レンを呼びに行ったリンはガチャリと部屋のドアを開けて中に入ってその姿を探した。が、何故かどこにもいない。
「ちょっとレン、一人だけ大掃除さぼる気~?」
その時、ベッドの下から何か物音がした。
「・・・ニタリ。」
そんな笑みを浮かべて垂れ下っている布団をめくり上げて覗き込むとそこには・・・。
「ドタドタドタッ!!」
その音にミクとルカは何かしら?と互いに表情で聞いた。
すると突然閉めていたドアがバンと開き、ぬいぐるみらしきモノを高々と持ち上げながら入ってきた。
「見て見て!!レンの部屋に虎風のヌコいた!!」
「えっ、まさか新種のヌコ?!可愛い~♪」
そうミクは言ったが、ルカはちょっと距離を置いて冷静に観察していた。そして、
「ちょっと待って、それ本物の虎の子じゃない?!」
「え?そうなの?」
「だって耳の裏にちゃんと白い斑点とかあるし、ネコよりちょっとサイズ大きいし;;」
「あ~、通りで少し重たいなと。」
言っているそばから何だかそわそわと落ち着きのない虎の子は逃げ出そうと頑張っていた。
「ちょ、逃がさないでね?お願いだから。」
怖いのか虎の子が動くたびに持っているホウキを剣みたく構える。
「大丈夫だよ、ルカ。まだ子供だし。あ、そうだ!これでこうやれば・・・。」
一体どこにしまっていたのかは知らないがネギを持ち出してねこじゃらしのように小刻みに動かすと、それに反応して虎の子はじゃれ始めた。
・・・というより、呆れ顔で半分付き合っているようにも見えたが、たぶん気のせいだろう。
「といや!!」
突然虎の子の頭目掛けてネギを振り下ろした瞬間、何と虎の子は両前足で見事受け止めた。
「おおっ、見事な真剣白刃取り!!」
「この子将来強い子になるね~♪」
「・・・侍?」
そんなこんなしているとリンの身に変化が見え始めた。虎の子を持っている所から徐々に同じ模様が出始めたのである。
「あれ?リンどうしたの?その模様。」
「まるで虎みたいですわね?」
「あれ?ホントだ。さっきまで無かったのに。」
そうしている間にも虎模様はどんどん広がり、気付けば身長も低くなっているようで虎の子と似たようなサイズになっていき・・・・。
「ガォー。」
虎の子第二号が今ここに誕生。
「って、ええ!!?」
「リンも虎になったぁ♪」
「ちょ、お姉様!!カイトさん!!来て~~~~!!」
そして一時大掃除を中断して虎の子のことを二人に説明し、もしかしたらもう片方はレンなのかもしれないというのもあり、急いで動物病院へ連れて行った。
「で、何でそんな完璧に対策しているのでござるか・・・。」
がくぽが呆れて言ったのも無理はない。
いくら危険かもしれないとは言え、武装したような厚着にちゃんとしたマスクという怪しいとしか言えない格好をしているのだから。
「新種で虎になってしまう虎インフルエンザだったら嫌なので。」
「それでよくここまでこれたのぅ;;」
「さっきそこのトイレで着替えてきました。」
「って無意味じゃん!!w」
話を戻して、二匹の虎の子をがくぽに預け、しばらく部屋の外で待っていた。
何分か経った頃、ナースの人に呼び出されて違う部屋へ移動した。
「あの、二人は?」
メイコが心配そうに聞くと、がくぽは笑顔で返した。
「心配無用でござるよ。ちゃんと元に戻ったでござる。」
「ホント!?」
そこへここや別の部屋にも繋がっている道をリンが逃げ、それを追いかけるナースの姿が見えた。
「注射ヤダー!!」
「これやらないと治らないよ~!!」
後にまた反対側から今度はレンがもう一人のナースに追いかけられているのが見えた。
「痛いのはゴメンだぁ~~!!」
「最近のは痛くないよ!私注射嫌いだけど痛くなかったんだから!!」
その様子を見て皆ホッと安心した。
「そういえば、何で二人はあんなことに?」
カイトが言うと、がくぽは私用のパソコンの角度を変えて画面を見せた。そこにウイルスらしき画像が表示されていた。
「一体誰の仕業なのかははっきりしてないのだが、こういったウイルスをばらまいている人がおるらしい。毎年必ず一人か二人来るんでござるよ。それも、決まってその年の干支の動物にでござる。」
「へぇー。」
「ちなみに放置しておいても別に問題はないから平気でござるよ。」
「良かったぁ。」
「でもペットを飼うようなもんになるでござるよ☆実際にこの我がそうだったから!!」
「じゃあまたあったら来ますね。」
そして何種類かの薬ももらい、無事家に戻った。
それから数週間後。二人の身長は元通りにはなったが、まだ耳と尻尾が引っ込まなくて、皆の良いいじり&ペット役となっていた。
「虎耳サイコ~♪」
「ミク姉もう触んなって!!」
「尻尾尻尾♪」
「イデデデッ、引っ張んないでぇ~!」
「ははは、いつになく賑やかねぇ。」
「だねぇ。・・・あれ?めーちゃんその模様・・・。」
寅年にて虎になってしもうた
寅年=黄色=リンレン
ということでこんな小説ができました。
何がしたかったんだろう?(蹴
でも何故か後悔はしてないです、はい。
・・・あ、ナースは二人ですが、想像にまかせます。はい。
リンレン誕生日おめっとさ~ん!!
ということでおまけ的なもの。
R「誕生日来たね。」
L「来たな。」
R「来年は寅年ってこともあって、またロードローラーでも復活させてみ ない?ww」
L「懐かしきあの頃ww」
R「また暴走しようぜ!!」
L「おぅ!!暴走してやんぜ!!」
R「ってことで誕プレはその運転許可を。」
M「ダメに決まってるでしょww」
R・L「ケチィ~~!!」
しかし、その後。ミクのある一言で二人は暴走をやり遂げた。
違う形で。
R・L「ブンブンブブンッ!!♪⊂=(^ω^*)==つ」
M「誰じゃ16歳からバイクの運転免許は取れるって教えたのはぁぁぁああ!!」
つまらないのに長ったらしくなってすいませんでした!!orz
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