A1-1
罪ハ鎖ダ
輝きながら果てなく繋がる
無垢ナ蝶達
絡めて屠り 蜘蛛の巣へ変わる
地ヘト平伏セ
未だ早過ぎる 其処から出るには
赤ト黒トガ
錆びつきながら 抱き合う混沌

B1-1
救いの姫君
瞼を閉ざした

A1-2
罰ハ薔薇色
楔のように痛みを咲かせる
戒メの棘
胸を貫き　暴かれる秘密
荒レ野ニ晒セ
もう遅過ぎる　許しを乞うには
赤カラ黒ヘ　腐敗しながら
雨に侵される

B1-2
裁きの姫君
瞼を開いた

S1
背徳の丘　曳かれて
愚か者たちは刑を待つ
消えかけの楽土に開くは
鎖を架けた薔薇


B2
裁きの姫君
執行せしめよ

S2
柩の蓋を閉ざして
永遠(とわ)の葬列へ迎えよう
禁忌に逆らい笑む者に
今　薔薇と鎖を

S3
背徳の丘　曳かれた
愚か者たちの叫ぶ歌
現れし奈落に息づく
鎖を架けた薔薇



【譜割り・()は一音分】

A1-1
つみハくさりダ
かがやきながらはてなくつながる
むくナ(ちょ)うたち
からめてほふり くものすへかわる
ちヘトひれふセ
まだはやすぎる そこからでるには
あかトくろトガ
さびつきながら だきあうこんとん

B1-1
すくいのひめぎみ
まぶたをとざした

A1-2
ばつハばらいろ
くさびのようにいたみをさかせる
いましメのとげ
むねをつらぬき　あばかれるひみつ
あレのニさらセ
もうおそすぎる　ゆるしをこうには
あかカラくろヘ　ふはいしながら
あめにおかされる

B1-2
さばきのひめぎみ
まぶたをひらいた

S1
はいとくのおか　ひかれて
おろかものたちはけいをまつ
きえかけのらくどにひらくは
くさりをかけたばら


B2
さばきのひめぎみ
しっこうせしめよ

S2
ひつぎのふたをとざして
とわのそうれつへむかえよう
きんきにさからいえむものに
いま　ばらとくさりを

S3
はいとくのおか　ひかれた
おろかものたちのさけぶうた
あらわれしならくにいきづく
くさりをかけたばら