G clef Link お姫様の誕生日2

投稿日:2020/03/23 00:02:19 | 文字数:1,621文字 | 閲覧数:30 | カテゴリ:小説

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次話
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寮生活で寝すごしちゃうと
朝食へ間に合わなくなってしまう……

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TEXT
 

 二度寝。ヒトはそれをしてしまうと、なかなか起き上がってこれない。例えばだが、あと5分だけ……と呟いて瞼を閉じれば昏々と眠り続けてしまう。
 はっ!? と言って夢の世界から帰還すると、取り返しのつかない事態へなってしまうこともある。今まさに4人は、それが起きようとしていた。

「おーい、雇われ近衛兵の新人たち〜っ。はやく食堂に来ないと、コラツィオーネが食べれなくなるぞ〜っ」

※Colazione=イタリア語で朝食※

 それはミクたちが眠る、部屋の外…即ち廊下から聞こえる声であった。兵舎の料理人、セルジオ・トラサッドが教えてくれているが、二度寝をしている4人に聞こえていない。

 眠ったまま、時間だけがすぎていく……。時刻は7時15分、二度寝をした4人はまだ【おやすみせかい】の夢から覚めないでいた。

 そんな状況下のなかである。

「まだ寝ているのか……」と言って部屋へと入ってきたのは、カリスマ騎士のローランドであった。

「食堂で騎士フーガとソレイユ弟の姿が見えないから来てみたが、まだ熟睡中とはな……」

 ローランドは4人が眠っている姿を見て、ある異変に気づいていた。なぜなら、ミク以外の3人が床の上でスヤスヤしているからだ。異変をすぐ察したのも、カリスマ騎士ならではの判断力がある。
 すぐさま3人を眠らせた元凶の布団へ手を掛け、コマンドメニューを開き【はぎとる】を選択した。

 シュパッ! ローランドは0.7秒の速さで、布団をはぎ取った。それもカリスマ騎士の名に恥じないよう、スタイリッシュに美しくだ。

「zzz……。ふぇ……あっ、おはようございます団長さん」

 目を覚ましたミクは、瞼を擦りながら起こしてくれたヒトへ挨拶をする。

「リーダーのフジタよ。お前の仲間は、まだ眠っている。はやく起こしてあげるんだ」

「えっ? あっはい、ほんとうですね」

「起こしたならば、フーガとソレイユ弟の2人に団長室へ来るよう伝えておけ」

「はい、わかりました」

 騎士団長のローランドが前から去っていくと、ミクはパーティーメンバーの3人を起こしていく。床で眠る体を揺らしていきながらだ。

「こんなところで寝ちゃダメよ。リンちゃん、レン君、フーガさん!」

「うっうぅ〜ん」

 懸命な呼びかけにより3人は目覚めた。するとリーダーからダメ出しが入ってしまう。

「みんなが私より寝ぼうしちゃうだなんて、ダメじゃない。私は…みんなに起こしてもらう側なのよ!」

「…………」

 ダメ出しを受けて無言になった3人は心のなかで──寝ぼうしたのは、お前のせいだろうがーっ!──と声を揃えてミクに思っていた。

「あとね、レン君とフーガさんは団長さんが団長室にきなさいって言ってたわよ」ミクは伝言を2人に伝えた。

「ああっ…そうなんだ……。ぼくとボーイだけなんだね……」

「たぶん、アレのことだと思いますよフーガさん。ほら、僕と2人で受けるサブクエの話じゃないかと」

「そう言えば…そんなことがあったね……」

 これはクエストの面接時に男子メンバーの2人が、[騎士たちの夜会]なるサブクエストをこなさなければならないことへ話が由来する。

「だったらはやく、ひきこもりとレンは団長室へ行きなさいよ。あたしたちのおサイフを潤せるチャンスなんだから」

「わかったよ…ガール……」


フーガとレンのふたりは パーティーからはなれた
ミクとリンの ふたりだけになる


 メンバーが二手に分かれて、部屋に残ったリンはミクにこう言った。これは目覚めた朝に関する大切な行動のことである。

「ミクちゃん……あたしたちさ、まだ朝ごはん たべれるかな……」

「うっうん……たぶん食べれると思うよ……」

 少女2人が佇む部屋のなかへ、グゥ〜〜っと空腹の音色が鳴り響いていた。僅かな期待を秘めて、ミクとリンは食堂へ向かうのだ。

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