もういいや

もういいや
もういいやいいやいや　どーだって
別に死ぬってわけじゃないんだし
いいよいいよいよ　なんだって
笑って過ごしても泣いて過ごしても

【カイメイ】明日への扉

「僕は、あなたが好きです」
二十六年も生きていれば、それなりに恋もする。
オトコなんて結局素直で可愛いバカなオンナを演じてる女が好きで、「好き」とか「愛してる」とかそんなの信じるに足らない甘言で、今更誰にそんなことを言われたって心は動かないと思っていた。
なのに、あまりに真剣な彼の瞳を見つめ返したら、体中があっと言う間に金縛りにあった。
あなたが好きです。

如月アテンション【自己解釈】

何もかもを放り出した午後。
私は赤信号の為、止まりながらいろんなことを考えていた。
───行き先はどうしよう。
───ちょっと私服はマズイかな……。
そうしてるうちに信号が青に変わってしまった為、迷いごとを無理矢理振り払い、足を進めた。

【超遅刻】 Reencounter 【がくルカ】

1月30日
今日は私の誕生日
友達が祝ってくれるって言ってくれたけれども…
久しぶりにあの人に会ってみたくて
≪Reencounter≫

【がくルカ】memory【30】

　未来の形を
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「二人、上手くいくといいけど」
　教室の外で、中の様子を気にしながら呟く。
「大丈夫だとは思うよ。少なくとも今より悪化することはないだろう」

【がくルカ】Jackは甘き夢を見る【ハロウィン】

“trick or treat”
お菓子か悪戯か。
最初にその言葉を聞いたのはいつだっただろうか。
私にその言葉を教えてくれたのは誰だっただろうか。
今でこそよく聞くけど、当時の私には縁がなかったその言葉は、子どもの心をワクワクした気持ちで埋めるには十分で。

【がくルカ】夜明けの約束【ルカ誕】

「ねえ、この世界にさよならしちゃおうか」
彼のリクエストであるホットケーキを焼いている時、テレビを見ていた彼がそんなことを言った。
あまりに突然のことだったからびっくりして、私は手元に注意が向かないまま彼へ言葉を投げる。
「急にどうしたの。今火を使ってるから、驚かせるのはやめてよね」
「ああ、それは悪かったよ。でもわかってほしいんだけど、これは常々思っていたことなんだ。聞いてくれる？」

【鏡音誕】追憶

一言で表せば、それは灰色の人生だった。
何も手に入れることができないまま、この生涯を終えるのかもしれない。
そこには悔しさも虚しさも、優しさもありはしないけど
自分の存在意義さえ見つければ
心の空洞を埋めることができるのではないかと

雨にも負けず、風になりたい【前編】

＃「雨にも負けず、風になりたい」【前編】
未来(ミク)……それは両親が私にくれた名前
未来を強く歩めるようにと……
私は子供時代を、この小さな田舎の村で育った
私が小学校に入ってすぐ、両親が離婚し、母親に引き取られた私は、母の実家のあるこの山奥の村で暮らすことになった

しるるの日常【かなりあ荘】

＃「しるるの日常」
かなりあ荘管理人にして、駄目大人の見本
それが私、しるる
年下の女の子に弱く、小さな子供にはさらに弱いという変人
◎しるる＆ターンドッグの場合