『少女とロボットと空へ伸びる塔』
灰色の街並みと 物言わぬ白雲と
抜けるような青空の先へ伸びる古錆びた塔
長く遠い階段を 登っていくロボットと少女
何処へ行くのかもわからずに只々上に登っていく
手を引かれる少女がポツリと呟く
「空に手が届きそう」
どこまでも登っていこうか あの空の向こう側へ
いつまでも一緒に行こうか この手は離さないから
お伽噺の中で塔は とても素敵にかかれてたけど
本物の塔はあまりに静かで 寂しくなるほどに空っぽで
悲しそうな少女がうつむきつぶやく
「全部嘘なのかな?」
お願いだから泣かないで 僕まで悲しくなるから
お願いだから泣かないで この手では涙拭けないから
手が離れる 涙が落ちる
待って 待って 僕を置いていかないで
どこまでも連れて行くよ 君が行きたかった場所まで
いつまでも一緒にいるよ 君が寂しくならないように
ボク ト キミ ヲ ツナグ コトバ ボク ハ キミ ヲ ハナサナイヨ
タトエ イツカ コノ ミ サビテ クズレヨウトモ
かならず迎えに行くよ 君が憧れていたあの空へ
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