参りましょう、さあ。

今日も赤い頭巾をかぶるの
大好きなおばあさんが作ってくれたから
でもおかげで私の名前が分からない
誰も私の名前を呼ばないの

さあ、出かけましょう
おばあさんが待っているもの
ぶどう酒とケーキを籠に詰め
さあ、お見舞いへいこう

ママは言うの、気をつけなさいって
森にはオオカミがいるの
寄り道はダメだと

知っているわ
寄り道をしてはいけないこと
でも、まっすぐ進めば物語は変わる
お花畑へ行かないと
それがこのお話のシナリオだから

今日も森でオオカミと出会う
おばあさんにお花を持っていくのよ
そうその間にキミはやらなくちゃ
やらなくちゃいけないの

さあ、向いましょう
オバアサンが待っているもの
大きな耳、瞳、そして口
さあ、食べられにいこう

キミは言うの、大きくないとと
そうでなければ食べられない
赤い紅いお前を

知っているわ
食べられなくちゃいけないこと
そうでなければ進まない
お腹に入り彼を待つ
お話の終わりは近いのよ

ああ、まぶしい
助け出された私たち
代わりに石を入れてあげる
大きなおなかを抱え
川へまっさかさま

ねえ、これはハッピーエンド？

知っているの
この物語が赤ずきんだと
さあまたやり直し
今日も赤い頭巾をかぶるの

出かけましょう、さあ