13943号室 2【自己解釈】
投稿日:2013/04/02 18:43:26 | 文字数:1,563文字 | 閲覧数:1,994 | カテゴリ:小説
お久しぶりの13943号室です。
しばらく放置してました…すみませんorz
「13943号室」本家様
http://www.nicovideo.jp/watch/sm17709319
「おい」
部屋の外を見張っていた看守が、もう一人の看守に話しかける。
「なんだよ」
「いや…なんか、聞こえないか?」
「この部屋からか?」
「違う。向こうの通路からだ」
看守が耳を澄ますと、かすかに音が聞こえた。
「他の看守じゃねえのか?」
「いや、よく聞いてみろよ」
よく聞いてみると、今度ははっきり聞き取れた。
―――何かが滴り落ちる音が。
「何かあるのかもしれないな…」
「行くのか?」
「あぁ。お前は『13943号室』を見張ってろよ」
「了解」
*=*=*=*=*
*前回までのあらすじ*
よっしゃ、反省会でもやろうか!
「じゃあ言いだしっぺの法則ってことで、僕が最初ね」
オイ待て、さっきのあらすじは適当すぎないか?
っていうか、短すぎてよくわからねえよ!
しかもノリがおかしいと思うんだが!
そんな疑問をあっさり無視し、最初に語りだしたのはレンだった。
「まず、僕らは赤子の時に組織に誘拐された。
その組織の名前は……忘れました!」
「『Rebel』だったような気がする」
「あ、それかも」
Rebel。
とにかくなんでもやっちゃう犯罪組織。
この組織による犯罪や事件はさまざまで、目的は不明とも言われている。
「『Rebel』に誘拐された赤子は殺された。
それが世間の認識だったけど、本当は生きていた」
「組織に育てられて、な」
組織が俺たち三人を誘拐した目的は、組織に忠実な人間として育てるため。
そうすれば裏切られないし、組織の操り人形になるからだ。
「ところが、成長した僕たち三人は善人の心をもっていた…
僕たちは武器の扱い方とか暗殺方法とかを嫌でも教えられ、覚えてしまった」
「そして14歳になった俺たちは、組織に耐えられなくなり、逃げた。
俺たちが逃げ切った直後、組織の本部に警察が乗り込んで…」
「オレたち以外の組織の人間は全員逮捕された。
……改めて振り返ってみるとメチャクチャだね」
自分たちでも何がなんだか。
「組織が壊滅してめでたしめでたしって感じだったけどね!」
「その二年後、組織の奴等は『生き残りが数人いる』と言った。
そして俺たちは指名手配。……休む暇がなかったよな」
「だね。でも、僕たちは何もしていなかった。組織の奴等が嘘をついたんだろうね」
「組織の人間ってだけで、敵にされる…好きで組織に入ったワケじゃないのに」
「だから俺たちは逃げた。『Rebel』ではなく、『VanaN'Ice』として」
そして二年間逃げ続けていたわけだが、今日捕まりましたとさ。
これが今までのあらすじである。
「でもさ、僕らは完全に情報を漏らしてなかったよね?」
「あぁ。全て完璧だったはずだが…」
「…ねぇ。もしかすると、あいつの仕業なんじゃない?」
「…あいつって?」
「キヨテルだよ。彼は、オレ達を裏切ったんだ」
キヨテルとは、去年『VanaN'Ice』に入った男だ。
あいつとはすぐに打ち解けた。
あいつは凄くいいヤツだと思っていたが…
「…そうだとしか、考えられないね」
「アイツも、結局は組織の人間だったのか…」
『騙し合うのも一つのルール』
確か、組織にはそんなことも言われたような気がする。
綺麗事なんか、あんな場所にはなかった。
「…よし」
すると、カイトがいきなり毒薬の瓶を取り出し始めた。
どうやら、何かを調合しているらしい。
「……何作ってんだ?」
「ん?なに、ちょっと準備をね」
「となると……もしや」
「そう。そのもしや、だよ。オレを怒らせると怖いよ?」
カイトは口の端を吊り上げ、少し楽しそうな声で言った。
「脱獄、してみない?」
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【がくルカ】memory【19】
夢は記憶を示すもの
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『それじゃあ次の曲!』
リンさんの声が講堂に響く。観客の盛り上がりようは、普段のそれとは違った。
「凄いね……まさか、リンがトークだけで観客を盛り上げさせるなんて」
【がくルカ】memory【19】
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13943号室 4【自己解釈】
*前回までのあらすじ*
悪魔は去った。
「で?どうすんの?」
深刻な顔でレンがカイトに言う。
っていうか、もう慣れそうだよ一文あらすじ。
13943号室 4【自己解釈】
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眠らせ姫からの贈り物 前編【自己解釈】
「そうですか…でしたら、『gift』という、眠れる薬をだしておきますね」
そう言い、giftを渡すと、患者様はお礼を言って帰っていった。
私は医者の娘なので、薬や医療に関してはなんでも知っている。
最近、不眠症の患者様が多いので、それによく効く薬「gift」を調合し、患者様にわけているの。
giftは他の病気にも効くスグレモノなのよ。
眠らせ姫からの贈り物 前編【自己解釈】
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Crazy ∞ nighT【自己解釈】
彼女たちは物語を作る。その【エンドロール】が褪せるまで、永遠に。
暗闇に響くカーテンコール。
やむことのない、観客達の喝采。
それらの音を、もっともっと響かせてほしいと願う。それこそ、永遠に。
しかし、それは永久に続くことはなく、開演ブザーが鳴り響く。
Crazy ∞ nighT【自己解釈】
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眠らせ姫からの贈り物 後編【自己解釈】
私のところに、毎日沢山の患者様が来る。
その時に、気づいた。
誰もが悩みを抱えている。
父も母も、街の人達もみんな。
みんなの悩みは、‘夜に眠れない’
眠らせ姫からの贈り物 後編【自己解釈】
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【ヴェノマニア公の狂気】僕の宿敵がこんなにカワイイはずがない【原曲者に謝れ】
こんにちはー、サテリアジス=ヴェノマニアでぇーす。
えっと今回は雪……なんだっけ? まぁいいや。
とにかくそいつに呼ばれたから、次元と時空の壁越えてわざわざやってきたんだが……お?
「サティ~!」
「グミナ!? なんでこんなところに!?」
【ヴェノマニア公の狂気】僕の宿敵がこんなにカワイイはずがない【原曲者に謝れ】
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dogとどっぐとヴォカロ町!~改造専門店ネルネル・ネルネ出張版⑩~
徐々に暑さが遠のく九月下旬。
お客の少ないこの頃、ネルは特に依頼もないのに俺の部屋に入りびたりである。
「……暇ー……」
「本店の方は大丈夫なのか?」
「お客さん少ないのよこの時期って……ほら、ちょうど学生は新学期だったり、受験生は追い込みはじめだったり、社会人だっていろいろ忙しくなるじゃない? だから人がホント少なくてねぇ……あ、どっぐちゃんそこもんで~」
dogとどっぐとヴォカロ町!~改造専門店ネルネル・ネルネ出張版⑩~
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【がくルカ】memory【16】
全ては、唐突に
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「はい、できた」
宣言通り三日で台本を完成させたリンさんは、笑顔で台本を手渡した。ちなみに、ここは放課後の講堂です。
「リン……お前、これを三日で……しかも一人で……?」
【がくルカ】memory【16】
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【五番目のピエロ】今宵の犠牲者は……【原曲者に謝れ】
……今宵の犠牲者は誰だろう?
わからない。それは富豪の誰かであるということ以外は。
さぁ、わけのわからない言葉を発する太った豚にナイフを突き立てて。
黒から、赤へ─────
【五番目のピエロ】今宵の犠牲者は……【原曲者に謝れ】
【五番目のピエロ】今宵の犠牲者は……【原曲者に謝れ】
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【かなりあ荘】秋風
9月9日。
夏休みもとうの昔に終わり、全生徒(全国民?)が憂鬱な平日。
スイカも夏野菜も枝豆も美味しい季節が終わり、私はしょぼんとしながら時期が終わる枝豆をもぐもぐ食べる。ああでも枝豆本当美味しいもう幸せ。
学生は夏休みの課題(残り)をヒイヒイ言いながらやったり徹夜したり最早開き直って一切やらずに先生にそっと評価を落とされたりする時期。
大人は大人で大人の事情があって、いろいろ忙しくもちょっとだけ寂しい時期。
【かなりあ荘】秋風
のほほんと生きる物書きです。
ギャグから真面目なものまでいろんなジャンルの小説を書いています。
…のはずが、最近はがくルカを書くことが多いです。
IN率低いです。
マイページ以外では「かなりあ荘」というコラボに出現します。
全体的にgdgdなものが多いです。
小説は、自己解釈もオリジナルもやってます。
だいたいはその場のノリで書いてます。