泣き姫~百世の恋の物語~

投稿日:2008/09/21 19:16:27 | 文字数:604文字 | 閲覧数:214 | カテゴリ:歌詞

ライセンス:

悲しい恋の物語。
前のバージョンに平がなの歌詞があります。

作詞家同好会様の不定期企画のテーマ「ストーリー」に投稿しています。
( http://piapro.jp/collabo/?id=10186 )



少しでも参考になれば。

【読み方】

・「百夜」…ももよ
・「契り」…ちぎり(約束の意味で使用)
・「菊開月」…きくさきづき(9月の異名)
・「山津波」…やまつなみ(土石流の意味で使用。歴史的背景には目を瞑って下さい)

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TEXT
 


高い高いあの山の
くるりまわった裏側に
ひとりの姫が住むという
白くて細い足と腕
真っ黒お目めは何うつす

日がな一日お外を見ては
焦がれたおのこを待つという
百夜通えば心を許す
契りを交わしたあの日から
あぁ幾年が過ぎたのか

おのこは来ない
姫は泣く
高い山には今夜も
すすり泣きがひびく


高い高いあの山を
毎夜登ったあるおのこ
山住む姫に一目ぼれ
身分違いの恋なれど
百夜通うと契りあう

百日めには夫婦になろう
固く契った若い二人に
菊開月の長雨が言う
お山が潤んでいるからね
足元だけは気をつけて

おのこは来ない
姫は泣く
月の見えないお空も
すすり泣いているよ


高い高いあの山が
少しだけ低くなったのは
先おとついの山津波
馬とおのこは流されて
後には泥のおべべだけ

今宵はちぎった百日め
夫婦になろうと姫様が
待てど暮らせどおのこは来ない
悲しみのあまり姫様は
儚く儚くなりました

おのこは来ない
姫は無く
だれぞ真を姫様に
教えてやっておくれ


高い高いあの山の
くるりまわった裏側に
ひとりの姫が住むという
白くて細い足と腕
真っ黒お目めは何うつす

寂れに寂びれた庵には
決して近づいてはならぬ
あそこにはもう百年も
恋人を待つ姫がいる
どくろになった姫がいる

おのこは来ない
姫はなく
涙なしには語れぬ
百世の恋話


月夜の晩の どくろ姫
すすり泣いてる
どくろ姫

http://popopotto.seesaa.net/

「詩」しかありませんが、お暇つぶしにどうぞです。

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作品へのコメント2

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    ご意見・感想

    感想ありがとうございます!
    ストーリー物は初めてなので、だらだらと長くなってしまった気がします…。
    でも「実際にありそうな」とはなんともうれしいお言葉です!
    本当にありがとうございましたー!

    2008/09/28 07:23:31 From  さちゅ

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    ご意見・感想

    ん~展開がおもしろいですね
    最初の白くて細い腕と足が最後のどくろにつながるとは…
    実際にありそうな伝説っぽいところも素敵です

    2008/09/22 22:47:35 From  M.H.ジャーニー

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