【地球の緑の丘】(版権切れ・30年代SFより)

投稿日:2008/09/02 03:53:17 | 文字数:1,040文字 | 閲覧数:1,122 | カテゴリ:歌詞

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歌詞クレジットは原作者のC・L・ムーアとしてみました。
今では割りとコアなSFファン・古いSF者しか知らない名前ですが、儚くも妖艶、非情に美しい作品を書いていた作家です。星雲賞を受賞したミクだったら彼女の歌を歌う権利があるのでは? と思って転載してみました。どうぞよろしくおねがいします。

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TEXT
 



【地球の緑の丘】”C・L・ムーア”

1.暗黒の海原のはるかに
懐かしき緑の地球は輝く
ああ その星こそはわが故郷
きらめく光今宵もわれを照らし
すさび痛みし心こよなく痛む

2.望郷の想い虚空を超え
深くせつなくわが胸に迫りきぬ
見わたす遠き宇宙のかなた
地球の岸辺は緑に溢れて
みよ、わだつみは紺青に照り映える

3.無頼非情(なさけしらず)の流浪の歳月(としつき)
未知の異郷に捨て去りし夢と希望
かくて失われし価値を数え
暗黒の岸辺に眸めぐらせば
地球の緑の丘はうるみて美わし

【シャンブロウ】という小説で有名な1930年代のSF作家、C・L・ムーア。その作品集が新訳、新編集で発行されました。
”ノースウエスト・スミス”シリーズというスペース・ファンタジーのシリーズを集めたものであり、未訳作品も入っている… らしい。すでに俺じゃ入手不可能な大昔の作品ばっかりだったんでどれもこれも初読です。
火星やら金星やらを舞台に無頼者のノースウエスト・スミスがさまざまな過去の文化、遺跡、妖魔の類とであって不思議な体験をする… というシリーズなのですが、どれもこれも妖艶で細やか、神秘的な雰囲気をもっていて、まったくもってSFしてないのが可笑しい(w
ムーアは当時めずらしい女流のSF作家だったらしいのですが、作品の雰囲気は、当時すごく一般的だったテニスンの詩やらロマン派の影響が大きいですね。”鋼鉄色の瞳、青白いまなざし”を持つノースウエスト・スミスは無頼な雰囲気の流れ者ですが、彼が出会う人外の妖魅たちはどれも繊細で異国的、非常に美しいものばかりです。
美貌の吸精鬼”シャンブロウ”をはじめとして、人造美女ミンガの美女、儚げで哀れな美少女アプリなど、今読んでも手垢の付かない美しさが実に新鮮~

んで、本題なんですが。
作中でノースウエスト・スミスが口ずさんでいる古い俗謡があり、そのタイトルが”地球の緑の丘”。歌詞は断片的に作中に出てくるのですが、どうやら実際に曲を付けられたことはないらしいです。
ノスタルジックで優雅、古風で妖しげな”懐かしい未来”に、赤い砂塵にかすむ火星や金星の荒野をさまよう無頼者が口ずさむノスタルジックな俗謡… 実に魅力的です。
誰かミクに歌わせてくれる人とかいませんかね? と思ってみる。そんなノスタルジックな未来の歌を歌わせるなんて、実に、ボーカロイドらしいと思うのですが… 
新訳には歌詞がのっていたので、ピアプロにも転載してみます。

(プロフィールはありません)

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