付いた。
「そうなんですよね! うちは最初からふたりだから、種っ子同士で遊んだりはできるんだけど、やっぱり『兄弟』に近いと思うし。『友達』ってまた別ですよね」
「『兄弟』がいてくれるのも嬉しいんだけどね、勿論。それはそれとして『友達』も欲しいよねぇ」
こくこくと頷き合う2人のマスターは、すっかり保護者の顔だ。サイトは当然として、セツ君セイ君も、善いひとがマスターなんだな。
他人事のはずなのに、何故だか俺も何だか嬉しい。マスターの言葉を借りるなら、『同じKAITO』の事だから、なのかなぁ。



「それじゃあ、賭けには大勝利だね?」
愛嬌たっぷりに言うマスターに、柚香さんは全開の笑顔で同意した。
「はいっ! もうホントに大・大勝利ですよ! 素敵なマスターさんに、KAITOまで一緒で!」
「あぁ、やっぱりKAITO好きなんだ」「そうでしょう俺のマスターは素敵でしょう?」
「「「……」」」
柚香さんの言葉に対する俺とマスターの反応が同時だったのと、その内容に、全員が言葉を失くした。
それも一瞬、柚香さんの盛大な爆笑が部屋に響く。
「カイト、そこは社交辞令で流すところ!」
「えぇ、そんな事ないですよね柚香さん? 俺的には全力で喰い付くところですよ、俺のマスターは宇宙一ですっ」
「宇宙!? 無駄に壮大だよスケールが! いや気持ちは嬉しいけどっ」
顔を赤くするマスターと真顔の俺の遣り取りに、柚香さんはますます笑いのツボを刺激されたらしい。笑いすぎて涙を浮かべ、息も絶え絶えになっている。って、
「柚香さん、ここ笑うところじゃないですよ?」
「笑うところだよ兄さん、こんな阿呆な応酬……。うぅ、最初くらい格好つけときたかったなぁっ」
「あははははっ!! ちょ、もぅ……笑い死にますからっ」

「マスター?」
「わぁ、マスター楽しそー!」
「ますたー、ますたーさん どうしたですー?」
とうとうテーブルに突っ伏してしまった柚香さんに、遊んでいた種KAITO組も何事かと声を上げた。三者三様の台詞と共に、首を傾げたり面白がったり。
柚香さんはそれに手を振って応え、ゼェハァ言いながらも身を起こして、息を整える。
「や、すみません……はぁ。死ぬかと思った」
「あー、何だかごめんなさい……?」
「いやいや、こちらこそっ」
慌てて首を振った柚香さんはマスターと顔を見合わせ、2人揃ってまた吹き出した。
「っはは、でも良かった、楽しい人で」
「ふふ、それこそ『こちらこそ』だよ?」
クスクス笑い合うマスター達に、ちびっこ達もきゃらきゃら笑う。理由はわからなくても、マスターが楽しそうだってだけで嬉しくなってしまうんだろう。

「考えたら私、完全に棚ボタ状態だよねぇ。知らないうちに見つけてもらってて。ありがとうございます」
ぺこりと頭を下げたマスターは、卓上の小さなKAITO達にも笑顔を向けた。
「セイ君、セツ君も、ありがとうね。サイトを見つけて、仲良くなってくれて」
「あっ、ありがとう、ですー!」
サイトもふたりに向き直り、勢いよく頭を下げている。俺も倣って、感謝の言葉を口にする。
「俺からも、ありがとう。これからもよろしくね?」
セイ君もセツ君も驚いたようだったけど、満面の笑みで返してくれた。
「うんっ」「はいっ」
「「よろしくー!」」
うーん、本当に無邪気で可愛いなぁ。なんか新鮮だ……。
こっそり感慨に耽る俺の隣で、マスターは改めて柚香さんに微笑みかける。
「柚香ちゃんも、よろしくね。楽しい友達ができて嬉しいよ」
「はいっ、私も! すっごく嬉しいです♪」
マスター達もKAITO達も、皆がにこにこして、楽しい気分で。こういうのも、良いものなんだなぁ――なんて、不思議にすんなり思えてしまった。
最初は『KAITOの種』なんて、って思ったけど。――うん、悪くない。

あとはサイトが、もう少し俺にも懐いてくれるといいんだけどなぁ。

【お知らせ】テキスト投稿が非常に使い辛いため、こちらでは歌詞や音源のUPとコラボ関係のみに縮小、以後の小説投稿はすぴばる&ピクシブへ移行します。

■小説メイン時々歌詞な字書き……だった筈が、動画編集やボカロ調声、作曲にまで手を出してます。どうしてこうなった。

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□オールキャラ書くけど9割KAITO。
□使えるものがあればお気軽にどうぞ。使用報告だけお願いします^^ 歌詞については、良識の範囲内であればアレンジや部分使用など改変していただいて構いません。多忙な時期でなければ、ある程度の調整も承ります。

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