残香(ざんこう)
投稿日:2017/10/08 02:07:12 | 文字数:357文字 | 閲覧数:41 | カテゴリ:歌詞
「のこりが」ではなく「ざんこう」と読むのはわざとです。
1A
漏れ出づる香(こう)の薫(かおり)
其(それ)は愛しき唇から吐き出されては
消える間際まで尚 褪せず
指先までも染める程に
此の身に絡んで抱き締める色
1A
焦げ付いて残る跡は
灰の儚き脆さなど知らぬまま
消える間際まで尚 尾を引いて
隅々にまで散り咲いて
此の身を汚して飾り立てる華
1B
隠された場所(むね)にも幾多の証
誓いの数だけ増えていく 声にならぬ声(おもい)
1S
腕(かいな)の中は薄闇に変わり
夜の始まりを知らせながら
紫の狼煙(のろし)は静かに燃え尽きる
1C
浮かされては天(そら)に落ちる
流れ揺られて触れては重なり
壊れる事を恐れもせず
此の身を求める本能の夢
2S
腕(かいな)の中で微睡(まどろみ)に酔い
朝の淋しさを予感しながら
紫の狼煙(のろし)を待たずに口付ける
普段「小説家になろう」に上げた作品の中から、「詩」ではなく「詞」として書いたものをあげていこうと思います。
もし気に入ったものがあれば、曲を作って頂けると嬉しいです。
小説家になろう
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