【五番目のピエロ】今宵の犠牲者は……【原曲者に謝れ】
投稿日:2012/08/25 17:14:18 | 文字数:3,561文字 | 閲覧数:2,430 | カテゴリ:小説
ついに悪のファンブック発売! ということで。
いや、さすが悪ノP様です。なんともイカしてる。
というか、なんでしょうか今回の作品は。
自分でもわからなくなってきました。まぁ、とりま失敗作ですね☆←
……今宵の犠牲者は誰だろう?
わからない。それは富豪の誰かであるということ以外は。
さぁ、わけのわからない言葉を発する太った豚にナイフを突き立てて。
黒から、赤へ─────
【五番目のピエロ】今宵の犠牲者は……【原曲者に謝れ】
「──アンタ、よくあんな冒頭文書けたわね。勇気あるわー」
「あれ、そんな口調だっけ? 本当はアb「黙れガキが」「はい、すみません」
皆さんこんにちは。
僕の名前はレミー=アベラール。
僕の「アベラール」は、この年m……いえいえ、せくしーびじょからもらっています。
彼女の名はジュリア=アベラール。
実は正体は「ネタバレはやめなさいって言ってんのよ。この……バカ息子がぁぁぁ!!!」
ぐはぁ!!
魔術でそこらへんに飛ばされ、たまたま通りかかったあおいのにぶつかりました。
あおいのがクッションになってくれたおかげで、なんとか命はありました。危ない危ない。
え? あおいのはいいのかって? いいんですよ。
だってこの人本当は「出番なし」だったから、逆に嬉しいんじゃないでしょうか?
僕は立ち上がり、彼女の元へ再び駆け寄りました。
「さんたさん。何気に台詞パクってるよ」
「いいのよ。私と彼女の同じ──いえ、なんでもないわ」
「ほれほれー、さんたさんだってネタバrごふぅ!」
「ふふふ、黙れ」
再び魔術で飛ばされ、今度はさむらいにぶつかりました。
もちろん僕は無傷です。
まぁいいです。彼もきっと「ざつよう」としても役割を最期まで果たせて、本望でしょう。
僕は立ち上がり、彼女の元へ再び駆け寄りました。
「ねぇねぇさんたさん。ピエロの仕事って何か知ってる? それは悪い子をお仕置き──」
「私は悪い子じゃないわ。セクシー美女よ? それにアンタが私に勝とうなんて百万年早いのよ」
再び魔術で飛ばされ、さむらいの人命救助に励んでいたあおいのにぶつかりました。
もちろん僕は無傷です。
まぁいいです。彼もきっと「出番なし」なのに最後に出れて、本望でしょう。
僕は立ち上がり、彼女の元へ再び駆け寄りました。
「ねえねえさんた──」ドゴォ
「ふ、消し飛びなさい」
僕が「さんたさんってセクシー美女だよね」と心を込めて褒めようとしたら、言い切る前に魔術で吹っ飛びました。
しかも上方に吹っ飛ばされましたので、あおいのとさむらいのクッションも無く、天井を貫きました。
おかげで、天井には僕の体と同じ痕がついてます。
今宵乱れしピエピエロ。
まるで大砲に入れられたときのように空を舞います。
でも残念ながら客がいません。
何故なら僕が無念のぼっちだから。
さて……僕は一体、どこに落ちるのでしょうか。
地獄だったら嫌だなぁ。
僕は「私の財産、貴様なんぞには決して渡さない」なんて、言いたくない。──あ、これ未来のことだ。
じゃあリリアンヌ=ルシフェn(ryみたいに「オーホッ(ryって言おうかな?
でもあの人確かラッキーな数字の年齢のとき院長として死んだからな……──ぐは。
……僕はむくっと起き上がります。なんとなく立ち上がります。
そんな僕の目の前にいたのは……お出掛けをしていた七番目の手品師と、八番目の狙撃手でした。
あれ、なんかこれデジャブですか? なんのデジャブ?
一人困惑する僕をおいて、七番目の手品師は言いました。
「──グーミリア。殺りなさい」
「はい、わかった、エルルカ」
あれ? ヤバイよねこれ。僕殺られる。うわぁ。
八番目の狙撃手はどこからかリボルバーを取り出して、僕のほうに銃口を向けました。
「バキューン」
「うっ」
まさかの実弾入りです。いや、実弾入りじゃなかったらそれはそれであれですけど……。
──そして黒から赤へ。
とにかく胸が痛いです。ピエピエロ。
あ、ちなみにこの「ピエピエロ」は寂しそうな猫みたいな鳴き声でお願いしますね。読むときは。
僕はどうでもいいことを出張しながら、とても眠いと目を閉じました。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
「──ゼル! ヘンゼル!」
……誰ですか、あなた。
僕と顔がよく似ていて、とても可愛い……って、見惚れてる場合じゃない。
「僕はレミー=アベラール。ヘンゼルという名前ではありません」
「違うよ。君はヘンゼルなの! それで私はグレーテルなの!」
「だから僕はヘ──じゃなかった、レミーです!!」
「君はヘンゼルなの!! それで私はグレーテルなの!!」
見知らぬ女の子は、僕がヘンゼルだと出張しています。
誰か助けてください。
女の子と言い争って約20分。
奥から女の人が出てきました。しかもその人はさんたさんそっくりでした。
「ヘンゼル! この人が私たちの母さんだよ!」
女の子が嬉しそうに言います。
この人が……僕の、母さん……?
「と、父さんは、どこですか……?」
僕は『母さん』に訊きました。
そしたら『母さん』は哀しそうな──本当は憐れみの──目をして言いました。
「貴方たちのお父さんはいないのよ。そう、最初からね」
僕は驚きました。
後ろでは女の子も驚いてました。彼女はこのことを聞かされなかったのでしょうか。
……でも、構いません。
やっと、本当の『母さん』に会えたのですから。
そう、僕はヘンゼルだったんだ。
あの緑の髪の『原罪者』をやっつけ、ずっと探していた『母さん』、『父さん』……。
ある日僕らは生き別れて、やっと逢えることができた。
『父さん』はいないけど仕方ありません。だって最初からいなかったんですから。
『母さん』の右にグレーテル。左に僕──ヘンゼルが並び、私の手をギュッと握ってきた。
私は二人に微笑んで、突如出現した海へと進んでいく。
──あぁ、哀れな子たちよ。お前らはもう、私の……胃袋の中だ♪
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
五番目のピエロ……もとい、レミーはもう動くことはなかった。
私はとりあえず涙モノシーンをつくってあげようと、
「だから逃げようって言ったのに……」
と泣きマネをしながら嗤ってみせる。これが結構難しいのよ。
その光景を相変わらずポーカーフェイスで見つめるグーミリア。
「エルルカ、『gift』の、ことですが、」
「わかってるわ。結局ジュリア=アベラールが全部どっかに持ってちゃったんでしょう?」
「はい。すみません」
「別にいいわよ。謝らなくて。……ってあら?」
しょぼんとするグーミリアの頭を撫でてあげると、突如空から手紙が一通降ってきた。
もちろんこんな芸当ができる術は、ただ一つ。
「……魔術で、誰かが私に届けさせたのね……」
「もしかしたら、ジュリア、かも」
「ええ、そうかもね」
一応注意はしつつ、手紙を開ける。
──そこには、驚くべき内容が書かれていた。
「~親愛なるお姉様へ~
メリゴド高地にて待つ
ジュリア=アベラールこと
イリーナ=クロックワッカーより」
「──!? そんな……!」
「『お姉様』? それに、最後の、『クロックワッカー』って?」
「……彼女は……
──私の婚約者だった人の、妹よ」
「…………」
あまりの事態の深刻さに、グーミリアも驚いた様子だった。
しかし、どうしてイリーナが……そうか。
アビスだ。アビスが、イリーナだったんだ。
おそらくあのレヴィアンタでの事件でジェルメイヌを……。
──そのとき、忘れもしないあの日の情景がよぎった。
そう、それは最悪の結末だった。
血に染まった宝石箱と、
倒れている女と、
泣き叫ぶ女。
嗚呼、彼の目にはどう映ったのでしょうか……。
「──ルカ、エルルカ!」
グーミリアの私を呼ぶ声で現実に戻される。
放心状態の私を心配するグーミリア。
私は彼女の眸を見ながら言った。
「グーミリア、私決めたわ」
「決めたって、何を?」
「メリゴド高地で今度こそ終わらせる。そして……」
これだけは、絶対に譲れないわ。
「『gift』を手に入れるわ!!」
そのときのグーミリアの顔は、ものすごく呆れていたような気がした
作品へのコメント1
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ご意見・感想
ど う し て こ う な っ た!!wwwwwwwwwwwwwww【ビシッ】ぐはあまた足がつっt(ry
あおいのとざつよう不憫。
まあどうせそれが役目だしwww
あれでしょー?約四百年後に映画館まで来て解こうとした呪いってざつようののろいでしょwww
ム!リリアンヌ王女の享年…?これは…ファンブックのネタバレが混じった予感がする!
しまった、目を閉じなけれb【バルス!!】ああ…目が…目がああああぁぁぁ(((
ム!ザルムホーファーネタが混じった気がする!しまった、今度は目を開かなけれb【バルス!!】ああ…目g(ry
エルルカさーん…wwwwあんたは十分美しいからwwww2012/08/26 21:11:34 From Turndog~ターンドッグ~
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コメントのお返し
ホント自分でもよくわかんないんですよね?
頭の中のプロット上では、
エルルカさんとジュリアさんが何故か決闘→その最中グーミリアに撃たれる
というものだったのに。
なぜかあおいのとさむらいが介入してきましたww
ざつようののろいwwwうん、そうだねーwwww
(バルスが何か知らない)きゃあああああターンドッグさぁぁぁぁぁん
……あれ? 私メータさんのネタいれてないつもりだったけど……どこですか?!
それで寄ってくる男が多いんでしょうねww
それで「gift」を男n(詳しくは、「正しい「gift」の使い方」まd((宣伝やm2012/08/27 11:46:45
雪りんご*イン率低下
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【がくルカ】Snowy night
冬の雪は、静かに街に降り注ぐ。
寒さに身を震わせる人々の気持ちなど、何も知らずにただ舞い落ちる。
子供達は、白く冷たい雪で、はしゃいでいる。
大人達は、振り続ける雪など構いもせず、歩く速度を速めていく。
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【がくルカ】Snowy night
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私の名はカイル=マーロン。
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しかし、私は恋をしてしまった。
ミカエラという、緑の髪の娘に───────………
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【がくルカ】memory【12】
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「……で、どうしてこうなった」
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【がくルカ】memory【12】
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【がくルカ】memory【21】
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「――ッ」
ちょっと待ってよ、嘘でしょ? こんなの、理解できないよ。だって、だって。こんなの、台本にはなかったはずで。
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【がくルカ】memory【21】
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【がくルカ】memory【9】
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見てしまった。
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嗚呼、君の周りには敵が多すぎる。
だから、僕が君を守ってあげる。ずっと────……
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─────冬のある日。
サンタさんがくれたプレゼントとメッセージカード。
それは実弾入りのリボルバーと、『彼を撃ちなさい』のという命令文。
私は命令されるままに、あなたにリボルバーを向けた。
私を見てきょとんとするあなた。
【最後のリボルバー】あなたは最後に…【原曲者に謝れ】
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【がくルカ】memory【7】
あなたにとって、彼女はどんな存在?
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「―――といって、ここは……」
二-Bの教室に響くのは、神威先生の声、チョーク、シャーペンを動かす音。いたって普通の光景だ。
私のノートは、言葉で埋め尽くされて真っ黒だ。他の教科とかもそうだけど、日本史とこの古文だけは、ノートを解読するのに時間がかかるほどに、真っ黒だった。
【がくルカ】memory【7】
兄さんマジLOVE213%な雪りんごです
リンゴをくれれば支配下に回るよ←
文才のカケラもない小説書いてます
好きなジャンル:ミステリー(ただしホラーは×)
得意なジャンル:gdgd←
最近の悩み:頭が馬鹿すぎること←手遅れ
とりあえず:兄さんを愛でたい
(`・ω・){ヨロシクね!