悪の王国1 ~悪の召使~

投稿日:2009/06/10 20:48:39 | 文字数:831文字 | 閲覧数:1,041 | カテゴリ:小説

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悪の娘・悪の召使に触発されて文章を書きました。

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TEXT
 

 ぼく達は2人で一つ。

 まだ幼い頃、ぼくらは2人で一つだった。
 共に笑い共に悲しみ、離れることなどありえなかった。
 人々はぼくらの事を王子と呼び王女と呼んだ。
 皆、優しかった。世界は優しかった。
 それが、ずっと、続くと思っていた。

 この国は既に傾いていた。愚かな王が続き民は圧政に苦しんでいた。
 いつ、壊れても可笑しくはなかった。

「私が、のこる。」
そうリンが言った。その言葉に、母が顔を歪めて泣くのを必死にこらえていた。レンは思わず横に並んでいるリンの手のひらを強く握った。
 レン達の父の、王の酷い仕打ちに優しい母は耐えられなかった。豪華な生活、愚かな粛清。何度窘めても、王は聞く耳を持たない。
 王は、民の事を考えてくれない。それが耐えられなかった。母は、後にそうレンに言った。
 大人たちの事情はレンにはよくわかっていなかった。わかっていたことは、一つ。リンかレン。どちらかが残らなくてはならない。と言うことだった。
 双子を連れていては目立つ。一人はこの国のために残さなくてはならない、、、。
 大人たちの都合など、知らなかった。何も言えず、俯いたレンの横で、リンが、自分が残る。と言った。
「私が、のこる。私は、レンのお姉ちゃんだから。」
幼い、自分とほとんど同じ声色の子供がそう言う。
 嫌だ。とレンは言いたかった。リンと離れたくなかった。一人で残れ、と言うのならば、二人で残りたかった。
 だけど、抱きしめてきた母の腕が、震えていて。
 一緒に抱きしめられていたリンが微笑んできて。
 何も言えずレンはただ俯いた。

「リン、リボンが解けている。」
別れの時、レンはそう言ってリンのリボンを結びなおした。その手が、知らず、震えた。
 泣き出しそうになるのを必死にこらえるレンに、リンが力強く、微笑んだ。
「レン。私達は離れ離れになっても、一緒よ。私達は、二人で一つだから。」

 こうして、ぼくらの未来は二つに裂けた。

 

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