桜色の介錯人

投稿日:2021/05/16 22:46:45 | 文字数:776文字 | 閲覧数:362 | カテゴリ:歌詞

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過去の事への感じ方を最近色々考えたりします。

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TEXT
 

小さく何かを許すように微笑んだ君の顔が
ほんのり心許なくて寂しげだったのを思い出す

言葉にしようとして言いかけて開いた唇が
何も吐き出せないままだったのを見ていて
「つぼみが開くようだな」なんて思っていたから
これはきっと君の仕返しなのかなって少しだけ

届いた手紙には簡単な近況と昔話が数枚と
考えていたよりもシンプルな内容で拍子抜け
どこかで心を突き刺してもらうのを期待した?
封筒に何かが見えて振ったら桜の花びらが一枚

まだあの時のことを忘れてなかったんだね
薄い紅の下で交わしたあの拙い言葉たちを
悪いのは真剣に向き合わなかった私だけど
こんなに時間が経っても君は許せないの?


そのまま数時間立ち直れなくて横になっていた
何年分の重みを感じたんだろうきっと君もだね
私だって何も出来なかったわけじゃないけど
色んな事にかまけて先延ばしにして見殺しにした

解いた記憶には難解な心情も二人なら逃すまいと
青かった都合の良い感情のモンタージュ写真
いつか出来心で君が口にするのを期待した?
封筒の宛名に返そうと思っても筆は進まない一枚も

「まだ覚えてるの?」なんて絶対聞けるわけもない
きっと君は「気にしてないよ」ってはぐらかすんだ
悪いのは若さのせいって無かったことにした私だけど
そんなに自分を想ってた事が嬉しくて腹が立つ


けたたましいヒヨドリの声が響いた後に心を決めて
何も綴らずに番号とアカウントだけをしたためた
君と会う算段を整えてけりを付けるための服を探す
その場で気持ちがグッサリいっても大丈夫なヤツで

君もきっと私の介錯人になる覚悟はあるんだろう?
だったら私はそれに応えたい時間も場所も越えて
どうなったって傷だらけになるって分かってるのに
寂しげな笑顔になってるんだあの時の君みたいにね

今日もポストは赤かった

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