普段はスタートアップ企業のマーケティング支援をしています。この仕事をしていると、時々「これって、ボカロPの皆さんがやっていることと同じだな」と感じることがあります。
一見、Webマーケティングとボカロ楽曲制作は全く違う世界に見えますよね?でも、僕が思うには、この二つには驚くほど多くの共通点があるのです。
まず、どちらも「無から有を生み出す」クリエイティブな仕事だということです。ボカロPは、メロディや歌詞という「素材」から、一つの楽曲という「作品」を生み出します。僕たちマーケターも、クライアントの「事業」という素材から、人々の心を動かす「戦略」や「コンテンツ」という作品を生み出します。どちらも、ゼロから何かを作り上げる作業です。
次に、どちらも「共感」を呼ぶことを目的としている点です。ボカロPは、自分の作った楽曲が、リスナーの心に響くことを願います。多くの人に聴いてもらい、共感を得て、二次創作やカバーといった形で広がっていくことを目指します。
僕たちマーケターも、同じことを目指しています。広告のメッセージや、SNSの投稿が、ターゲットとなる人々に「刺さり」、共感を生み出すことを願います。そして、その共感が、シェアや口コミといった形で広がっていくことを目指します。共感の輪が広がることで、ブランドの認知度が向上し、事業が成長していくのです。
そして、最も共通していると感じるのが、「データ」を駆使する点です。ボカロPは、YouTubeやニコニコ動画の再生数、コメント、マイリストといったデータを分析します。「どんなメロディが好まれるか」「どんな歌詞が響くか」をデータから読み解き、次の作品に活かします。
僕たちマーケターも全く同じです。SNSのエンゲージメント率、ウェブサイトのアクセス数、広告のクリック率など、あらゆるデータを分析します。「どんなメッセージが響くか」「どんなデザインがクリックされるか」をデータから読み解き、次の施策に活かします。
ボカロPがデータ分析を基に「ヒット曲の方程式」を導き出そうとするように、僕たちもデータ分析を基に「売上アップの方程式」を導き出そうとします。
クリエイターの皆さんは、きっと誰もが「自分の作品が、もっと多くの人に届いてほしい」と願っているはずです。そのために、戦略を練り、データを分析し、改善を繰り返していく。それはまさに、僕たちWebマーケターが日々行っていることなのです。
僕の仕事は、クライアントの事業という名の「楽曲」を、より多くの人に聴いてもらうための「プロデュース」なのかもしれません。
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