【小説】モーニングコール
投稿日:2010/11/17 22:14:35 | 文字数:4,648文字 | 閲覧数:2,633 | カテゴリ:小説 | 全4バージョン
前のバージョンで続きます。
「はぁ?あんた、メイコさんにモーニングコールとかさせてんの?」
授業の合間、相変わらず3人で駄弁っている時のこと。
思いっきり顔をしかめさせたルカを見て、うっかり口を滑らせてしまったことを瞬時に後悔する。
「ちょっと、がっくん聞いた?信じらんないコイツ。メイコさん仕事で忙しいのに」
「…す、すみません…」
「すみませんで済んだら警察はいらないわよ。あんた、朝女がどれくらい多忙か知らないでしょ。このヘタレ」
放たれる一語一語が丁寧に俺の胸に突き刺さる。
ルカの怒り具合から察するに、どうやら俺はものすごく悪いことをしているらしい。
「毎朝電話してもらってるよ」という言葉が、まさかこんなに逆鱗に触れるとは。
まるで蛇と蛙のような一方的な捕食関係の俺たちを見かねて、神威がまぁまぁ、と穏やかにとりなす。
「そう怒ってやるなよ。夜じゃ時間が合わないから、朝電話するってことになってんだろ?」
「そ、そう、そうなんだよ」
「そんなのあんたが合わせなさいよ、暇学生なんだから」
――ごもっとも。
切り捨てられて、俺は反論の術を失う。
ありえない、信じられない、このヘタレ。
矢継ぎ早に繰り出される悪口雑言に、徐々に俺のライフは削られていく。出来ることといえば、合間を見つけて謝罪の言葉をいれるくらいだ。
するとその内に、授業の開始を告げるチャイムが鳴り響く。文句を言い足りないのかルカが悔しそうな顔で壁時計を見上げた。
「いい?あんたのせいでメイコさんが体壊したりしたら、ぶん殴るからね」
絶対零度の眼差しで俺をひと睨みし、次の授業の荷物を抱えてルカは部室を出ていった。
今の一瞬でボロ雑巾のようになった俺に、神威が哀れむように肩を叩く。
「…なんていうか、すまん」
「…いや、お構いなく」
「あいつもメイコさんのことが心配なんだ。でも忙しいのに連絡するのも悪いって気にしてて。許してやって」
「…うん、分かってる」
元々ルカはものすごく彼女を慕っている。
メイコさんメイコさんとくっついて、お互いの部屋に泊まったり二人で旅行に行ったり。片想いをしていた3年間、俺は何度ルカを羨んだことか。
付き合うことになったと報告する時も、なんだかまるでお父さんに挨拶に行くような心地で、とてつもない緊張感だったことを覚えている。
すまん、ともう一度詫びて、神威は手に持っていた缶コーヒーを俺に差し出した。飲みかけのそれを一気に飲み干すと、ブラックコーヒーの香りが鼻に抜けていく。
…俺だって、毎朝彼女にばかり電話させているのを申し訳なく思っている。
しかし、俺から掛けましょうかと提案しても、彼女は笑って受け入れてくれなかった。『カイト君朝弱いから、私が起こしてあげたいの』と可愛く言われてしまっては、俺に勝ち目なんかない。お言葉に甘えるしかないじゃないか。
「それにしても、モーニングコールねぇ。とことんマメだよな、おまえとメイコさん」
俺の背後の革張りのソファに腰掛けながら、神威はジーンズのポケットから真新しい煙草の箱を取り出す。
禁煙してるんじゃないのか、と一瞬思ったが、ルカとの夫婦喧嘩に巻き込まれるのは面倒なので気付かないフリをしておく。
「…そうか?」
「今は別だけど、俺とルカなんか2、3日連絡しないことなんかザラだったぞ」
「学校に来りゃ会えるからだろ、それは」
「まぁ、そうだな」
「…会えないっつーのは、結構きついもんだぞ。声も聞けないし、顔も見れないし」
「抱くことも出来ないし?」
「だっ…」
予想していなかった言葉に、思わず指先に力がこもり、めきっと音を立てて缶が潰れた。
まずいと思ったが、時既に遅く、驚いたような顔をした神威と机越しに目が合う。
「…え、なにその反応」
「……」
「まさかおまえ」
「……」
「…まだヤってないの?」
「……」
沈黙は肯定だ。
そんなことは分かっていたが、俺は返事をすることも頷くことも出来なかった。
――そう、俺と彼女はまだ結ばれていない。
理由は二つある。
一つは言わずもがな、会えないから。
付き合うことになって1週間で遠距離恋愛になってから、俺たちは実は2回しか会っていない。メイコさんの休みが取れた5月と8月の2回だけだ。…焦って体の関係を求めるのは躊躇われたし、がっついているところを見せて呆れられたくない、という年下なりのちっぽけなプライドが働いた。
そして、もう一つ。
「…縛りつけたくなかったんだ」
「…縛る?メイコさんを?」
ぽつりと漏らした俺の言葉に、神威が首を傾げる。
「なんつーか…ほら、遠恋だろ?すぐ会いに行ける訳でもないのに、俺のものにしちゃっていいのかなって」
「……」
「…側にいられないのに、することだけするのはなんか申し訳なくて…」
俺だって、彼女に触れたかった。
だってずっと、そうしたかったんだから。
彼女の部屋に泊まった日、手を伸ばせば届く距離に彼女がいた。ベッドの横に引いてもらった布団に横たわると彼女の寝息が聞こえて、そっと首をあげると彼女の寝顔があって、じれったくて頭が狂いそうだった。ようやく実った3年間の想いが暴れ出し彼女を滅茶苦茶にしてしまいそうで、俺はそっと部屋を抜け出した。…そのまま夜明けまでリビングにいたことは、彼女には言っていない。
そう言うと、呆れたように神威がため息をついた。
「…おまえ、あれだな」
「…なんだよ」
「ヘタレ」
「ちょ」
不満そうな声を上げると、じろりと神威が俺を一瞥する。ルカもそうだが、顔立ちが整っている分こいつらの憮然とした顔は無駄に怖い。
「…なんだよ」
「…気持ちは分からんでもないが、…それじゃ失礼だろ」
「…失礼?誰に?」
「……」
す、と立ち上がって、神威が俺の元に近付く。
何をするのかと眺めていると、突然全力のデコピンを食らった。跡が残るんじゃないかと思うくらいの、ものすごい衝撃と痛み。
趣味でギターをやっている人間の指力を舐めてはいけないようで、ばちん!という音を、デコピンにおいて俺は生まれて初めて聞いた。
「ってぇ!!何すんだよ!!」
「メイコさんに、に決まってんだろうこのアホ」
「…え…?」
失礼?…彼女に?
予想外の言葉に思わず言葉をなくす。ぽかんとした俺に構わず、神威は煙草に火をつけた。
「…ルカには言わないどいてやるよ。感謝するんだな」
****************************************************************
その日の晩は、なかなか眠れなかった。
『あんたのせいでメイコさんが体壊したりしたら』
『それじゃ失礼だろ』
ルカと神威に言われたことがぐるぐると頭の中を駆け巡り、何度寝返りを打っても睡魔は訪れてくれない。
俺は、間違っているんだろうか。
俺は、彼女の負担になっているのだろうか。
長いため息をついて、ちらりと窓辺に目をやる。カーテンの隙間から差し込む月明かりに照らされた、桜の形をしたフォトスタンド。そこには、笑顔の彼女の写真が入っている。彼女が東京へ立ってしまう日にお互いを撮った写真だ。ともすれば泣いてしまいそうな俺を、『カイト君の笑顔が撮りたいな』と笑ってカメラを向けた彼女の姿を今でも簡単に思い出せる。
愛しい。愛しい。こんなに大切な彼女なのに、俺は。
(彼女は忙しいし、時間を奪うのは申し訳ないし、成長していない俺を見せるのも恥ずかしい)
そして何より。
――彼女の側にはもっとふさわしい男がいるのかもしれない。
本当は、会いに行ってそれを確認するのが怖かった。
俺がいなくても彼女の生活は成り立っている。
俺がいなくても彼女の側には頼れる男がいる?
なら俺は、彼女にとって不必要な存在なのではないか。
普段は考えないようにしていることが、夜に負けて次々と姿を現してくる。
満開の桜並木の下、俺達は確かに想いを重ね合わせた。
あれから半年。
彼女は社会人になったが、俺は学生のまま。
俺だけ成長していないまま、子供じみた恋心を抱き続けている気がして。
…広い世界に出て行ってしまった彼女に、いつまでも愛してもらえる保証なんてないのに。
思考が無限ループの泥沼にはまり、抜け出せないまま息苦しい夜が過ぎていく。
ようやく明け方に眠りに落ちたが、予想通りロクな夢を見なかった。
「…ん…」
それから1時間ほどで俺の耳に届いたのは、聞き慣れたメロディ。
重力に逆らいながら枕元に置いてある携帯をつかみ、なんとか通話ボタンを押す。
「…ぁい…もしもし…」
『…おはよ、眠そうだね?』
受話器から聞こえるのは、もちろん彼女の声だ。
幾度となくハーモニーを重ねた、高すぎず甘すぎない、落ち着いたアルト。
無理矢理体を起こし、腹に力を入れて声を出す。頭を振ると寝不足特有の鈍い頭痛がして後悔した。
「…ちょっと昨日、眠れなくって…」
『そうなんだ、大丈夫?』
「はい、…気にしないでください」
『…そういえば昨日、ルカから電話が来たの』
「えっ」
彼女の言葉に一瞬思考回路が止まった。
ルカからの電話なんて、昨日の俺との(一方的な)一戦に端を欲しているに決まっている。
『なんかね、やけに私のこと心配してくれたんだけど、…なんかあった?』
「…いえ、俺は何も…」
…どうやら昨日のやりとりのことは話していないようだ。感謝すべきなのか、寝起きの頭では判断が付かない。
「メイコさんが体壊したりしたら」と俺のことを睨んだルカの顔が目に浮かぶ。
――段々腹が立ってきた。
そんなこと、ルカに言われるまでもない。
俺が彼女の負担になっているなら、俺は、すぐにだって――。
「…あの、メイコさん」
『なぁに?』
「…毎日電話掛けるのきついなら、無理しなくていいんですよ」
『…え?』
「いや、女性は朝きっと色々大変でしょうし…」
「……」
「あの、電話掛けさせてばっかりで悪いっていうか…」
『…嫌になっちゃった?』
「え」
『モーニングコール』
彼女の声が悲しそうに曇る。
まずい。本能的に直感する。
これは、このまま行くとまずい展開になる。
「あ、ち、違うんです、やになったとかそういうんじゃなくて…えと…」
『……』
「あ、あの、俺はですね、全然大丈夫なんですけど…」
慌てて弁解をしようとしたその時、目覚ましがけたたましい音で鳴り始めた。それは、モーニングコール終了の合図。俺は、この瞬間ほどこのベルの音を憎んだことはない。彼女が電話の向こうであ、と声を上げる。
「え」
『…カイト君ごめん、今日私ちょっと急ぐんだった』
「え、あの、メイコさ」
『…ごめん、またね』
「ちょ、ちょっとまっ…」
プツン、と彼女とのつながりを断たれた音が耳元に響く。
メイコさん、と呼びかけても、電話の向こう側にはもう彼女はいる訳もなく。
(これは、最悪の展開なんじゃないか?)
誰に問いかけていいのか分からない。
けれど、間違いなく最悪の展開だと言うことは自分自身が一番よく分かっていた。
決してこんなつもりじゃなかった。
メイコさん。違うんです。メイコさん。
握りしめた携帯からは二度寝防止用のアラームが鳴り始めたが、しばらくの間、俺は呆然としたままそれを解除することすら出来なかった。
作品へのコメント3
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メッセージのお返し
>kumo様
はじめまして!メッセージありがとうございます!!
ぽルカいいですよね!ヘタレカイト君を動かすには、この熟年夫婦の力が必要でしたww
きっと4人でダブルデートとかしたんだろうなぁという妄想…なんという自家発電
またお時間ありましたら遊びに来てやってください☆2010/10/28 14:09:50
キョン子
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ご意見・感想
こんばんは!!
読んでいてとってもドキドキしました~
やばいですよぅ・・・
カイトのへたれ具合がww
わたしも人のこと言えないタイプなんですけどね・・・
片思いは年単位ですw
なんか文章だけなのにキョン子さんちのめーちゃんはかわいさがものすごく伝わってきます!
愛でしょうか・・・?
そういえばですね、なぜかフラ~っとキョン子さんの小説を読みにくると必ず新しいのがうpされてる日なのですよ~←説明下手
以心伝心・・・?!((2010/10/13 21:23:48 From かりん
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メッセージのお返し
>sunny_m様
コメントありがとうございます!
前から読んでいただけていたとは…光栄です(´;ω;`)
私も書きながらカイトのへたれぶりにもどかしさを感じておりましたww
やたらがくルカが出てくるのはカイト君へのお説教してほしかったからですw
きっと夜は女子会で、帰って来ためーちゃんはすぐ寝てしまうんでしょうね、頑張れカイト!
ありがとうございました、また読んでやってください☆
>かりん様
度々のお越しありがとうございます?☆
ヘタレで純な兄さんを書こう!と心に決めたはいいものの、ヘタレになりすぎてどうしようかと思いましたwwこんなのが身近にいたら蹴っ飛ばしたくなるww
このシリーズのめーちゃはん「可愛いお姉さん」を目指して書いいるので、嬉しいですv
めーちゃんへの愛はいつだって垂れ流しですけどね!(`・ω・´)キリッ
あらあらそうなんですか?以心伝心ですね…!
新作を上げる時は、またかりん様に伝わりますようにv2010/10/14 21:27:53
キョン子
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ご意見・感想
はじめまして。sunny_mといいます。
キョン子さんの作品は、こっそり以前から読んでいたのですが、耐えきれなくなったのでコメントします。
カイト君のヘタレ具合は自分も身に覚えがあるので、なんとなくわかるのですが。
だけど遠距離恋愛でほとんど会えなくて忙しくて関係も持っていなかったら、そりゃあ不安になるだろうよ!お互い!!
と、カイト君を正座させて小一時間ほど説教したい気分になりました(笑)
そんなカイト君に対してメイコさんが可愛らしくてたまりません!!
なにこの可愛い子!!カイトなんかに渡したくないんだけど!!
なんか、ルカさんが女子会を開きたくなる気持ちが分かります(笑)
なんだか長くて変なコメント失礼します。それでは。2010/10/13 10:32:01 From sunny_m
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メッセージのお返し
>sunny_m様
コメントありがとうございます!
前から読んでいただけていたとは…光栄です(´;ω;`)
私も書きながらカイトのへたれぶりにもどかしさを感じておりましたww
やたらがくルカが出てくるのはカイト君へのお説教してほしかったからですw
きっと夜は女子会で、帰って来ためーちゃんはすぐ寝てしまうんでしょうね、頑張れカイト!
ありがとうございました、また読んでやってください☆
>かりん様
度々のお越しありがとうございます?☆
ヘタレで純な兄さんを書こう!と心に決めたはいいものの、ヘタレになりすぎてどうしようかと思いましたwwこんなのが身近にいたら蹴っ飛ばしたくなるww
このシリーズのめーちゃはん「可愛いお姉さん」を目指して書いいるので、嬉しいですv
めーちゃんへの愛はいつだって垂れ流しですけどね!(`・ω・´)キリッ
あらあらそうなんですか?以心伝心ですね…!
新作を上げる時は、またかりん様に伝わりますようにv2010/10/14 21:27:53
キョン子
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【ぽルカ】 あなたのことが好きです。ウソです。
その時のルカの様子を、メイコもカイトもハッキリ覚えている。
目を大きく見開いて、口を引き結んで押し黙ったまま、まるで彼女だけ時が止まったかのように硬直して、じっと目の前にいる人物を凝視していた。
それはほんの数秒のことだったろうけど、突然の不自然な沈黙はその場にいた全員を妙な静けさで満たした。
そしてルカは突如何も言わずクルリと踵を返し、ピンクの髪をなびかせて皆の前を横切り、リビングから出ていった。
【ぽルカ】 あなたのことが好きです。ウソです。
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【カイメイ】カイトさんの男の余裕
「もうっ!おにいちゃんとはお買い物行かないっっ!!」
帰って早々リビングに買い物袋をぶちまけ、ミクは頬を膨らませて叫んだ。
大小色とりどりの紙袋、中身は洋服だったり鞄だったり雑貨だったり。
今日は久々のオフにミクが買い物に行きたいというので、丁度同じオフだったカイトが荷物持ちとして同行したのだが。
「どしたの、カイ兄なにしたの?」
【カイメイ】カイトさんの男の余裕
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【カイメイ】酔ってるのは、お酒にじゃなくて
「ねぇ、カイトってお酒強いの?」
「え?どうして?」
リビングのソファでの晩酌中、私はふと思いついた疑問を口にした。
ローテーブルの向こう側でラグマットに座っているカイトが、きょとんとした表情で首を傾げる。
「だって、酔ってるの見たことないんだもの。もしかしたら私より強いのかなって」
【カイメイ】酔ってるのは、お酒にじゃなくて
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【カイメイ】お菓子がないなら・2【レンリン】
「カイト、それ6個目」
「う…」
オレ専用のクーラーボックスからモナカアイスを手に取ったら、シンクで洗い物中のメイコがこちらに背を向けたままそう言ったので、かなわん、と思いながらモナカを戻し、扉を閉めた。
アイスは1日10個まで、と定められているオレにとって、まだ午後3時の時点で6個目となるとあとがつらい。風呂上がりに3つは行くから。
「あーでも口寂しい」
【カイメイ】お菓子がないなら・2【レンリン】
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【カイメイ】ステップブラザー・ステップ
宛先:姉さん
件名:今どこ?
本文:終電間に合うの?
差出人:姉さん
件名:Re:今どこ?
【カイメイ】ステップブラザー・ステップ
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【カイメイ他】Bad ∞ End ∞ Night 前夜
――静かになった部屋の中 拍手を送る謎の影
『今宵は良い舞台でした…』 手紙を拾って泣いていた――
ごめんなさい。
ごめんなさい。
せっかくの舞台が壊れてしまったの。
【カイメイ他】Bad ∞ End ∞ Night 前夜
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【カイメイ】in the rain
注・!現代パラレル!
自作【恋色病棟】の設定をそのまま引き継いでいます。
お読みいただかなくても大丈夫かとは思いますが、もしよければそちらから先にどうぞ→http://piapro.jp/content/rt95fh23vywkpk7s
【設定】
・お隣同士の幼馴染
【カイメイ】in the rain
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【カイメイ】Happy Happy Birthday
「――あいしてる」
あの夜、優しく囁いてくれた彼の腕の中で、涙を堪えるのが大変だったのを覚えている。
眼差しも大きな掌も広い胸も彼の香りも、貰ったプレゼントも、その言葉も。その全てが私を包んで、満たしてくれた。
この人と出会えて幸せだと、心から思った。
カイトが傍に居てくれることを心から感謝した。
【カイメイ】Happy Happy Birthday
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【カイメイ】続・恋するふたりに質問です
「はーい、ありがとうございましたー」
ボイスレコーダーをオフにする。
すると、テーブルの向こうでめぇ姉が戸惑ったような表情を浮かべた。
「…ね、ねぇリン、今の本当にマスターに提出するの?」
「するよー?だってマスターからの直々の依頼だもん」
【カイメイ】続・恋するふたりに質問です
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【カイメイ】 お兄ちゃん、お願い! 【KAITO生誕祭】
女所帯である。必然的に女性陣が強い。
それは単純に数の差と、やはりそれぞれの性格の問題だろう。
カイトもレンもそれほど自己を主張するタイプではないので、基本的にこの家の主導権は女性側にあった。
まず、台所と家計と一家の平和を預かるメイコには男性陣どころか誰も勝てない。
【カイメイ】 お兄ちゃん、お願い! 【KAITO生誕祭】
駄文を書いては自己満足しています。
一応小説。たまになりそこないのポエム。
全くの自己流ですので、読みにくいところも多々あるかと…
年長組が好きです。全力でカイメイ支援。
っていうかカイメイ小説しか書いてませんのでご注意ください。
めーちゃん可愛いよめーちゃん。
めーちゃんが皆から愛されてれば幸せ。
めーちゃん中心に家族は回っていると信じてやみません。
めーちゃんハァハァ
美麗イラストを見てぴぎゃぁぁぁぁすると勝手に小話を作ることがあります。
ご注意ください。
タグやブクマ、メッセージありがとうございます…!(`;ω;´)ブワッ
カイメイ好きさんの優しさは世界一や
プロフ画像の可愛すぎるめーちゃんは青菜しゃーぷ様よりお借りしました!
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[pixiv]カイメイ以外もあり。ピアプロの方がカイメイ作品多いです
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