穏やかな空　
秋風ふわり
約束の時間には
まだ早くて
少しだけ逸る気持ちを
抑えたくて
吸い込んだ香りは金木犀

約束した時計の下で
前髪を気にして
スマホ覗き込んで
少し気負い過ぎかなって
ただ仲のいい友達だよねって
そうかなって
それも今日までだからなんて
意識してるのは私だけだったりね
それってなんか、ずるくない？

不意打ちみたいに君が笑って
恋に落ちて
色づく木の葉に季節巡って
恋に悩んで、笑って、泣いて
今も待ち続けて
言い出せずに
自由な君のせいで振り回されて
ふと浮かんだ無邪気な笑顔
君の歌と
待ち焦がれて香る
金木犀

3分間がとても鮮やかで
期待してるこれからはもっと
色づく木の葉と君と巡って
恋に笑って楽しんで
少しだけ切なくて
待ち続けて
言い出せずに
臆病なままでまた今度ねって

冷たい風
帰りの道
月を見上げてひとつため息ついた
ふと浮かんだ無邪気な笑顔
君の言葉
大好きなんだって
金木犀