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甘いお菓子【年長組】
【注意】
・独自設定でちょっと暗い雰囲気の中を突っ走っています。
・「年長組」のふたりであって「カイメイ」ではありません。
大丈夫な方は、どうぞ「前のバージョン」へお進みください。
甘いお菓子【年長組】
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コーヒーホリディ(カイメイ小説)
休日、昼下がり、快晴。
それからソファにコーヒー。
なんて完璧な時間。
カイトはだらしなくソファにもたれながらプレーヤーの電源を切った。
サイドテーブルに詰まれたCDと歌詞カードの山は
コーヒーホリディ(カイメイ小説)
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メイコの不幸な一日
思わず「いたっ」と声が出た。ドアを閉めるタイミングが悪く指を挟んでしまったのだ。
挟んでしまった指を確認してみると、爪の先のマニキュアが禿げてしまっていた。
次第に熱を持っていく指先に息を吹きかけて冷ましながら考える。
今日はとにかく何をするにもタイミングが悪い。
夕飯の買い物に向かう途中、音楽を聞こうと思ったら昨夜プレイヤーの電源を落としそびれていたらしく充電が切れていた。お陰で折角昨夜遅くまでインポートしていた音源は聞けず仕舞いである。
メイコの不幸な一日
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カウンターの距離
グラスに入った氷が音を鳴らして割れる。琥珀色の液体を飲みきった彼女はカウンター越しに腕を伸ばした。
「もう一杯」
そう告げるメイコの顔は微かに赤く火照っている。もう二時間以上飲み続けている彼女は口調ははっきりとしている。が、いつもと言動が違って見えた。どうやら酔っているらしい。
カイトは磨いていたグラスを置いてそのグラスを受け取る。
「もうその辺で止めておいたほうが懸命ですよ?」
カウンターの距離
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Cafe・ただのいたずら
この作品は、以前書いた、カフェの話の番外編的な話です。
一連のカフェを舞台にした話を読んでいないと、ちょっと分かりにくいかもしれません。
それでも良いよ。または、読んだことあるよ。という方は前のバージョンからどうぞ。
Cafe・ただのいたずら
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【オリジナルマスター&】Naked 後編【亜種注意】
俺は今、とても貴重なものを見ている、気がする。
そんな事を言っていられる状況でないだろうが、不覚にもそう思ってしまった。
―Naked―
後編
事は今から数分前、各自1~2缶空けた時間までさかのぼる。
【オリジナルマスター&】Naked 後編【亜種注意】
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なにとなく思い出した話
※カイルカなんで苦手な人は今すぐブラウザバックしようね!お姉さんとのお約束だよ!
※ほのぼのなのかシリアスなのかよく分からん感じですが多分ほのぼのだよ!
※突然始まって突然終わるよ!ぶつ切りにも程があるね!ごめんね!
私は所謂一目惚れというのを経験した数少ない人間だと思う。……と言う一文だけでも幾つか突っ込みどころは出てくるものだ。
まず本当に一目惚れが珍しいことなのかも私にはよく分からないし、私は人間ではなくVOCALOIDだ。巡音ルカ、製品番号6059337。身体に流れているのは血液ではなく赤く着色したオイルだし、そもそも桃色の髪からして人間には滅多にない容姿だと思う。最近はVOCALOIDのアンドロイド化も一般的な技術になってきて街を歩けば3割くらいの確率でVOCALOIDを見かけるようになったから、容姿で人の目を引くことは少なくなったけれど。
なにとなく思い出した話
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[小説]致死量の愛を捧げないでください。[カイメイ]
アイツは時々、デロデロなくらい甘いときがある。
そう、まるで、ふつうのバニラのアイスを三乗くらい濃縮させて、ドロドロになるまでかき回したシェイクみたいに。
その中で日頃、ドロドロになるまで甘やかされている私は、
時々アイツに愛されすぎて、そのうち溶けてなくなってしまうんじゃないかと思うときさえある。
ミクら年下組が寝静まった午後11時すぎ。
[小説]致死量の愛を捧げないでください。[カイメイ]
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小さな芽が、枯れないように
歌え。歌え。溢れる、その思い。
<小さな芽が、枯れないように>
「あーもー、しっかりしなさいよ、男の子…っていうか成人男性がべそべそ泣かないの」
「だって僕…殆どお呼びが掛かんないし」
めーちゃん提唱の、べそべそ、という効果音を纏いながら、僕は泣き言を漏らす。
小さな芽が、枯れないように
カイメイ一押しめーちゃんが愛されていれば幸せな、文章を書いてるひと。