「VOCALOID HEARTS」~第2話・黄昏色の楽器~

投稿日:2013/08/16 02:12:44 | 文字数:3,034文字 | 閲覧数:506 | カテゴリ:小説

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皆さん今晩は!
今回で3回目の投稿になりましたが、今回も最後まで読んで下さった方、ありがとうございました!

テスト前ということもあって、更新がまた滞りそうですが、これからも頑張って書いていきたいと思います。

次回は第3話・黄の少女に続きます。つたない内容ですが、また読んでやって下さい!

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TEXT
 

 MARTの大きな音楽室。たくさんの楽器とドラムセットが並べられている近くのテーブルの上に手書きの楽譜があり、題名にはこう書かれていた。


¨黄昏色の楽器¨


夕日に映える 金色の空

私の姿は ただ黄昏る

あの太陽に 響く音色は

どことなく 寂しい気がした



夕暮れ知らせる 教会の鐘

さよならを告げ 帰路につく時間

でも帰る場所の 無い私には

夕闇を待つ それしかない



広場にはただ 自分の姿

ただの孤独 そう思いたい

私を求める人が いるって信じたい

金色の少女は 1人待ってた



でももう次の 朝は来ない

そう信じて 疑わなかったんだ

例えそうなると 感じていたとしても

もう一度だけ ワタシとキミで…



夕暮れの光 浴びた楽器の

その熱が 寂しさを溶かすんだ

最光の演奏で 照らそう

私たちの 心の闇に…



観客はいない 演出もない

ただ2人の 夜想曲

でももう 闇夜は怖くない

キミの音色が かき消してくれたから…



夕暮れの光 また見たいな

キミはその思いに させてくれた

最後の演奏を 奏でよう

私たちが 別れる前に…



広場にはただ 自分の姿

でももう 孤独じゃないよ

だってあの 楽しげな夕日が

キミだって信じて やまないから…



今度空の上で あったら

また最光の 演奏を奏でよう

その時は 忘れずに持ってきてね

黄昏色の楽器を…



「…こんな感じでどうですか?」

「微妙だな。正直に言うが」

「ええーっ!?」

「…それに、何でこんな悲壮感の出る曲にしたんだ?」

「だって私、こういう感じの曲が好きなんですもの…」

「向こうがしみじみしてしまったら、こっちが歓迎できないだろ!」


 時刻は午後5時過ぎ。レンとメイコが食材の買い出しに行っている間に、カイトと天音ルナの2人は新しく来るMARTのメンバーの歓迎会をするために、会場の準備をしていた。

 それも大体終わり、後は料理の準備をするだけになった。その間、パーティーで披露する曲の仕上げにあたっていたのだが、ルナのこだわりで歓迎ムードをぶち壊しにするようなものしか作曲できなくなっていた。

 結局これ以上新しい曲は思いつかず、時間もなかったので、この¨ルナティック・ミュージック¨でいくことにした。カイトは「どうなっても知らんからな、俺は」と呟いていた。


「うん、相変わらず綺麗だな」

「あら、私がですか? もう、総長ったら!」

「何を言っているんだ、そのトランペットがだよ」

「そこは私が綺麗だって言ってくれないんですか!?」

「ああ、悪い悪い」

「もう! こんな人だって分かっていれば、あの時もっとボコボコにしておけば良かったんですわ!」

「勘弁してくれよ。あの時は、本当に死ぬかと思ったからな…」

「…思えば、もうあれから1年以上が経つんですのよね。ほんの少しの昔まで、総長に容赦なく銃口を向けるような、誰かの命を狙うような立場にいた自分が信じられないですわ」

「そうだな…未だにお前から受けた、デザートイーグルの威力が忘れられないよ」

「あの銃は、悪魔の武器ですわ。ずっしりとした鉄と火薬の匂いが、私を血も涙もない殺戮兵器に変えてしまうんですの。一体どれだけの同胞たちを、この手にかけたのか…私の手は血まみれですわ」

「ああ、そうかもしれない…でも、お前はその過去の清算に十分値する行いをしてきたじゃないか。トリプルエーと決別して理事会から離反して、そしてたくさんのアンドロイドたちを救ってきた」

「そうだと思いたいですけれども、私は…いくつもの任務の最中で必死で命乞いを…泣きながらずっと恐怖に怯えながら息絶えていった相手の顔と言葉が…脳裏に焼き付いて離れないんですの…!それが度々思い起こされて…私の心を蝕んでいくんですの!」

「おいおい、泣くなよ…お前らしくないぞ。今日は新しいMARTの一員が増えるんだ。お前は¨曲がりなりにも¨ここの副総長なんだから、いつまでも落ち込んでもらっては困るぞ」

「曲がりなりにって、どういうことですの!?」

「ああ、悪い悪い! 前言撤回させてくれ!」

「もう許しませんわよ、総長~!」

「うわっ! トランペットを振り回すなっ!」


 そうして、あっという間に時間が過ぎていった。2人が最後の調整を終えた後に、レンとメイコが帰ってきた。


「ただいま!」

「おっ、2人ともお帰り。買い出しありがとな…ってその大量のネギはどうしたんだ!?」

「今日は9日でネギが大安売りだったから、たくさん買ってきたのよ。さあ、ネギ料理のフルコースを作るわよ!」

「めーちゃん、精が出るのはいいんだけど、どうもモモの存在で失敗フラグが立つんだが…」

「えーっと…モモさん、僕も料理のお手伝いします!」

「ホントですか! レン君やメイコさんがいると、何故かいつも成功するんですよ! どうしてでしょうか?」

(そりゃあ、みんなが裏で失敗しないようにフォローしてるからですよ…)

「レン君、そんな険しい顔をしてどうしたんですか?」

「あ…いや、別に何でもありません…!」

「そうですか…よし、では張り切っていきますよ!」

「いや、張り切ったら失敗フラグがっ…!」


 立ちました。
 目玉焼きをスクランブルエッグに変えてしまう天才失敗料理家・桃音モモが張り切り過ぎて、彼女の前に黒焦げネギと化さなかったネギはなかったのである。


「はぁ、やっと着いた…ここがMARTの本部なのかな…?」


 午後8時過ぎ。
 新しいMARTのメンバーは、やや到着時間に遅れる形でやってきた。さてさて、MARTの新しいメンバーとは、一体誰なんだろうか…?



・用語説明

「理事会」
 正式名称、アンドロイド平和統括理事会と呼ばれる組織。

 アンドロイドに関するあらゆる物事を監視・査察し、人間とアンドロイド間の平和の創造と治安維持を目的とする。例えれば、学校でいう風紀委員のような存在。後述のトリプルエーは、その直属の部隊に当たる。


「トリプルエー」
 通称・AAA(Android・Assessment・Agent)と言われ、表向きは理事会の査察精鋭部隊として活躍しているが、裏では表に出せない事件の処理、時とあらば暗殺も行う。

 現在は欲音ルコが査察執行長としてリーダーになっており、波音リツ・健音テイを含めた3人で構成されている。前の査察執行長・重音テトは殉職扱いの行方不明、天音ルナは一方的に離反したため、その地位を剥奪。

 なお、管轄区域に例外はなく、基本的には日本全土、時とあらば世界各国への介入もできる。本拠地の1つはアンドロイド開発の中心に位置する大企業・イノセンスクリエーション社のオフィスビルの中にある。


「デザートイーグル」
 大口径の弾丸を撃ち出す、威力に関しては世界最強の自動拳銃。アクション映画でも頻繁に登場する、かなりポピュラーな銃である。撃ち抜かれた目標は壁なら容易に貫通し、ことごとく粉砕される。

 重音テト、天音ルナが過去に愛用。ルナは記憶のフラッシュバックを恐れて、トリプルエーを離反してからは、そのデザートイーグルを一切目にも手にも触れていない。


 初めての方は初めまして、オレアリアと言います! 最近、さりげなく名前変えました(笑)
 様々なクリエイターさんの創作作品を見たい思いでピアプロにやって来ました。そのピアプロのユーザー様のおかげで、底辺の作家ながら今日まで創作活動を続けられています。

 現在はシリーズものを中心に、番外編も交えながら小説を書いています。イラストは自身の画力不足で、とてもうpできません…でも、ごくたまに晒すかも? そんなワケで、ここでは身内や友人のイラストを投稿させて頂いています。更新の方は自身の都合上で、なかなか思うようにできていませんが、時間の合間を縫いながら少しずつ書いています。
 なお、7月下旬から「VOCALOID HEARTS」シリーズ多数が注目の作品入りしています。こんな駄作が…ありがとうございます!

 軽い挨拶と紹介になりましたが、皆さんよろしくお願いします! 余談ですが、カラオケでの十八番はいろは唄とかだったり←

 メッセージ等は必ずお返しします…とか言っときながら返信おせーよ!
 お友達やフォローも大歓迎です!(フォローして下さる時は、メッセージで報告して頂けると、フォロー返しがしやすくて嬉しいです)

 プロフ画像の重音テトは、リア友のwestさんが書き下ろしてくださいました! 絵のイメージは「VOCALOID HEARTS」作中に登場する査察部隊・トリプルエーのテトからです。
 
 2014年も、よろしくお願いします!

・ツイッター
http://twitter.com/ocelot0207
・ユーザーID
ocelot0207

※現在、7話~21話までのボカロハーツの文章とストーリーを修正しています。

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作品へのコメント3

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    ご意見・感想

    あ、ありがとうございますっ!!
    あんな思いつきだけの歌詞をあんなもったいないお言葉あぁぁぁぁあ!!
    嬉ス!!。+.゜ヽ(*´∀`)ノ゜.+。

    2011/06/04 18:15:29 From  まんじゅう

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    メッセージのお返し

    まんじゅうさんメッセージありがとうございます!
    しかし後で見直してみると、やっぱりどうも誤字誤表現がありますね…もっとちゃんとした小説が書けるように精進しないとダメですねw


    これからもまた不定期更新になるかもしれませんが、頑張ってうpしていきたいと思います!

    2011/06/04 23:33:38 オレアリア

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    ご意見・感想

    隊長おせばんは!
    第2話の閲覧が遅れましたが、いつも長文お疲れ様です。


    歌詞と解説GJです!
    将来オセロットさんがボカロデビューしたらこの歌詞で曲を…とはいきませんよねw


    次回の新たなMARTのメンバーに期待です!

    2011/05/22 20:14:07 From  ミル

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    メッセージのお返し

    ミルさん返信が遅れて申し訳ありませんでした(汗)
    いつもメッセージを下さってありがとうございます!


    うーん、もし将来ボカロデビューできたらこの曲で是非とも……え?止めておいた方が良いかも(ry


    次回の第3話のうpも頑張ります!

    2011/06/04 23:38:51 オレアリア

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    ご意見・感想

    うひょー。+.゜ヽ(*´∀`)ノ゜.+。
    待ってました待ってましたぁー(*´ρ`*)ホワワーン

    2011/05/22 16:16:25 From  まんじゅう

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