玩具屋カイくんの販売日誌(270) ちょんと切るぞ 

投稿日:2016/03/06 19:03:47 | 文字数:1,182文字 | 閲覧数:74 | カテゴリ:小説

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サナギちゃんは、どうしたのでしょう。ミクさんたちは、どう出る?

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TEXT
 

何度かの着信音の後に、「はい」と、リンちゃんの声がする。
「あ、リンちゃん」

ミクさんは話しを始める。
「そう、そうなの。うん、よかった」
うなずきながら、ホッとした表情になる。

「そう。でも、え?...うん、え?そうなの?」
スマホを耳に当て、ちょっと怪訝そうな表情になる彼女。

彼女の前で聞いている、紙魚子さんとレイムさんは、ミクさんの顔をみつめた。


●サナギちゃんの居場所が...

「そっか。わかった。でも、とりあえず、おうちに帰れて、良かった」
そういって、うなずくミクさん。短いあいさつの言葉を言った後、スマホを切る。

「リンちゃんは、いま、家にいるの?」
紙魚子さんが聞く。
うなずくミクさん。

「そう。無事なのね」
「ええ。とりあえず大丈夫みたい。でもね」
ミクさんが顔を曇らせて言う。
「バンド仲間の、例の、サナギちゃん。彼女が今、居場所が分からないって」

レイムさんはそれを聞いて、眉をひそめる。
「なんだかな~、やっぱ何かありそうね」

そして、目を虚空に走らせてつぶやく。
「ツクヨミ。何かしようとしてるのかしらね」
つぶやくレイムさん。
「仕事が上手くいかないと。自分の思い通りにならないと。欲しがるんだよ。“ささげもの”を」

紙魚子さんは、ミクさんに尋ねた。
「そのサナギちゃんって人、行方が分からないの?」

「ええ。っていうか、自宅に帰ってないらしいの、リンちゃんが言うには」
ミクさんは、心配そうに答える。そして逆にたずねる。
「ねえ、そのツクヨミさんっていう人、誘拐をしたりする人なの?」


●ヒットを生み出す少年

「誘拐なんてしないよ。いちおう、企業の重役なんだし。犯罪とかする人じゃないし」
紙魚子さんが答える。
「重役っていうか、少年社長ね。あ、少年会長か」
レイムさんが、補足するように言った。

「社長でも、会長でもいいけど、ツクヨミさんって、何者なの?」
ミクさんは、不安げにいう。

「うん。すっごく、カンの鋭い奴。商売の天才」
レイムさんは、唱えるように言う。
「そして、売れる商品を、見逃さないヤツね」

「なんだか、賛美してるみたいね」
紙魚子さんが、ちゃちを入れる。
「賛美? 冗談じゃないわよ。私はそれで、昔、ヒドイ目にあったのよ」
目をつり上げて、彼女は怒る。

そして、なぜか静かにつぶやいた。
「あいつは、ヒットを生み出す少年。あだ名は“月の神”。そして...」

彼女はちょっと声を低めて、言った。
「別のあだ名は、“てるてる坊主”...なのよ」
「え?」
思わず目をむいて声を出す、ミクさん。

レイムさんは、歌うようにつぶやいた。
「てるてる坊主 てる坊主 晴れたら金の鈴(すず)あげよ ... それでも曇って 泣いたなら そなたの首を チョンと切るぞ」_(‘O‘)

雑貨の仕事をしてます。
キャラクター雑貨がらみで、キャラクターも好きです。

音楽も好きですが、好きな曲の初音ミクバージョンを聴いて感心!
ボーカロイドを聴くようになりました。

機会があれば、いろいろ投稿したいと思ってます。
宜しくお願いします。

twitter http://twitter.com/tamaonion

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作品へのコメント1

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    ご意見・感想

    こんにちは♪ 先のコメントの通り、この最新話までエッセイを除いて全部拝読させて頂きました。

    とても面白かったです! だんだんシリアスで、”うむむ、月光企画、かなりヤバイな、こりゃ”って感じになりました。一歩間違えれば、拉致監禁誘拐ですからね~

    で、この月光企画のやり方や方向性、仕事のやり方、相手先へのとりつき方などで、少し心当たりがありました。

    『○通』

    というか、この企業と契約を交わさず、相当酷い事言われて、ご担当様が深酒されて、大分酷い目に合わせれた、というツイートを見た、あの事です。

    『電○』、この企業、超大手企業で、確かに多くのアニメ企画に参画して、そのアニメを大きくして売ってきた実績はあるのですが、なんというか、”そのアニメを食い物にする”傾向があります。

    商業ベース有りきのアニメ企画ならいいのですが、ボカロの世界は違います。同人で売っている方は別として、ボカロ文化を支えてきた方の多くがお金に関わらないで活動するクリエイターで、ボカロキャラの声もイメージも曲も、クリエイターの数だけある、不思議な文化です。

    電○と契約を交わして、なんらかの”固定されたアニメ”として世に出てしまうと、”それがミクでリンでレンの姿だから、それ以外のクリエイターが作った姿は、全部所詮二次創作なんだな”と全部『二次創作』と認知されてしまいます。

    これは、ボカロ文化で生まれた方向性と全く違う、とんでもない誤認です。だからいまだに”ボカロのアニメ”は作られず、それが成功してます。プロの音楽関係者とのコネクションも大分増えてきましたし。

    話が逸れましたが、リンちゃんのご友人の”神隠し”、心配ですね。当のリンちゃんがそうならなかったのは、結果として良かったですが、そうも言ってられません。レイムさん、紙魚子さんと協力して、助け出して欲しいと思います♪

    では、今後は最新作にて♪

    P.S カドカワ参画の小説投稿サイト”カクヨム”にもオリジナル限定ですが参加してみました、既存原稿だけですが。

    2016/03/08 11:50:50 From  enarin

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    メッセージのお返し

    enarinさん、感想をありがとうございます!

    >この最新話までエッセイを除いて全部拝読させて頂きました

    うわあ、とても嬉しいです!ありがとうございます。
    毎回、ちょっとずつしか進まない時もありますので、読んでくれてホントに感謝です!

    >電○と契約を交わして、なんらかの”固定されたアニメ”として世に出てしまうと、
    >”それがミクでリンでレンの姿だから、それ以外のクリエイターが作った姿は、
    >全部所詮二次創作なんだな”と全部『二次創作』と認知されてしまいます。

    うーん、なるほど。そういう心理が働くのですね。それは気づきませんでした。
    確かに、そう思ってしまう人って、いるかもしれないですね。

    するどい指摘で、感心しました。

    >電○

    なるほど。連想された電○...たとえば“悪しき大きな力”が、仮にあるとすると、
    それは、「数の論理」によるものでしょう。数の論理もコワイものです。

    ホントに良い製品を作ることと、そうでないこと。
    それを見極めたいものですよね。

    >P.S カドカワ参画の小説投稿サイト”カクヨム”にもオリジナル限定ですが参加してみました、既存原稿だけですが。

    そういうのもあるんですか。今度、作品を拝読してみたいです!

    また、ぜひ感想を聞かせてください!
    それでは、また。

    2016/03/09 22:21:22 tamaonion

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