【レンリンで】暗闇森の狂宴①【ハロウィン】

投稿日:2009/10/31 23:23:21 | 文字数:3,792文字 | 閲覧数:1,409 | カテゴリ:小説 | 全4バージョン

ライセンス:

毎度毎度タイトルに頭を抱える七瀬ですこんばんは。Trick or traet!

今回は…まあタイトルにばりばり書いてるけど、ハロウィン話です。しかも一回じゃ終わらなかったっていう…。書きたい内容書きだしたら6000文字じゃ足りなかった…!← しかも書き始めたのが月曜日っていう…なので乱文・内容の矛盾は目を瞑って頂けるとありがたいです…くそ色々書きたいのにHPが足りない…!(え

ハロウィンの絵や小説が一杯なので個人的にとてもウハウハしました!…私のハロウィンはまだ続くがね…お付き合いいただけると嬉しいです。

いつものように誤字・脱字の指摘、感想・批評大歓迎です。それでは続きに戻ります…。ここまで読んでくださってありがとうございました!

追記:忘れるとこだった!この小説で参考にさせて頂いている曲紹介です。
【鏡音レン】『SADISTIC VAMPIRE』⇒http://www.nicovideo.jp/watch/sm4804262
【鏡音リンレン】『trick_and_treat』⇒http://www.nicovideo.jp/watch/sm5094908 一周年おめでとうございます!

前のページへ
1
/1
次のページへ
TEXT
 

※妄想&捏造甚だしい内容です。ご注意を。



後戻りは出来ない、幻惑と狂気の世界へ。

******

さあさあいいかいよくお聞き。
村の隣の黒い森。そうだよ、今見えてるだろうあの森さ。
『暗闇森』と言われるその理由(わけ)は、昼でも光届かない生い茂った木々のため。
だけど本当は違うのさ。いいかいいいかい、よくお聞き。
あの森の奥の奥、木と林と野原を抜けたその先に。
黒い大きなお城が見えたら、引き返すのが身のためさ。
そこに住んでる少年は、世にも稀なる美しさ。けれど油断してはいけないよ。
なぜなら彼は吸血鬼。血を求め彷徨う怪物さ。
いいかいいいかい、よくお聞き。
森へ入らぬは利口者。深入りするは愚か者。奥へ行くのはただの阿呆。
知らぬ存ぜぬ無視をする。それが正しい生き方さ。

******
闇が時間を静寂に変え、生い茂る木々の影が空気を漆黒に染めていく。
赤い月が妖しく嗤う空の下、一人の少女が一本道をひた走っていた。
「…は…っ…は…っ…は…っ」
細い肩は激しく上下に揺れ、乾いた唇からは絶え間ない呼吸音。
張り付く喉は渇きを訴え、心臓は重量感のある鼓動で酸素を欲している。
それでも少女は長い髪を振り乱して、一心不乱に駆けていく。
「…は…っ…は…っ…くっ…、――!!」
地面から飛び出した木の根に足を捕られ、派手に転んだ。けれどすぐに立ち上がり、また走りだす。
端切れを縫い合わせたスカートから覗く膝小僧は、流れる血で赤い影を作っている。
それを気にする余裕すら、今の少女は持っていなかった。
ブラウスの胸元を強く握りしめて、少女はただ走っていく。
―それを上から見つめる二つの影に気づくこと無く。
少女の髪が散らす金色の光を見送った後、小さな影はにい、と口の端を吊り上げてどこかへ飛び去って行った。
******

さあさあいいかいよくお聞き。
今日は何の日か知ってるかい?そうさ、今日はハロウィンさ。
今日ですっかり秋は終わり、明日からは厳しい冬の始まりさ。
おやおやどうした?外へ行く?そりゃ駄目だよ、よくお聞き。
何せ今日は季節の変わり目。それも冬へ向かう途中だよ。
夜はお化けの領域で、冬はお化けの晴れ舞台。
人も春が来たらお祭りするだろ?お化けも冬が来ればお祭りさ。
そんな時に行ってみな。あっという間にお化けの仲間入りになっちまう。
それが嫌なら家の中、皆で春を待ちわびよう。

******
またこの季節がやってきた。
「伯爵、ハロウィンおめでとう」「おめでとう、ウルフ男爵」
「伯爵、冬の訪れに祝いの杯を」「ブラック夫人、あなたにも杯を」
白と黒のコントラストも美しいドレスや礼服を身に纏い、煌めくホールに次々と入っていく大勢の影。
いつもは静寂が居座るこの古城も、今日はたくさんの笑い声が響き渡る。
何故なら今日は年に一度のお祭り、そう、ハロウィンだ。
「やーやー!伯爵殿!ハロウィンおめでとう!」
背後からの濁声に振り向くと、予想通り、燕尾服を着た影が駆け寄ってきた。
「これはバンド伯爵、ハロウィンおめでとうございます」
「やーやー!しかし一年とは長いようで短いな!去年のウィッチ婦人宅でのパーティーがまるで昨日のようだ!」
「去年のパーティーは凄かったですからね」
「いや何!この時期になるとパーティーが楽しみで楽しみでな!今年のそなたのは特にな!」
「来年は確かあなた宅だと窺っております」
「そうなのだよ!今年で良いものがあれば少々拝借しようかとも思ってるぞ!」
「そっくりそのままにならないようにして下さいね」
「はっはっはーっ!言ってくれるなあ、男爵殿!!」
包帯で覆われた手で僕の背中をバシバシ叩くと、バンド伯爵はそのまま去って行った。
全く。小さな溜息をつくと、その場でUターンし城の奥へと足を向ける。肩から掛けた黒いマントがなびいて付いてくる。
長い廊下に敷かれた真紅の絨毯は、足音を立てず靴に吸いつくように柔らかい。
けれどそれさえ、今の気分を紛らわすには不十分。
壁に等間隔で設置された蝋燭が黄金の髪へ光を投げかけるが、その下にある濃紺の瞳を輝かせはしなかった。
「…つまらない」
ぽつりと零した呟きは誰にも届くこと無く、カビ臭い空気の中へ消えた。

僕ら貴族の間でハロウィンは重要な恒例行事だ。伝統に従い毎年場所を変えパーティーを開く。
例年通り順番に、今年はこの城にジャックランタンがやってきた。
普段は何もない古城がどんどん華やかになっていく過程は、確かに良い暇潰しにはなった。
しかし、パーティーに出席するメンバーはもう何十年も前から同じで刺激に欠けるし、主催者として進行役をやるのも億劫で仕方ない。
無論そんなことは顔には出さない。やらなければならないことは全て完璧にやり切る自信だってある。
だがいまいち気分が乗らないのである。
「…つまらない」
もう一度呟いた時、ふと顔を横に向けると。
廊下の隅の暗闇から浮き上がるように、二つの影が姿を現した。
黒の大きな鍔広帽子と体をすっぽり包む黒のローブ。くすんだ金色髪の下には真っ黒の瞳。
腰の高さほどの二つの真っ黒影は、きゃっきゃっと僕の周りを走り始めた。
「ご主人~」「ご主人~」
くるくるくるくる。やかましく回るこいつらは一応僕の使い魔だ。この僕直々に創りだしてやった。
「変な顔~」「いつもだけど~」
…時々消してしまいたくなるけど。
いやその前に。何故こいつらがここにいる?
咳払い一つして冷やかに見下ろすと、二匹は回るのを止め僕の前に並んでじっと見てくる。
こいつらの口元が若干緩んでいるのは、いつものことなので放っておく。
「…お前ら、確か今夜は城に入るなって言って放りだしたよな?もう忘れたのか、低能ども」
そうだ、昼間中にパーティーの邪魔になるからと、窓から放り投げておいたのにだ。
何せこいつらは悪戯好きの滅茶苦茶屋。何かを台無しにすることに関しては天下一品なのである。そんな奴らをむざむざパーティーに入れよう真似をするはずがない。
邪魔な存在は全て排除。それが僕のやり方だ。
もう一回脅せばおとなしく外に出るだろうと思ったら、今日は違った。
「ふ~ん」「ふ~ん」
二人揃ってにやにや笑顔。互いの顔を見てまたにんまり。
僕の言葉など全く意に反していないその態度に眉を顰める。おかしい、こいつらは低能だが馬鹿ではない。命令すれば結果はどうであれ聞いてはいる。
こんな風に含み笑いをする時は、決まって。
はっと浮かんだ確信めいた考えは、だから口から出た時、質問ではなく確認になった。
「…森に、何かあったのか?」
すると、にまーっと口の端をこれ以上ないくらい引き上げて、またくるくる回り始めた。
「森の中~」「西の村からの道~」
「長い髪~」「金色の髪~」
「すってんころりん~」「赤い血とろろ~」
くるくるくるくる。出てくる言葉は一つだけでは意味の分からないものばかり。
それを頭の中で素早く組み替えて一つの答えを導き出す。そうして出たものは、すぐには信じられないものだった。
「…まさか、人間?」
「そ~」「お~いえ~す」
くるくるくるくる。二匹はうっとうしく回り続けるが、もはやそんなことに構ってられない。
僕の頭はたった今聞いたことを何とか整理しようと忙しく回っていた。
この城を包むように広がっている森は、人間どもには『暗闇森』と呼ばれている。理由は単純だ。
人の手が入ること無く好き勝手に枝葉を伸ばす木々は、空を覆い日の光を遮る。結果森の中は昼でも薄暗く立ち入る者の方向感覚と時間感覚を奪う。昔は下手に森へ入っては延々と彷徨い続け抜けられぬまま死んでいった者も多い。
そうした昔話と実際の感覚は人間の恐怖心を煽って余りあるらしく、故にここ近年森に立ち入る者は滅多にいない。
…そう、いないはずだ。
「…本当に、人間だったのか?」
「うそじゃないも~ん」「ほんとだも~ん」
即座の返答。契約上使い魔は主人に対して嘘をつけないので、無意味な質問なのだけれど。
「(…しかも、長い髪?…女か?)」
猟師なら獲物を捕まえに来たのだろう。盗賊ならねぐらにするために幾人とやってくるだろう。しかし使い魔たちは女だという。だとしたらますます意味が分からない。
「(…自殺願望者か?)」
よりによって今日この時間に、森へ、僕の領域へ入ってくるとは、どこの阿呆か気狂いか。
殺されても文句の言えない、むしろ殺してくれと言わんばかりの行動だということに、果たして当の本人は気が付いているのか。
「(…そう、殺されても、ね)」
ちろり、と赤い舌で唇を舐める。一瞬だけ見えたのは白い歯と、鋭い牙。
「ご主人~悪い顔~」「悪人の顔~」
きゃらきゃらと二匹が楽しそうに笑う。僕の口角も自然と上がる。
パーティーの主催者は始まれば暇なく動き続ける。ならば今『食事』をしても何ら問題ないだろう。
頭の中ではそう理屈づけるものの、心はもう森の中へ飛んで行っていた。
暇潰しが、一つ出来た。
「行くぞ。案内しろ、お前ら」
「は~い」「りょ~かい」
近くの窓を開け放ち、まず二匹が、すぐに僕もマントを広げて空へ身を躍らせた。
狙うは細い首筋一点のみ。さあ、食事の始まりだ。

※最近更新が滞っております。なにかありましたら、メッセージの方へお願いします。


鏡音双子が大好きです。鏡音がいるだけで今日も生きていける。

リンレンならどんな設定でも美味しく頂けます。ボカロ、双子、近親、幼馴染、年の差、他人、禁断、エロ。うんどれも美味しい。

カイメイ・ぽルカ・クオミク・リトレカ好きです。もちろん他のボカロたちも大好きです。みんな仲良くほのぼのいちゃいちゃきゃいきゃいしてればいいじゃない……!

小説でボカロ愛を叫んでます。コメント大歓迎です。泣いて喜びます←
けれど更新は亀さん並の鈍さ…ごめんなさい頑張ります…orz
鏡音好きさんがいっぱい増えるといいな…!

腐はちょっと遠慮しております。けれどこっそりレン受けぷまいです。しかしCPじゃなくただレンの受け顔が見たいだけ←。百合は美味しいモグムシャア。

もっと見る

作品へのコメント2

ピアプロにログインして作品にコメントをしましょう!

新規登録|ログイン
  • userIcon

    ご意見・感想

    【SADISTIC VAMPIRE】を聞きながらずっと見てました。
     私好みのお話で、とてもとても面白く読めました。
     続き、楽しみにしてますね、頑張って下さい。

    2011/01/24 21:40:39 From  ユキネコ

  • userIcon

    メッセージのお返し

     メッセージありがとうございます!返信が大変遅くなって申し訳ないです…!!(スライディング土下座 ほんとこののんびりどうにかしてくれ←。
     まさかまさか一年半以上も前の作品に感想が来るなんて…!とびっくりしたのは秘密(お前。ミステリアスとかホラーファンタジーとか目指して…目指した…つもりですorz。続きはあります、多分←。曲参考にしたとか言いながらまだ全然これっぽっちも生かしきれてないので…!

     …なんだかやたら泣きごとだらけの返信ですみません;;。ではまたお暇な時にでもお立ち寄りくださいませ。感想ありがとうございました!頑張ります!

    2011/02/28 22:11:21 七瀬 亜依香

  • userIcon

    ご意見・感想

    なんか・・・ずっと頭の中で『グレア』が鳴り響いていたんですけど・・・

    続きのストーリー気になります・・・楽しみにしてますね!

    2009/11/01 05:53:07 From  Hete

  • userIcon

    メッセージのお返し

    毎回感想ありがとうございます!そして…返信遅くなってごめんなさい!orz
    ぐ、『グレア』ですか…!それは考えてなかった← 実際の吸血鬼に関することなんて何一つ知らないがな!妄想120%で御送りしてます(オイ
    いろいろ浮気性なので、いつ完成するか分かりませんが気長に待っててください…ありがとうございました!

    2009/12/20 23:07:52 七瀬 亜依香

もっと見る

▲TOP