【オリジナルマスター】 ―Grasp― 第十二話 【悠編】

投稿日:2009/12/21 12:46:06 | 文字数:2,694文字 | 閲覧数:174 | カテゴリ:小説

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実は前からこっそりそういう事を考えていたんですが、なんとコラボで書ける事になってしまった。
コラボ相手の方とそのオリキャラさんが素敵すぎて、緊張しております……!



わっふー! どうも、桜宮です。
悠さん、自分の思いを伝える、の巻。
悠さんがんばった、がんばったよ……!
前回発作が起きかけたときは逃げちゃいましたけど、今回は逃げられず。それでも言いたいことは言っておきたかった。
でもがんばったのはアキラさんも一緒。この後どういうことになっていくのか……次回、お楽しみに。

このあたりは、お互いオフが忙しくて大変でしたね~^^;
私はまだ忙しくないとまで思えてくる(苦笑

アキラ編では、後輩さんが悠さんの話を聞いてくれているみたいです、そちらもぜひ!



東雲晶さんの生みの親で、アキラ編を担当しているつんばるさんのページはこちらです。
http://piapro.jp/thmbal

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TEXT
 

オリジナルのマスターに力を入れすぎた結果、なんとコラボ(2人)でお互いのマスターのお話を書けることになりました!
コラボ相手は、カッコいい素敵なお姉さんの生みの親、つんばるさんです!
上記の通り、私とつんばるさんのオリジナルキャラ(マスター)が登場します……というか、マスター(♂)×マスター(♀)です。
そして、ところによりカイメイ風味ですので、苦手な方は注意してください。

おk! という方は……。

(つ´ω`)<ゆっくりしていってね!>(・ω・春)




*****



「……ごめん」


俺の謝罪に、アキラはきゅっと唇を噛む。


「気安くさわるな。あっちいって。すぐあやまるような男はきらい」


きらい、と言うその声は、涙声ではあるがきっぱりとしていた。


「ああ、嫌いでいい」


なのに、俺がそう言うと、アキラは僅かに顔を歪める。苦しそうに見えたのは、俺の気のせいだろうか。
……本当にごめん、アキラ。お前が苦しんでるのはわかっているが……。


「それでも俺はお前が好きなんだよ」


お前に気を使って偽る事ができるほど、俺は器用じゃないんだ。




―Grasp―
悠編 第十二話




俺の返答に、アキラが息を詰まらせる。
顔を見なくても、狼狽しているのがわかった。


「な、んで……」

「俺はそんなに頭がいいわけじゃないからな。嫌いと言われて、それでお前を嫌いになれるほど、都合よく考えられない。……嫌いだと言われる覚悟もできてた」


けれど、と、もう一度だけアキラの頭を撫でて、手を離す。


「俺が、お前を好きだと思ってる……その事だけは、お前に知っておいてほしかった」


好きになってくれとまでは言わない。否、言えない。
無理に付き合っても、むなしいだけだ。
互いの本音を押し殺して、耐えても、いつか必ず爆発する。
互いを不幸にするだけなら、いっそ、最初にきっぱり嫌いだと告げられた方がいい。
こちらの思いまで壊されるのは……あんな苦しい思いは、するのもさせるのも、もうごめんだ。


「……だったら、もし、私が『信じられない』と答えたら、どうするつもりだったんですか」

「その時はその時だ。信じられないならそれでもいい。信じてもらえるまで、傍にいて、待ってる」


その仮定に、疼くような痛みが走ったような気がしたが、無視してそう答える。
俺はもう、この10年で、あてもなく待つのには慣れてしまった。それがもう少し延びようが、さして変わりはない。
それに今回は、待つ目的がある。そう簡単に投げ出しはしない。
俺は、彼女がいてくれるだけで、充分なのだから。


「……ばかじゃないのか」


彼女が口にした言葉に、ずくりと、今度こそはっきりと胸の奥が痛む。
膿んだ傷口に誤って触れたような、そんな痛み。


「……信じてくれないのか」

「信じる信じないじゃないんです。きもちはしかと受け取ります、でも、受け容れることはできません」


気持ちは受け取る、そう言ってもらえたのに、痛みは増してくる。
……何故だ。ちゃんと想いを理解してはもらえた、それだけでよかったはずなのに……安堵できない。
代わりに、妙なプレッシャーが、ぐるぐると渦巻いていた。


「じゃあ聞きますけど、私の傍にいてどうするんですか。傍にいるだけでいいんですか、それで満足なんですか」


問いを発するアキラの語調が、だんだん強くなっていく。


「――ちがうでしょう、悠サンだって男のひとだ。それで満足するなんて思えない。白瀬悠は、東雲晶を、最終的にどうしようというんですか!」


叫んだ彼女は、苦しげな顔をしていた。
何を思っての叫びなのか、考えると際限がないが……ここまで悲痛な彼女の声は、聞いた記憶がない。


「俺は――」

「いやだ聞きたくない!」

「訊いたのはお前だ! 最後まで聞け!」


答えを聞くまいと声を上げた彼女の腕を、思わず掴む。
ひっ、と小さな悲鳴が聞こえたが、それを気にしていられる余裕は、俺にもなかった。
もういいだろう、お前は充分頑張ったじゃないか、これ以上ここにいて何になる、また傷付きたいのか?
そんな声が、頭の中でわんわんと木霊する。
鈍く、重みを持っていた痛みも、いつしか鋭く、突き刺すようなものへと変わっている。


「俺は、」


その続きは、声にならなかった。

待ち構えていたかのように、胸の痛みが増す。
思わず咳き込んで、アキラの腕を離してその手で口元を覆った。


「悠サン……?!」


俺の異変に気付いたのか、アキラが戸惑い気味に俺の名を呼ぶが、それに応える余裕もない。
襲ってくる息苦しさに、耐えきれずに空気を吸い込んでも、緩和されるどころかどんどん酷くなっていく。
脚に上手く力が入らずにふらついて、とっさに開かれたままの扉に寄り掛かる。


「過呼吸……?!」


アキラの顔色が変わるのを、霞んだ視界の端で捉えた。
大丈夫だと言いたかったが、この状態では説得力など皆無だろう。呟きに対して肯定を示すために、小さく頷くのが、精一杯だった。
くそっ、こんな時に発作なんて……いや、こんな時だからこそ、か?
ここまで酷いのは久しぶりだ。普段ならやり過ごせるのに……抑えきれない。
……だが、あの時のように倒れるわけにはいかない。それだけは避けなければ。


「待ってください、なにか袋……!」


アキラの気配が遠退きかけて、必死で腕を伸ばす。
だが、手先が痺れて力が入らず、袖に指が引っかかっただけだった。腕もろくに上がらない。
それでもぐっと堪えて、首を振って拒絶の意を示す。


「い、い……から」

「よくないよ! 苦しいんでしょ、それ、今言わないとだめなこと?!」


焦ったような声が聞こえるが、無視して口を開く。
やっとここまで来たんだ。頼むから、邪魔をしないでくれ。
拒絶されるのが恐ろしくないのかって? そりゃ恐ろしいさ、そうに決まっている。
だが、いつまでも昔の事を引きずるのは、もう嫌なんだ。


「俺、は……っ」


やっとの思いで絞り出した声は、ガサガサに掠れて、とても聞けたものではなかったが、アキラが息をひそめて聞いてくれているのがわかって、自然と笑みが浮かんだ。
何故だろうな、こんなに辛いのに、苦しいのに。


「俺は……お前を……守りたい、だけ、だ」


ちゃんと声になっていたかはわからない。
けれど、それが俺の答え。
10年前の俺にはなかった、確かな思い。

KAITOに続いてMEIKOもお迎えしたようです。やはりもっぱら喋ってます。

作品数が増えてきたので、ブクマにてまとめを作成しました。


突発的に思いついた事をひたすら文章にしている、ちょっと頭の悪いヤツです←
調子がいいと一日に数本書けますが、悪いと数ヶ月放置してしまったり、筆の速度にすごく波があります。

年長組(特にKAITO)が大好きなようです。
カイメイは正義!が信条です。

亜種もそこそこ好きみたいです。帯人とか、KAIKOとか…あれ、KAITO亜種ばっかり←
あ、最近はMEITOも好きだったりします。


ネタも大好きですが、上手く文で表せず、代わりに書いた文はほのぼのとか時々シリアスとか…あれ?orz


ブログ始めました。→http://haru202.blog54.fc2.com/

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