妖精の毒#78
投稿日:2012/10/29 17:56:55 | 文字数:1,333文字 | 閲覧数:392 | カテゴリ:小説
明るく振舞うミク
みんなに気を配っているレン
どちらも頑張ってます……
そして、リンちゃんの行方は……
#78「レン」
「ありがとう……カイト兄」
涙を拭きながらそういったミクのその言葉……僕に突き刺さる
「もう、大丈夫!私は、いままでどおり、みんなの義姉ちゃん(おねえちゃん)で、カイト兄の義妹!それでいいんだ!」
ミクが笑顔で僕にそういった
でも、無理しているのは、さすがにわかった
けれど、そこには触れられるはずもなかった
僕とミクが孤児院に戻ると、そこにはレンだけがいた
「レン君、ただいま」
ミクが笑顔でそういった
「ミク姉…………あ!義弟たちなら、ちゃんと寝かせつけておいたぜ!」
レンは何か言いたそうだった……
「ありがとう、レン君!頼りになるね!」
「ば、馬鹿!俺がやらなきゃ、他に誰もやらねぇだろ……」
赤くなるレン
そういえば……レンもミクのこと…………
なんか、妖精の世界に行く前にそんな感じだったような……
「よし!私もスッキリしたし、頑張るぞー!」
ミクが、手をぎゅっと胸の前で握った
そして、自分の部屋のある二階にかけあがって行った
「おい……お前……ミク姉の気持ち、ちゃんと考えたんだろうな?」
レンと2人になって、そう言われた
「うん……僕なりの答えを伝えたよ……」
「……なんて答えた?」
ここで、僕がこたえなくてもいい
けれど、最後はレンのおかげで、ミクの気持ちに気づけたし、何よりレンも気になるはず…………
「いわないよ……ミクのプライバシーもあるから」
僕はそうこたえた
「そうかよ……まぁ、その様子から、だいたい想像がつくがな……」
だろうな…………
「レンがミクの相談相手になってやってくれよ」
そうすることで、ミクの立ち直りが早くなってくれればいいと思った
「馬鹿言うな……そういうのは、俺は適任じゃない……マイなら、いくらか助けになったかもしれないがな」
マイ……リンちゃんか……
リンちゃんもどこにいってしまったのだろう……
このあたりは一通り探した……
リンちゃんは、遠くに行くだけのお金は持っていないし、行き方も知らない
と、なると、後、考えられるのって……
森に帰ってしまったとしか……
リンちゃんは、妖精だ……1人で妖精の森に入ることは可能なはず……
でも、僕たち人間には、それが出来ない
よって、確認のしようがない……
どうしたら……
「………い!…おい!聞いてんのか!」
「え!?あ、えっと、なに?」
僕は考え事をして、レンの話しを聞いていなかった
「ったく…………明日、お前はもう一度、マイを探せ!」
「あ、あぁ……そうだね。じゃぁ、レンは?」
「俺はミク姉の手伝いをする。ミク姉は、明るく振舞ってたけど、まだ辛いはずだ。誰かが見てないと危ないだろ?」
レンの言うとおりだった
リンちゃんも、シスターもいない今、レンしかミクを支えられる人はいない
僕では、逆に辛くしてしまうだろうし……
「わかった。明日も頑張ろう!」
「あたりまえだ。お前は必ずマイを見つけてこい!」
僕は大きく頷いた
作品へのコメント1
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妖精の毒#88
#88「昔話」
「あなたの話が無駄話となった時、あなたの命の終わりです」
フードの女性の言葉に偽りはないだろう
でも、僕はまだ終われない
「これはある一人の女の子のお話です」
妖精の毒#88
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妖精の毒#90
#90「本音」
先代とリンちゃんに恨みをもっていた人物
メイコさんに睡眠薬を飲ませることができる人物
あのルカさんを投げ飛ばすことが出来るのは訓練された人物
僕が人間だとあらかじめわかっていた人物
妖精の毒#90
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妖精の毒#79
#79「勘違」
翌日、天気がいい
ただ、孤児院の中が心なしかどんよりとしている
義弟や義妹たちは、いつも通り、元気なのだが、ミクがややぼんやりとしている
完全に僕のせいなのだが……
妖精の毒#79
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妖精の毒#82
#82「再び」
僕とルカさんは妖精の世界への入り口に向かう
「ルカさん、メイコさんとリンちゃんを助ける方法って、考えてあるんですか?」
ただ単に相手方に乗り込んでいっても、駄目なのは目に見えている
「正直、何も考えてないわ。」
妖精の毒#82
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妖精の毒#84
#84「戦闘」
「ええ。二階で生きてますよ。まぁ、今は……ですけど。ふふ……」
不敵に笑う手紙の差出人
「ふざけるな!いますぐ、2人を返してもらう!」
ルカさんが相手に向かって走っていく
妖精の毒#84
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妖精の毒#96
#96「名前」
僕とリンちゃんは、孤児院に帰って来た
僕らが玄関に入ると、雪崩のようにながれてくる義弟妹たち
「おいしゃのおにいちゃん!おかえり!」
「まいおねえちゃん、どこにいってたの?」
妖精の毒#96
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妖精の毒#85
#85「窮地」
黒いフードの女性の正体がわからない
ただ、メイコさんを宮中からさらえる人物がそうそういるはずもない
ということは宮中の人間があやしい……
「あの、メイコさん!ルカさんより強い人って、宮中にいますか?」
妖精の毒#85
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妖精の毒#77
#77「答え」
「ミク~!!」
僕は真っ暗な暗闇の中、傷つけてしまったミクを探していた
今となっては、自分でも、どうして気付けなかったのかと思う
僕はレンの言うとおり、馬鹿野郎だった
妖精の毒#77
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妖精の毒#92
#92「真相」
叫ぶハクさんを僕は無言で見ていた
嫌悪でも、軽蔑でも、同情でもない……自分でもよくわからない感情で……
「うるさい……うるさい……あの女が、そいつらが、私を……」
ハクさんの髪が乱れ、長い髪の間からあやしく目だけがのぞける
妖精の毒#92
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妖精の毒#83
#83「不敵」
「ここよ。ここがネルの家だった場所……」
そう言って、ルカさんが案内してくれた場所は、一般的な小さくまとまった一軒家だった
今は人が住んでいないのだろう……
人がいなくなってから、たいして時間がたっていないというのに……なんというか……
妖精の毒#83
プロフィールを確認してもらえると嬉しいですw ね?w (15年9月9日更新)
・私の作品はブックマークにまとめてありますので、是非ご利用くださいww
・私は主に物書きですww イラストやトークは飽きるの防止ですねww
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ついったー、はじめました(使いこなせてません
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つかさくんが可愛くて仕方ない今日この頃
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