【カイメイ】 ミルクをあげよう 【KAITO生誕祭】

投稿日:2013/02/24 00:26:45 | 文字数:1,813文字 | 閲覧数:807 | カテゴリ:小説 | 全3バージョン

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*前のバージョンで進みます。全3Pです*


というわけで誕生日と微塵も関係のない話を書いてしまいました。
でも図らずして「おにいちゃんお願い!」という話になりなんか去年も似たようなこと書いた気がして動揺を隠せません。
あとエロはないです。題名でウホッとなった人、いいですか、エロはないです<●><●>


兄さんお誕生日おめでとう。今年は色々な意味でおめでとう。悔しいけどやっぱり大好き!///

めーちゃんを、幸せにしてね。約束だよ

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TEXT
 

ミーミー、ミーミー、と。
か細い声で泣いているのが、てっきりリンかと思ったら。

「めー姉、おねがいッ!」
メイコは目を丸くして、リンの腕に抱かれた小さな毛玉を見つめた。
腕に、というよりむしろリンの両の手の平に納まるというくらいの、小さな小さな白い毛玉。ふわふわとした羽毛がもそもそと動き、プルプルと震えながらひっきりなしに鳴いている。
ミーミー、ミーミー。
「…拾ったの?」
「うん、土手でね、一人で泣いてたの…」
「周りにお母さん猫はいなかった?」
「いなかったよ。リンしばらく一緒にいてどうしようって思ってたんだもん。寒くなってきたし暗くなってきたし、どんどんこの子とふたりで不安になってきちゃって、それで」
リンの大きなリボンがしな、と下がり、涙目で俯く。
「前に、レンになんでもかんでも拾ってくるなって言われたの。リンたちがずっとお世話できるわけじゃないし結局めー姉とカイ兄に迷惑かけるんだからって。リンもそうだよねって思ってたから。でもね」
ぐ、とメイコを見上げる薄水色の大きな目が、うるうると潤んで今にも泣きそうに。
「この子ホントにひとりぼっちだったんだよ、めー姉」
そしてまるで姉妹のようにそっくりに、同じくうるうると見上げてくる小さな子猫。
母親と離れて、不安でいっぱいなのだろう、けなげにミーミーと鳴き続ける。
…可愛くないわけがない。
「…そうね。リンはいい子ね」
「怒らないの?」
「怒らないわよ。一人で色々考えて、勇気を出して連れて帰って来たんでしょう?偉いわね」
そう微笑んで頭を撫でると、リンは頬を染めえへへへと嬉しそうに身を竦めた。
きっと反対されると思って、部屋でこっそり飼おうとかそういうことも考えたに違いない、このいたずらっこのことだもの。でもちゃんと自分で申告してきたんだから、そこは褒めてあげるべきだ。
そして、ひとりぼっちで寂しかっただろう、この小さな毛玉も。
メイコは目を細めながら、よくがんばったわねと労うように、子猫の頭をそっと撫でた。
ミーミー、ミーミー。
状況がわからずただ鳴くばかりの子猫。愛しさに胸がはちきれそうになる。我々が守らずして誰が守るのだと、そんな根拠のない使命感にすら襲われる自分は単純だと苦笑する。
リンがおずおずと差し出してきたので、メイコは子猫を優しく譲り受けた。柔らかな胸元に顔を擦り寄せて、なおミーミーと鳴き続けている。
不安なのもあるだろう、だけどきっと空腹なのだ。これくらいの小さな子猫は、何時間もミルクを与えないとすぐ弱ってしまうことをメイコは知っている。
「…哺乳瓶、買って来なきゃねぇ」
「!!…飼ってもいいの!?」
キラキラと目を光らせるリンに、メイコは困ったように笑った。
「まさかもう一度外に放り出したりはしないわよ」
「ミルクあげて、そのままうちのコにするんじゃないの?」
「そうしたいのは山々だけど…」
ここまで来て言い淀むメイコに、リンは不満げに頬を膨らませる。
「…めー姉は、このコきらい?」
「大好きよ」
「リンも大好きだよ!」
えっへん!と大威張りのリン。それで解決!と言わんばかりだ。
「レンだってもふもふ大好きだよ!ミク姉も、ルカぴょんも!これで全員このコが大好きだよ!」
「待ってリン、一人足りない」
メイコはナチュラルに削られる相方の存在をひそかに嘆く。
「―――おにいちゃんにまず、聞かないといけないでしょ?」
ふぅ、と疲れたように小さな息を吐きだした。
メイコの忠言に、リンは今まさに思い出したとばかりあっ、と叫び、すぐに小首を傾げた。
「え、でもでも、カイ兄はいーんじゃないかな」
「いいって?」
「リンたちと、何よりめー姉が、みんなして『おにいちゃんおねがい!』って言ったら、ダメなんて絶対言えないと思う!」
だってカイ兄だもん!とまたしても得意げなリンだ。
だが、メイコはそっと眉を顰めた。どこか切ない表情で腕の中の子猫を見つめる。
「…うーん…」
「こんなカワイイもふもふ、カイ兄だってきらいなわけないよ!」
「……」
確かに彼は日頃から動物が嫌いなどという発言をしたことはないし、アレルギーを持っているわけでもないからそう思うのが自然かもしれない。
しかしメイコはやはり、小さなため息をついてしまう。
脳裏に甦るのは、まだリンがいなかった頃の、未熟な自分たち。



「―――カイトは……」

MEIKOさんを筆頭に、年長組、大人組、ボーカロイドが大好きです。

液晶の向こうに行くことは諦めたので悔しいけどめーちゃんはカイトさんに任せることにしました。幸せになれ。幸せになれ。

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