KAITOful☆days #05【KAITOの種】

投稿日:2010/08/30 21:16:20 | 文字数:2,830文字 | 閲覧数:169 | カテゴリ:小説

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すみませんッ! まさかの予告破り、また種っ子の名前が出ませんでしたorz(土下座)
いや決めてはあるんです、「#04」の時点で。ただストーリー上、寝て起きたら名前決まってたってわけにもいかなくてですね……。
それで予定では今回そこ(命名)まで辿り付くはずが、書いてるうちにどんどん長くなっていって、これはもう諦めて分割するしかないと。
おかしいなぁ、プロットではたかだか十行程度の内容だったのに……どうしてこうなった。
今度こそ、次回こそは、名前付けるところまで行きますのでー!

恒例化していたカイト視点の『裏』ですが、今回はちょっと変則仕様でナシになりそうです。
その代わり、次回「#06」がカイト視点になる予定。……今のところ、それで書き始めてます。
兄さん視点なので例によってマスターマスター連呼してますが、お付き合いいただけると嬉しいです。

KAITOの種 本家様。
http://piapro.jp/content/aa6z5yee9omge6m2

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2010/07/23 UP
2010/08/30 編集(冒頭から注意文を削除)

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TEXT
 

(連れて)行くべきか、行かざるべきか。それが問題だ。



「買い物、どうしようか」
お昼御飯も食べ終え、カイトと食器を洗いながら、私はちょっと迷っていた。
昨夜生まれたばかりの種KAITO、いきなり外に連れて行っても大丈夫だろうか? バッグに隠れてもらって……うーん、大人しくしてられるかなぁ。
「どうしよう、って? いつものお店、何かありました?」
「じゃなくて、しーちゃんひとりで留守番させるわけにもいかないでしょ」
何しろミニマムサイズだし、言動だってちびっこだ。生まれて丸一日も経っていないのにひとりで置いていかれたら、きっと不安で泣き出しちゃうだろう。

つまり、選択肢は3つ。
 1.カイトに留守番を頼んで、私が買い物に行く
 2.私がしーちゃんと留守番で、カイトに行ってもらう
 3.しーちゃんも連れて3人で買い物に行く

今日は行かない、という選択肢がないのは、食材なんかは週に一度まとめ買い派だから。どうしても買い物に行かないと、冷蔵庫はもう空に近い。
1番は、やっぱりまだちょっと不安だよね……。かと言って2番は、
「マスターとふたりで留守番させるとか嫌です、ずるい」
「って言うよねーやっぱり」
と、言うことで――必然的に3番、決定。



「よし、ここに入ってみてー」
「わぁい、なんですかー? はいるですー」
無邪気な声を上げるしーちゃんに入ってもらうのは、携帯電話用のミニポーチ。バッグの持ち手にセットして内側に吊り下げられるタイプだから、中の物と一緒にシェイクされるなんて目に遭わせずに済むだろう。
「いーい? 今から、皆でお外に行って、お買い物をします。他にも人がいっぱいいるから、見付からないように良い子にしてること。あんまりジタバタしたり、大きい声を出しちゃ駄目だよ。お約束できる?」
「はいです、ますたー。かいと、いいこですー」
「うん、いいお返事。もしも人が近くに来たり、見られたりしたら、動くのをじーっと我慢してね」
「はぁいですー」
良い子のお返事をするしーちゃんは、携帯ポーチにすっぽり収まって、腕と頭だけが出ている形だ。ポーチ自体がバッグの内側に隠れるし、万一見られても大きく動かなければマスコットだと思われるだろう。
というか、まんまマスコットだよこれ。可愛すぎる……!

「何かずるい……」
素敵マスコット化したしーちゃんを思わず携帯カメラで撮っていると、ぼそりと不貞た声がした。
あぁ兄さん、完全に目が拗ねてます。
「小さいからってマスターと一緒とか、ずるいです。マスター、それ俺が持ってたら駄目ですか?」
携帯ポーチ(しーちゃん入り)を取り付けたバッグに恨めしげな視線を向けるカイト。……その様子じゃ、いろいろと危険そうだよね。
「まぁまぁカイト、拗ねないの。カイトにはこっちをあげるから」
こっち、と差し出したのはてのひら。バッグを掛ける肩と逆の手は、ちゃんとカイト用に進呈しましょう?
「ほら、ね? 行こう?」
私のそれより大きなてのひらを捕まえて微笑みかければ、膨れた頬に朱が差した。



「うわぁー」
外に出ると、肩に掛けたバッグの中から感嘆の声があがった。
「ひろーいですー……あっ、なにかいるです、ますたー」
生まれて初めて見る世界に弾む声。それでも約束を覚えているのだろう、ボリュームは小さめだ。
「うん、鳥さんだね。何て鳥かな、カイトわかる?」
「ごめんなさいマスター、鳥のデータはあんまり」
今度調べておきますね、と続けるカイトに、しーちゃんが何やら対抗意識を刺激されたらしい。
「むー、かいと するですー!」
自分がする、と……小さい子って、何でも一人前にやりたがるよなぁ。
「する? あぁ、調べるって? そのサイズでどうやって?」
「すーるーでーすー!」
「はいはい喧嘩しない、張り合わなくていいから。あぁほら、お花咲いてるよー。綺麗だねぇ」
サラっと流せばいいんだが、カイトにそれは通じない。私を挟んで言い合うのを遮って、道沿いに出ていたプランターにバッグを近付けてみた。
「余所のお庭のだから、摘んだら駄目だよ。見せてもらうだけね」
「ふわぁ……きれー、ですー」
良かった、気がそれた。触れられるほど間近に咲く花に、しーちゃんはすっかり魅了された様子だ。そっと安堵の息を零して、苦笑混じりにカイトを見上げる。
黙ったままで繋いだ手を握ると、ごめんなさい、と小さな声が降ってきた。



やがて到着したショッピングモールで、買い物はつつがなく進んだ。
一週間分のまとめ買いだから、献立も一週間分、おおまかに決めながら食材を選ぶ。
「今週は何か食べたいものありますか、マスター?」
「うーん、そろそろ暑くなってきたからねー。さっぱり系がいいかなぁ」
ちなみに、我が家の食事は基本的にカイトが作ってくれる。というか、家事全般をこなしてくれている。
流石に洗濯はいろんな意味でアレなので自分でするけど。
あれこれ相談しながらカゴに加えていき、一通り揃ったところで、ある意味でのメインイベントが始まる。アイス選びだ。
余談だがこの店、私達が買い物に来る曜日が丁度『アイス・冷食の半額デー』なので非常に助かってます。

「さて、兄さん。お好きなのをどうぞ?」
「はいっ、マスター」
毎週のことだけど嬉しそうだなぁ。カイトが輝いてる瞬間、ベスト・スリーに入るね。
いっきいきしながらアイスを選ぶカイトを微笑ましく眺めつつ、私も陳列ケースを覗きこんで、しーちゃんにも見えるようにする。
「見付からないようにそーっとね。どれがいい?」
「はいですっ。えっと、えっと……」
流石はKAITOだ、こちらも負けない真剣っぷり。殆どが未知の味だから、余計に迷うのかもしれない。

「あ、そうだ」
どうやら選び終えたらしいカイトに、ふと思い出して囁いた。
「カイト、今日はもう1個いいよ。そっちからね。午前中、手伝ってくれた御礼」
内緒だからそっとね、と付け加えて、『半額対象外』の――要するにダッツとかのちょっと高級アイスのコーナーを示す。普段食べるアイスは半額コーナーから選んでもらうから、ちょっとした贅沢だ。
本当はいつも値段を気にせず買ってあげられたらいいんだけどね。実家を離れて自活の身では、なかなか大盤振る舞いはできないのだ。要するに高いんですダッツ、美味しいけど!

「ますたー、あれがいいですー。あとねぇ、いちごとー」
「ん、わかった、これと、これね。あとはー?」
しーちゃんから声をかけられて、私はカイトに目配せを残し、挙げられるアイスを手に取り始める。
カイトはひどく照れたように、真っ赤になった顔をてのひらで覆っていた。……何故そこで照れるんだろう? むしろここで照れ臭いのは私の方じゃないのか。まぁ嬉しいからいいけど。
あの手で顔を隠す仕草、好きなんだよね。いいもの見ちゃった。

【お知らせ】テキスト投稿が非常に使い辛いため、こちらでは歌詞や音源のUPとコラボ関係のみに縮小、以後の小説投稿はすぴばる&ピクシブへ移行します。

■小説メイン時々歌詞な字書き……だった筈が、動画編集やボカロ調声、作曲にまで手を出してます。どうしてこうなった。

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□オールキャラ書くけど9割KAITO。
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