青い果実
食べかけ

そばに置いてさ
立ち退く

キラリと光る
遠くで

確かに見えた
影は伸びてゆく

魔が差すとは言うけど
気付けばここに居たの

あれよあれよと
導かれ

吸い込まれそうで
気をつけないと夜の路地

誰に言われるでもなく
フクロウホーホー
鳴くのやだし

昨日見たの夢かな
そうだ夢じゃない気付いた

感じていたの違和感
すぐに調べた何が起きたのか

そうかだめだったんだ
道をなぞってしまい

変わり映えせず
安堵した

心なしか僕の
足がすくむの気のせいか

風が吹いて目をつむる
開けてはだめ
声がするの

ちゃんと目を開けて見る
そばの灯りの方へ

なぜかためらわず踏み出した

開くドアの音
覗かせたんだこんばんわ

君も来たの何人目？

踊らにゃねと
闇のワルツ