KAITOful☆days #15【KAITOの種】

投稿日:2010/10/23 14:10:10 | 文字数:3,041文字 | 閲覧数:180 | カテゴリ:小説

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第3部のスタートです。
「誕生編」「日常編」ときて、ここからは「邂逅編」、或いは「友達編」?

新たな種っ子&マスターの案は、かなり前からありました。何せ1話に戴いたコメントの返信で既に「増えそう」って書いてたしw その時にもう、ある程度の設定は降ってきてましたので…。
しかし今回では殆ど詳細不明のままですね。カイトが描写しないからw ラストに入れようかとも思ったけど長くなりそうなので、次回のお楽しみという事で。

今度の種っ子は何アイスの子でしょうか? お暇な方は予想してみてくださいw
ヒントはマスターが普通の学生さんって事と、ああいうノリの子だって事、種っ子ふたりともサイトより更に小さいって事。
などと書きつつ、これで当てる人が出たらその人をエスパー認定しますけどねw 配色すら描写してないし。あ、名前は出てる! これもヒントですね。
もしも当てる人が現れたら、リクエスト権くらいは進呈したいですね(いらないか;)

第3部スタート、と言いつつ、次から暫くは『KAos~』の更新になります。
予定通りに行けば、「#16」UPは11/13になるかな?
なので、アイス当ての締め切りは11/12ですね。もしも描けたらイラストも上げるので、そちらもヒントにしてください^^

(10/25追記)まさかのエスパー様が早々に現れてくださいました!
うっかり分かり辛い書きかたしてますが、種っ子ふたりはそれぞれ別のアイスの子です。なので2種類、予想してみてくださいね^^

 * * * * *
【KAITOの種 本家様:http://piapro.jp/content/aa6z5yee9omge6m2

 * * * * *
 ↓ブログで各話やキャラ、設定なんかについて語り散らしてます
『kaitoful-bubble』 http://kaitoful-bubble.blog.so-net.ne.jp/

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TEXT
 

「おおきいの、見るです。こんな ぺたんこの石ー」
ベンチに腰掛けた俺の足元で、サイトが自分の顔と変わらないほどの大きさの石を掲げて見せた。
受け取ってみると確かに薄く平たい。別に珍しいものでもないんだろうけど、こういうのって何となく楽しい。
「ほんとだ、面白いね。すべすべだし」
「もっと探すですー」
うきうきした声で言って、サイトはまた姿を消した。

サイトの『冒険』騒動があった後、俺の日常は少しだけ変化した。
マスターと一緒にお昼を食べて、サイトが昼寝してる間マスターを見ているのは変わらない。その後、サイトが目を覚ました後。今までだったら家に帰ってたんだけど、少し寄り道をする事になった。
立ち寄るのは、人のいない公園とか。マスターと相談した結果、『目の届く範囲での冒険』をさせようって事になったんだ。
そんな訳で、今は図書館に付設された裏庭にいる。並木と花壇、ベンチが少しある程度で、隣に遊具の揃った運動公園がある為か、滅多に人は来ない場所だ。

俺はベンチで本を眺めたりしつつ、時々サイトの相手をする。サイトもこの間の『冒険』で懲りているらしく、勝手に遠くまで行ったりはしない。俺の目の届く範囲で駆け回り、それだけでも結構楽しんでる。
「うにゃあぁ!? おっ、おおきいの、変な虫出たー!」
……こんな具合にね。
声を頼りにサイトのところまで足を運んで、何がいたのか覗いてみる。
「変な、って……あぁそうか、サイトから見たら結構大きいから? だんご虫だよ、絵本で見たろ?」
「だんごむし……まーるくなるのです?」
「それそれ。ほら、こうしてつつくと」
「わー! おもしろいですー!」
俺が指先でつつくと、だんご虫はくるりと丸くなる。サイトはそれに大喜びして、丸まったままのそれを両手で抱え上げてしまった。
奇声を発してビビってたくせに……現金なんだから。



しばらく経って、そろそろ帰ろうかと思い始めた頃。こちらへ向かってくる足音が聞こえて、俺はサイトに合図を送った。
人のいない場所を選んではいても、常に無人とはいかないのは想定内だ。俺はボーカロイドの聴力を余すところなく発揮していたし、人が来そうな時にはサイトに隠れるよう合図をすると、あらかじめ話し合ってあった。

さりげなく視線を向けると、足音の主は女の子のようだ。どうやら一人、連れはいないと見える。俺が目に入ったようで、ふと足を止めた。
かと思うと、いきなり瞳を輝かせて競歩の速度で歩み寄ってきた。
「KAITO!? ボーカロイドだよね、こんな近くにもいたんだ!」
頬を紅潮させて、興奮した口調で話しかけられる。とりあえず曖昧に笑って会釈してみた。
「っと、ごめんなさい。ミクとかリンは何度か見かけたんだけど、KAITO見たのって初めてで」
「あぁ、この辺りにはボーカロイド少ないみたいですね。俺もまだ逢った事ないです」
ミクちゃんリンちゃんは流石にシェアが違うからなぁ。それすら俺は見かけた事ないんだけど、これは俺の行動範囲が狭い所為だろう。
苦笑混じりに返しながら、どうしたものかと考える。サイトが見付かると厄介だから、できれば速やかに通り過ぎてほしいんだけど……まさかそんな事は言えないし。

と、密かに悩んでいた時――あってはならない声がした。
「うにゃあぁ!? おっ、おおきいのー!」
「っわーーー!?」
馬鹿、サイトっ! なんでこのタイミングでそんな奇声?!
「あ、いやあの今のはですね」
目の前の女の子に、何とか言い訳しようと試みる。ってこんなの、どう誤魔化せばいいんだ!
焦りまくる俺に構わず、彼女の瞳が再びキラリと輝いた。
「セイ、セツ! ビンゴっちゃった!?」
あらぬ方向へとかける、その声が喜色に弾んでいる。……何なんだ?

戸惑う俺の目が、カサリと草が揺れるのを見た。
いや、違う。揺れたんじゃない、掻き分けられたんだ。そこから姿を見せたのは、サイト。と、
「――え、えぇ?!」
「おおきいのっ! たねっこ出たですー!」
そう、どう見ても種KAITOだった。サイトより更に小さい、多分10cmくらいしかないような。それが、ふたり。
「マスター、やったよー! お仲間はっけーん!」
「本当に見付かっちゃいましたねぇ。やっぱりセイは凄いですね」
口々に話しながら、小さなふたり連れは女の子の元へ駆け寄る。彼女もしゃがんでふたりを迎え、てのひらの上に掬い上げた。
「ホントだよ、しかもホラ! なんとKAITOまで!」
「えっ、すごーい! ボーカロイドのひとだー!」
「わぁ、初めましてー」
「は、初めまして……?」
キラキラの瞳を3対も向けられて、思わず俺もぺこりと頭を下げた。


 ・
 ・
 ・

その晩、マスターに彼らの事を話すと、驚きよりも不満の色濃い叫びを上げられてしまった。 
「えぇー!? 何それズルイ、私も会いたかったー!」
「そんなマスター、ずるいって言われても……ごめんなさい」
謝ると、マスターは目をぱっちりと見開いて一瞬固まった。それから声を上げて笑い、俺の胸に抱きついてくれる。
「あはは、謝る事じゃないでしょ。ごめんね、羨ましかっただけ」
眉尻を下げた、ちょっと情けないような顔。だけど瞳が笑んでいるから、俺もまなじりを下げた。
「マスターだって謝らなくていいです」
背中に腕を回して返せば、ふにゃりと顔をほころばせてくれた。

「それで、どんな子だったの?」
「えぇと、マスターさんは女の子でした。学生……高校生くらいだと思います」
マスターに話すために思い返して、ふと小さく笑いが漏れる。
「なんか、ちょっとマスターに感じが似てたかもしれません。楽しそうなところとか」
「あ、ハイテンション系なんだ? それはますます会いたかったなぁ」
「会えますよ、連絡先聞いてますから。向こうもマスターに会いたいって言ってました」
俺の言葉にマスターはまた目を丸くして、大輪の向日葵のように破顔した。
「流石はカイト、グッジョブだよっ!」
あぁもうマスター、大好きです。しあわせ。

俺はマスターに女の子のアドレスを伝え、マスターはチラリと時計を見て、早速メールを打ち始めた。マスターの仕事はお休みが週末とは限らないから、日程の調整が少し難しいかもなぁ。
それから、話の続きもした。ふたりもいてびっくりした種KAITOの事、サイトの奇声に慌てた話。これは余程可笑しかったらしく、マスターは思いっきり爆笑してた。
「ちょ、本当に焦ったんですよ」
「っぅ、うん、それは焦る……っはは、ごめん、」
「もう……」
不貞腐れる俺に、またマスターが笑う。馬鹿にされてるわけじゃないのは解ってるから、嫌じゃないけどさ。

「はー笑った……でもさ、」
やがて何とか笑いの発作が治まって、マスターは視線をドアへと向けた。ドアの向こう、サイトが寝ている俺の部屋の方へ。
「種KAITO仲間ができたのは良かったよね。友達になれそうな感じだった?」
俺を振り返るマスターの瞳は、優しく緩んだまま。俺も多分同じ瞳をして、微笑みながら大きく頷く。
「マスターさんと同じで、楽しそうな子達でしたよ。サイトも嬉しそうでしたし」
「そっか。ますます、早く会いたいなぁ」
優しい歌のようなマスターの声に、応えるように携帯が着信を知らせた。
早く会いたい、と思っているのは、きっとあの子も同じなんだろうな。

【お知らせ】テキスト投稿が非常に使い辛いため、こちらでは歌詞や音源のUPとコラボ関係のみに縮小、以後の小説投稿はすぴばる&ピクシブへ移行します。

■小説メイン時々歌詞な字書き……だった筈が、動画編集やボカロ調声、作曲にまで手を出してます。どうしてこうなった。

□ブクマやコメント、有難うございます! 転げ回るほど嬉しいですヽ(*´∀`)ノ
□オールキャラ書くけど9割KAITO。
□使えるものがあればお気軽にどうぞ。使用報告だけお願いします^^ 歌詞については、良識の範囲内であればアレンジや部分使用など改変していただいて構いません。多忙な時期でなければ、ある程度の調整も承ります。

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