KAITOful☆days #12【KAITOの種】

投稿日:2010/09/18 20:59:01 | 文字数:2,635文字 | 閲覧数:199 | カテゴリ:小説

ライセンス:

猛暑日続きで最高気温38℃は実話です…昨日ニュースで言ってました。メルトするわもう、と思ってたら今日も朝から暑くて、ふとこの話が降りてきました。
『KAos~』が一段落するまでは種っ子をUPする気はなかったんですが、時期的なネタだし今やるしか!と即書き。朝 発案→執筆→夜 UP、と、1日でやっちゃってます。

突発ネタなのでナンバリングは「EX」で。そんなにカイマス描写ないなーとタイトルから注意文を外してみましたが、あった方がいいのかなぁ。冒頭の注意文もどうなんだろう。タグには入れておいていいかな…?
※(9/18)ナンバリングを「#12」に変更しました。

最後が何か上手く纏まらなくて、ブツ切りっぽい気もするけど、これ以上書いてもグダグダになりそうなので止めておきます(-_-;)

※『種KAITO性体温調節障害(SKTI)』については、種っ子小説の先達様からお借りしました。
 → SKTI設定(霜降り五葉様):http://piapro.jp/content/kvmdv9jh3msqt1kf(前のバージョン)

 * * * * *
【KAITOの種 本家様:http://piapro.jp/content/aa6z5yee9omge6m2

 * * * * *
 ↓ブログで各話やキャラ、設定なんかについて語り散らしてます
『kaitoful-bubble』 http://kaitoful-bubble.blog.so-net.ne.jp/

 * * * * *
2010/08/02 UP
2010/08/30 編集(冒頭から注意文を削除)
2010/09/18 改題(#-EX→#12に変更)

前のページへ
1
/1
次のページへ
TEXT
 

 それは、とある夏の日のこと。



「うわ、外 あっっっついね~」
「あつい……ですー……」
 いつものように、お昼御飯を持ってきてくれたカイトとサイト。ふたりを迎えに外に出て、あまりの暑さに一瞬でウンザリしてしまった。館内は冷房が入ってるから、外がこんな灼熱地獄化してるとは知らなかったわ。
「また猛暑日だそうですよ……最高気温38℃とか言ってました……」
「38℃……やめてー溶けるー」
「……ですー……」
 聞くだけで目眩がしそうだ。そんな中を歩いてきたのだから、カイトもサイトもぐったりしていた。とにかく、涼しいところへ場所を移そう。

「はー、涼しい……」
 ほっとした声でカイトが呟く。そりゃそうだよね、あんな暑さじゃ……。
「暑い中、来てくれてありがとう。サイトも大丈夫?」
「……っぃ、です……」
「サイト?」
 何気なく訊いた言葉に、苦しげに掠れた声が返った。えっ、とカイトが肩を見る。
 その僅かな動作に、バランスを崩したのだろうか。サイトがふらりと倒れてしまった。
「サイトっ」
 慌ててカイトが受け止める。白い手の上で、小さな身体が力なく横たわった。
「っ熱い?! マスター、」
「こっち降ろしてカイト、そっとね」
 テーブルの上に薄手のガーゼハンカチを広げ、そこにサイトを寝かせてもらう。指先で額に触れてみると、確かに熱い。
「呼吸も浅いし速いです。相当の熱が出てるんじゃ」
「朝は普通だったよね。午前中、何か変わった様子は?」
「いつも通り、元気でしたよ。お昼のアイスだって吟味してましたし」
 困惑と心配のないまぜになった顔でカイトが言う。サイトは熱の為だろう、肌が赤みを帯びてきた。
「いきなり高熱……待って、心当たりあるかも。ちょっと確認してくるわ。カイト、サイトを見てて。コート脱がせて、もし食べられそうならアイス食べさせて」
 不安げなカイトの頬を一撫でして、私は閲覧室に向かった。利用者用のパソコンが空いてるといいんだけど。



「お待たせ。サイト、どう?」
 ついでに濡らしてきたハンカチで身体を覆うと、冷たさが心地良かったのか、サイトが軽く息を吐いた。
「ま、すた……」
「今、少しアイスを」
 幾分落ち着いた様子のサイトを撫でて、看ていてくれたカイトの報告に頷く。
「そっか、ありがと。調べてきたわ――『SKTI』ってヤツみたい」
「『SKTI』?」
「『種KAITO性体温調節障害』。体温調節が上手くできなくて、突発的に高熱を出す病気なんだって」
 謎だらけな種KAITOだが、判っている事も幾つかはある。この病気もそんな中のひとつで、とあるWebページに詳しく載っていた。『KAITOの種』の存在を知った時にそこも目にしていて、流し読みした内容が頭に残っていたようだ。良かった、何でも見ておくものだ。情報を載せてくれたマスターさん、ありがとうございます。

「ま、す、たー……あつ、い……です……」
「うん、苦しいね……。カイト、アイス持ってくるのに保冷剤とかあるよね。まだ使えそう?」
「あっ、はい!」
「サイト、ちょっとごめんね」
 声をかけ、そっとハンカチごとサイトを浮かせて、保冷剤を置く。安定感に気をつけてその上に降ろせば、下から伝わる冷気で身体も冷えるはずだ。
「冷たすぎたら言ってね。できればアイス食べた方がいいんだけど、どう?」
「も、ちょっと……たべる……です」
「ん、良い子だね。無理はしないでいいからね」
 荒い息をしながらも頷くサイトに、ほんの少しずつアイスをすくって差し出した。見ていたカイトが、不審げに潜めた声で訊く。
「アイス、が、薬になるんですか?」
「体温を下げるのに有効なんだって。あとは外からも身体冷やして」
「あぁ、それで保冷剤を」
 説明すると、一応は納得したようだ。カイトは手を差し出して、アイスとスプーンを引き受けた。
「マスター、お昼食べてください。休憩時間終わっちゃいます。アイスは俺が食べさせますから」
「あ、ありがとう。じゃあお願いします」

「もぅ、いい、です……」
 アイスカップの中身が3分の2ほどになったところで、サイトは食べるのを止めた。まるごと食べ切る普段を思えば少なすぎるが、あれだけ辛そうな状態を思えばよく食べた方だろう。心配そうに何か言いかけるカイトを抑えて、サイトの髪を撫で付ける。
「あぁ、結構食べられたね。頑張ったねサイト、良い子。少し眠ろうか?」
「はい、ですー……」
 それでも最初に比べれば顔色も良くなったし、呼吸も落ち着いてきたようだ。撫でられる感触に目を細め、弱々しくはあったがほんのりと笑って、サイトは目を閉じた。

「ありがと、カイト。カイトもご飯食べてね」
 微かな寝息が聞こえ出して、私はカイトに向き直った。良かったらそれもね、とアイスを指差して笑いかける。
「あ、はい。マスター、サイトは……」
「今のアイスでだいぶ楽になったみたいだし、大丈夫だよ。熱射病みたいなものらしいから、とにかく涼しいところで安静にして、身体冷やして……冷やしすぎには注意ね。しばらく休ませて様子見て、このまま落ち着いてるようなら連れて帰ってあげて。帰り道も暑いだろうから、クーラーバッグに入れてってあげてくれる?」
「わかりました。……ごめんなさい、来る時もっと気をつけてれば」
「私もね。サイト用に涼しい服と帽子作らなきゃ」
 責任を感じているのか、しゅんとしてしまったカイトの手を軽く叩いて、私も反省した。夏の炎天下を歩かせるのに、麦藁帽子ひとつ用意していなかったとは……不覚だわ。
「ごめんね、サイト」
 起こさないようそっと詫びると、カイトも視線を落としていた。ごめん、と小さく口の中で呟いて。



 いつの間にか、随分『お兄ちゃん』になってるなぁ。
 サイトを見守るカイトを見つめて、密かにそんな事を思う。こんな時に不謹慎かもしれないけど、ちょっと嬉しい。
 不甲斐無いマスターでごめんね、サイト。もうこんな事がないように、もっと気をつけるから。ゆっくり休んで、元気になってね。

 今日は帰りにショップに寄って、サイトの種を植えたあのアイスを買って帰ろう。たくさん心配してくれる『お兄ちゃん』にも、何か甘くて美味しそうなのを。
 休憩を終えて仕事に戻りながら、そう決めた。あとは、夏場の移動用にサイトの暑さ対策を考えなくちゃ。

【お知らせ】テキスト投稿が非常に使い辛いため、こちらでは歌詞や音源のUPとコラボ関係のみに縮小、以後の小説投稿はすぴばる&ピクシブへ移行します。

■小説メイン時々歌詞な字書き……だった筈が、動画編集やボカロ調声、作曲にまで手を出してます。どうしてこうなった。

□ブクマやコメント、有難うございます! 転げ回るほど嬉しいですヽ(*´∀`)ノ
□オールキャラ書くけど9割KAITO。
□使えるものがあればお気軽にどうぞ。使用報告だけお願いします^^ 歌詞については、良識の範囲内であればアレンジや部分使用など改変していただいて構いません。多忙な時期でなければ、ある程度の調整も承ります。

■シェアワールドコラボ主催してます。参加者様募集☆ http://piapro.jp/collabo/?id=15073
■ブログなど
・『藍色書棚 -アオイロショダナ-』http://ioliteshelf.blog.so-net.ne.jp/ (投下テキストのシリーズ別リンク)
・【pixiv】http://www.pixiv.net/member.php?id=2555381
・【ニコニコ動画】http://www.nicovideo.jp/mylist/29644728
・【VCLFAN.NET】https://vclfan.net/?m=pc&a=page_f_home&target_c_member_id=46
・【ツイッター】http://twitter.com/y_airu

もっと見る

作品へのコメント0

ピアプロにログインして作品にコメントをしましょう!

新規登録|ログイン

オススメ作品10/21

もっと見る

▲TOP