ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンp
「うるさいです朝から何ですかっ!!!」
「ちずっ」
迷惑そうにドアを開けたちずを抱きしめる。
今日は...彼女が実家に戻る日。
1番長くいたいから、早朝6時からここを訪問しに来た訳だ。
ちずの部屋に来たことで、やっと【ここを去る】ということが理解できた。
部屋の中には、修学旅行にでも行くのかという大きさの鞄とキャリー、それとるぅちゃんが入っているバスケット。それだけ。
本当にそれだけしかなかった。
「ごめんねー朝から」
「本当に何事かと思ったよ!!」
「...いてもたってもいられなかったんだ。ちずは、かなりあ荘の中で一番の友達だったし」
「そか...」
...ちずと知り合ってから、本当に楽しかった。
うちの子自慢をいつまでもしたり、夜までお菓子を食べながら語り合ったり、ちずんちにうちの子みんなで行ったりもしたなぁ。
お礼(を兼ねたささやかなお祝い)は昨日した...けど、やっぱりあの一言だけじゃ足りない。
しっかり言わないと。
「ちず、本当にありがとう。ちずに出会えて本当に良かった」
「すぅ......」
私、もう胸が詰まって何も言えないから、その代わり強く抱きしめさせて。
その意味を込めて、私はもう一度、ちずの身体を強く抱きしめた。
目には、昨日のように涙が溜まっていた。
「あ、あと、帰ってきたら、今度はちず家の子全員連れてうちに来いよ!!全員で迎えてやるからな!!!」
「うん!本当に全員で押しかけるからな!!覚悟しとけ!!」
そう言って、しるるさんが来るまで2人で笑っていた。
やっぱりこっちの方が、私ららしいよね。
コメント1
関連動画0
ご意見・ご感想
ゆるりー
その他
そして繋がっていく物語。
一応…
【コールベル(15)】
*レストランとかのレジで店員さんを呼ぶときに押すやつ
*ピンポン→レストランで店員さん呼ぶときにもピンポン鳴るやつあるよね→ベルもあるよね、という安易な発想
*近所の百円ショップで売ってたので、思わずチーンって鳴らしてしまう
2014/12/15 23:06:00