妖精の毒#96
投稿日:2012/12/16 09:23:42 | 文字数:1,202文字 | 閲覧数:509 | カテゴリ:小説
遂に!遂にレンに認められたカイト!
次回、ミクちゃんのもとへ!
#96「名前」
僕とリンちゃんは、孤児院に帰って来た
僕らが玄関に入ると、雪崩のようにながれてくる義弟妹たち
「おいしゃのおにいちゃん!おかえり!」
「まいおねえちゃん、どこにいってたの?」
「かいと、おみやげは?」
群がってくる子供たちに、僕もリンちゃんも、もみくちゃにされ、立ち往生してしまった
「あらあら、やめなさい。カイト君たちが中に入れないでしょう?」
その状況を助けてくれたのは、聞きなれた優しい声
「シスター!首都から帰ってきてたんですか?!」
「ええ、今日の朝に到着したのですよ。カイト君が戻ってきてくれて本当によかったわ」
そういって、おほほと笑うシスターはとても嬉しそうに見えた
「あの、ミクとレンの姿が見えないんですけど……どこにいるか知ってますか?」
僕はあの二人に帰って来た事を早く伝えたかった
「レン君は、近くの店におつかいをたのんだの。ミクちゃんは……外で洗濯物をほしてるんじゃないかしら?」
シスターはそういって、義弟妹を自分の周りに集めた
さすがに慣れている……あれだけの数の子供たちを優しく包み込むかのようだった
「じゃぁ、僕らはミク達に会ってきます」
シスターが頷くのを確認すると、再び、僕らは外に出た
すると、目の前にちょうどおつかいから帰って来たレンが僕らを見つけた
レンは走ってきて、僕の顔をじっとみていた
「レン、ただいま」
「あぁ……」
なんか機嫌が悪いような……
「マイ、大丈夫だったか?ミク姉がお前を助けにこいつが森に行ったって言ってたからよ」
「うん!大丈夫です!ほら!」
リンちゃんが腕をぐるんぐるんまわして元気とアピールする
「そうか、それはよかった」
その時、レンが笑った
レンが自然に笑うのを見たことがなかった僕は、それがとても珍しい事のように思えた
そして、レンが僕の視線に気づく
「なんだよ……?俺に一言も言わずに出て行ったくせに!」
「あぁ!それで機嫌が悪いの、がっ!」
僕が納得するのと同時に、レンの蹴りが腹に入る
しまった……声に出してしまった……
「今度から気をつけろよ、カイト」
レンがそう言って、玄関から中に入って行った
「ふふ、やっぱり、2人は仲がいいですね?」
リンちゃんが笑っていた
「はは……まぁ、レンからは好かれてないと思うけどね」
「あれ?気づきませんでした?今、レンさん、カイトさんのこと「カイト」って呼んでましたよ?」
あ……言われてみると……
「レンさんは信頼していないと名前で呼ばないんでしたよね?」
そうか……
はじめてだった
レンに名前を呼ばれたのは……
僕は素直に嬉しいと感じ、レンとの距離がすごく近くなったような気がした
作品へのコメント1
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妖精の毒#88
#88「昔話」
「あなたの話が無駄話となった時、あなたの命の終わりです」
フードの女性の言葉に偽りはないだろう
でも、僕はまだ終われない
「これはある一人の女の子のお話です」
妖精の毒#88
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妖精の毒#90
#90「本音」
先代とリンちゃんに恨みをもっていた人物
メイコさんに睡眠薬を飲ませることができる人物
あのルカさんを投げ飛ばすことが出来るのは訓練された人物
僕が人間だとあらかじめわかっていた人物
妖精の毒#90
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妖精の毒#79
#79「勘違」
翌日、天気がいい
ただ、孤児院の中が心なしかどんよりとしている
義弟や義妹たちは、いつも通り、元気なのだが、ミクがややぼんやりとしている
完全に僕のせいなのだが……
妖精の毒#79
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妖精の毒#82
#82「再び」
僕とルカさんは妖精の世界への入り口に向かう
「ルカさん、メイコさんとリンちゃんを助ける方法って、考えてあるんですか?」
ただ単に相手方に乗り込んでいっても、駄目なのは目に見えている
「正直、何も考えてないわ。」
妖精の毒#82
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妖精の毒#84
#84「戦闘」
「ええ。二階で生きてますよ。まぁ、今は……ですけど。ふふ……」
不敵に笑う手紙の差出人
「ふざけるな!いますぐ、2人を返してもらう!」
ルカさんが相手に向かって走っていく
妖精の毒#84
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妖精の毒#85
#85「窮地」
黒いフードの女性の正体がわからない
ただ、メイコさんを宮中からさらえる人物がそうそういるはずもない
ということは宮中の人間があやしい……
「あの、メイコさん!ルカさんより強い人って、宮中にいますか?」
妖精の毒#85
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妖精の毒#91
#91「過ち」
「あなたは大きな勘違いをしているんだ!」
僕の言葉が、今はただただ空しく響く
「あなた……さっきから、それを言っていますね?私が一体何を間違っているというのですか?」
ハクさんは不気味に笑っていた
妖精の毒#91
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妖精の毒#78
#78「レン」
「ありがとう……カイト兄」
涙を拭きながらそういったミクのその言葉……僕に突き刺さる
「もう、大丈夫!私は、いままでどおり、みんなの義姉ちゃん(おねえちゃん)で、カイト兄の義妹!それでいいんだ!」
ミクが笑顔で僕にそういった
妖精の毒#78
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妖精の毒#92
#92「真相」
叫ぶハクさんを僕は無言で見ていた
嫌悪でも、軽蔑でも、同情でもない……自分でもよくわからない感情で……
「うるさい……うるさい……あの女が、そいつらが、私を……」
ハクさんの髪が乱れ、長い髪の間からあやしく目だけがのぞける
妖精の毒#92
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妖精の毒#83
#83「不敵」
「ここよ。ここがネルの家だった場所……」
そう言って、ルカさんが案内してくれた場所は、一般的な小さくまとまった一軒家だった
今は人が住んでいないのだろう……
人がいなくなってから、たいして時間がたっていないというのに……なんというか……
妖精の毒#83
プロフィールを確認してもらえると嬉しいですw ね?w (15年9月9日更新)
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