「ねえ、リン。私たち、付き合うことになったの♪」
「へ?」
友達のミクは笑顔で私に言った。
どこまでも純粋な笑顔の隣にあるのは――・・・
「私たち、付き合うの♪」
よく知った、笑顔を浮かべる。
私の、一番嫌いで好きな人。
「ねえ、リン。私とカイトのこと応援してくれるよね?」
そう、一番よく知った幼馴染のお兄さん。
そして、一番好きな人。
ミクも、それは知っているはずなのに
「・・・残念、リン。恋はね、早い者勝ちなの♪」
彼女の甲高い声が耳に張り付く。
笑顔を作れない私は小さく顔を凍らせる。
彼女は、話すのをやめなかった。
「所詮、幼馴染は幼馴染のまま・・・」
「リン、バカだよね? 先輩はリンのこと、好きだっただろうに」
「やっぱり、早い者勝ちってことかな?」
「ごめん、リン」
「・・・そう、よかった! 二人は、お似合いだと思ってたんだ!!
あ、じゃ、じゃあね! 後は二人でごゆっくり!!!!」
私はそのまま、その場から離れた。
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