小説【とある科学者の陰謀】オープニング~一人の男の物語の終わり~
投稿日:2011/05/08 17:48:43 | 文字数:207文字 | 閲覧数:232 | カテゴリ:小説
オープニングです。
何がコメディ?って感じですが、本編は軽い内容なので大丈夫です。
……空が狭い。
いや、狭まっているのは俺の視界だ。
……空が暗い。
いや、光を失っているのは俺の視界だ。
手のひらにねっとりとした感触がある。
血だ。
自分の身体から鉄臭いアカイロが流れ出ていくのを、俺は不思議な程冷静に認識していた。
(そうか……)
思考の速度が次第に衰えてゆく。気だるい眠気に逆らう事もできず、俺の意識はゆっくりとこの世界から遠ざかっていった。
(俺は、死ぬのか)
暗転。
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小説【とある科学者の陰謀】第九話~祭りの始まり~その二
量産化祭中には、様々なイベントや出し物がそこら中で行われている。
その大多数は、初音ミク人気に惹かれやってきた客に自分たちを知って貰おうと考えた亜種達が開いたものだ。そしてそういった中に混じり、また、《男の娘☆ボカロ同盟》も
活動をしていた。
「リッちゃーん!こっち向いてー!!」
「サイン下さいサイン!!」
小説【とある科学者の陰謀】第九話~祭りの始まり~その二
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小説【とある科学者の陰謀】第十話~波乱と男心~その一
はちゅね像とは、ピアプロで一番大きな広場の真ん中に鎮座する、巨大なはちゅねミクの銅像のことだ。
何かの記念に配置されたらしいのだが、とにかく目立つのでピアプロで生活する人々やボカロ達からは渋谷のハチ公みたいにわかりやすい待ち合わせ場所という認識で定着している。
その例に漏れず、俺もまたここでハクさんを待ち続けていた。
「9時58分か……」
そわそわと、右手にした腕時計に目をやる。この仕草をするのは何度目だろうか……既に数千回は超えていそうだ。何せ秒単位で確認してるし。
小説【とある科学者の陰謀】第十話~波乱と男心~その一
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小説【とある科学者の陰謀】第十話~波乱と男心~その3
「え?な、何?」
「ハクさん、後ろに」
俺はすぐさま、オドオドしているハクさんを庇うように前に出た。とりあえず、なにがどうあれハクさんにだけは指一本触れさせないようにせねば。
チンピラは俺たちの顔をニタニタと見つめ、挑発するような声色で言った。
「まさか、こんな所で会えるとはなぁ……」
小説【とある科学者の陰謀】第十話~波乱と男心~その3
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小説【とある科学者の陰謀】第十話~波乱と男心~その4
「本当に……ありがとうございました!!」
チンピラ達が連れて行かれ、色々と混乱が収まった路地裏には
、今、ペコペコと頭を下げるハクさんと、照れる鈴音コンビの姿があった。
「いえいえ、当然の事をしたまでですよ……それよりハクさんにデルさんですよね!サイン下さい!!」
すると、ララの周りに《HoneyBee》達が集まって来た。ハチ達の威嚇のような動きを見てララが肩を落とす。
小説【とある科学者の陰謀】第十話~波乱と男心~その4
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小説【とある科学者の陰謀】第八話~悪の組織、始動~その一
近未来的な装飾の成された薄暗い部屋の中に、円卓を囲む十数人の人影があった。
ケータイをいじったり、隣と話し込んだりと、皆一見思い思いに過ごしているように見えるが、その中には確かに緊張した空気が漂っていた。
「……さて」
俺の右隣の黒髪ツインテールの少女、雑音ミクが発した一声に敏感に反応し、皆が静まり返る。注目が集まったのを確認し、雑音はゆっくりとその口を開いた。
「今日は忙しい中、みんな集まってくれてありがとう……なんて、長ったらしい前口上は面倒だし飛ばすわね。ではこれから、我らが悪の組織《BINZOKO》の第1回作戦会議を行うわ。シグ宜しく」
小説【とある科学者の陰謀】第八話~悪の組織、始動~その一
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小説【とある科学者の陰謀】第四話~天国と地獄~その二
「……」
(……どうする……)
俺に許された選択は2つ。
一つは普通に一言残す事。俺の面子は保たれるが、どんなリスクがあるかわからない。最悪もう一度死ぬ。
一つは組織の宣伝をする事。俺の命は助かるが、無数のギャラリー、そしてハクさんに狂言を吐く変人と認識されかねない。最悪死ぬ。社会的に。
小説【とある科学者の陰謀】第四話~天国と地獄~その二
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小説【とある科学者の陰謀】第九話~祭りの始まり~その三
「……」
街のざわめきが遠い。
パフォーマンスを行っていた商店街を離れ、住宅街まで戻った俺が第一に思ったのは何故かそんな事だった。
夜の帳が降り始める中、俺が立つのは一つの宿舎の前。
普段俺が日常生活を送っているものより数段綺麗なそれは、亜種の中でも凄まじい人気を誇る者のみが生活を許されている、言わばVIPマンションだ。
小説【とある科学者の陰謀】第九話~祭りの始まり~その三
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小説【とある科学者の陰謀】第関話~スポットライトの外で~迎え撃つ者たち
クリプトン社の私有地であるピアプロは、警察に頼らない独自の警備体制を敷いている。
人間の警備員の数が圧倒的に少なく、代わりに独自技術で作り上げた警備ロボや日頃アイドルとして働くボカロ達を使っているのだ。
何故彼らを使ったかと言えば、ボカロの中には制作者のこだわりからか無意味に戦闘能力の高いものも珍しくはなく、しかも彼ら自身がピアプロの住人であるが故に防衛意識も高い、などといった理由が挙げられ、実際彼らは期待以上の成果を上げ続ける事になった。
だから故に、彼らにとって今回の事件の結果ーー則ち、突如起こった暴動を鎮圧出来ず、更にセントラルビルへの侵入者に保管物資の盗難を許してしまった事は、初の大きな『敗北』として語り継がれることとなる……最も、この背景には、今までボーカロイドが犯罪を起こした前例がなく、故に実質初のボーカロイドによる能動的な犯罪行為であった今回の事件にうまく対応出来なかったのだが。
因みに、余談ではあるが実行犯が完全に外見を隠していた為に現時点で誰もこの事件をボーカロイドが起こした事と気づく事はなく、結果多くの人々は初のボーカロイド犯罪は後の《初音ミク誘拐事件》であると認識する事となる。
小説【とある科学者の陰謀】第関話~スポットライトの外で~迎え撃つ者たち
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授業? なにそれ、おいしいの? 5
ついに調理実習だぜ! いやっふー!
楽しみだったんだよねー♪
そういえば先生誰だっけ?
てか何を作るんだっけ?
1人で浮かれてたらミクが来た。
授業? なにそれ、おいしいの? 5
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授業? なにそれ、おいしいの? 2
あいさつをして、2時間目が始まった。
が「え~では、教科書20ページを開いて問の1を進めてくれ。」
問題やるのか…。
できるかなー数学も苦手なんだよね…。
20ページを開いてみた。
授業? なにそれ、おいしいの? 2
最近漠然とし過ぎた不安に襲われてます。まあそれは置いといてプロジェクトミライ楽しみですね。
余談だが弟が精神病になった。\やべぇ/
性別・平均寿命が短い方
年齢・結婚が出来るようになる年齢
彼女いない歴・年齢と同じ
精神年齢・永遠の中二の夏
知能・ゴールデンレトリーバー以下
好きなもの・スルメ、バナナ、神話、どこか切ないけど楽しい物語
嫌いなもの・セロリ、昔の自分
好きな楽曲・Dear ユラギ
好きなボカロ・弱音ハク Lily
最近一番嬉しいこと・ピアプロで新着メッセージのお知らせがあった時