KAITOful☆days #04【KAITOの種】

投稿日:2010/08/30 21:24:37 | 文字数:2,664文字 | 閲覧数:306 | カテゴリ:小説 | 全2バージョン

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大騒ぎが続いたので、ほのぼのを目指したはずだったのに…orz
私にはそのスキルがないことが判明しました。勢いで走らないとつらいわ。
というか騒ぎを回避した結果カイトと種っ子の会話が消えるとか、もう笑うしかない。
うっかりすると黙々とベッド製作で終わりそうになったので、苦肉の策でLOVE寄せしましたよ。ノロケですかマスター。

種っ子の名前がまだ出ないとか…。とりあえず暫定名を付けたようです。次回こそは出せる、はず。
恒例の『裏』も書いているのですが上手く纏まらず苦戦中なので、今回は前バ使わず別々にUPします; (※08/30 統合しました。「前のバージョン」でカイト視点です)
というか最初から別にした方が良かったかなぁ。カイト視点だけ見たいときとか不便そう、と今更思ったり。

KAITOの種 本家様。
http://piapro.jp/content/aa6z5yee9omge6m2

 * * * * *
2010/07/20 UP
2010/08/30 編集(冒頭から注意文を削除)、「#04-B」と統合

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TEXT
 

種KAITOのいる生活、二日目。何はともあれ朝御飯!



チン、と軽い音を立てて、トーストが焼き上がった。香ばしい匂いのするパンにバターは軽く。その間にカイトが卵を焼いてくれる。朝はパン、目玉焼きはサニーサイドアップ派です。
「しーちゃんの分はどうしよう……種KAITOって普通のご飯食べるのかな」
「“しーちゃん”?」
「種っ子だからシード(seed)のしーちゃん」
ふと洩れた呟きに聞き返されて、端的に説明してみる。私の中での暫定名だ。呼びやすいけど、まんま『種』って名前もどうかなぁ。
カイトも微妙な表情だ。これは私のセンスが疑われている……わけではなくて、『ちゃん』付けが気に食わないとかそんなんだろうな、彼のことだから。

それはさておき、ご飯については本人に決めてもらうことにした。
まだ眠いのか、椅子の上でぼんやり顔のちびっこをテーブルに乗せて訊いてみる。
「おんなじの食べてみる? アイス?」
「あいす……」
食べ物の匂いと『アイス』に目が覚めたらしい。ミントブルーの瞳をぱちくりさせて、並んだ食事を注視した後こちらを見上げた。パンや玉子も気にはなるようだが、やはりアイスがいいのか。食べたアイスの量に応じて成長するというし、主食扱いで大丈夫かな。
「はい、アイスね。何味にしようか」
適当に3つほど出して選ばせる。途端に目を輝かせ、身を乗り出して吟味し始めた。眠気は完全に吹き飛んだようだ。真剣な顔が微笑ましい。
ふと見ると、カイトの目がちょっと羨ましそうだった。兄さんのご飯は私と同じだからねぇ。
「ますたー、これー」
熟考の末、今朝のアイスはストロベリーに決定したらしい。はいはい、と蓋を外して渡し、選に漏れたアイスを冷凍庫に戻しつつ、
「カイトは後でね」
こっそり囁くと、カイトの耳がぱっと赤くなった。羨ましげに見ていたと気付かれて恥ずかしかったらしい。……可愛いなぁ。



朝食を美味しくいただきながら、カイトとご相談。案件は勿論、安心・安全な睡眠のための、しーちゃんの寝床作りについてだ。
「ハムスター用のケージとかどうですか」
「いやケージは駄目でしょ」
いきなり檻を持ち出してくる辺り、今朝のことが尾を引いている。兄さん、ちょっとクールダウンしてください。
「でも自力で脱出できる造りだと、またマスターのところに潜り込んで危ないですよ」
「……それはそうなんだよねー。起きたら下敷きにしてた、とかは避けたい……でも虐待はダメ、絶対」
難しい問題だ。生まれたてのちびっこを理屈で説得するのは難しいけど、あんまり乱暴な手段を採るわけにもいかないし。
「虐待、になっちゃいます?」
「アウトだと思うよー。檻に閉じ込める図になっちゃうでしょ」
「じゃあ普通にベッド用意して、設置を俺の部屋にしましょう? あのサイズならドアは開けられないだろうし」
カイトの提案に、成程と思う。確かに、私の部屋から出してしまうのが一番早い。
ただ、問題は。
「……夜通し喧嘩とかしない?」
昨夜の騒ぎを思うとかなり心配なんですけど。確認する私に、カイトは素晴らしくイイ笑顔で請け負った。
「大丈夫です☆」
うん、微妙。キラめく笑顔が胡散臭いですよ兄さん。何かさっきから、うろたん因子が活性化してませんか?



とはいえ結局、イマイチ不安は残るもののカイトの案を採用することにした。
そうと決まれば、早速ベッド作り。まずはサイズを決めるため、しーちゃんの身長測定からだ。
「はい、ここ立ってー。背筋伸ばして、まっすぐ前見てねー」
ローテーブルの上に立ってもらい、定規を並べて目盛りを読む。14.7……およそ15cm、かな。成長する分も考慮して、余裕を持たせて作っておこう。

「もういいよ、ありがと。じゃあね、次は布を選んでくれる?」
そう言って、様々な色柄の布を並べる。どれも手触りの良い布達だ。
「布製にするんですか?」
「うん。工作用の木材やワイヤーでミニチュアベッドを作ることも考えたけど、やっぱりトゲなんかが心配だしね」
隣に座って覗き込むカイトに答えつつ、裁縫箱の中身を確認。必要な物は一通り揃ってる、かな。ちびっこがうっかり針とか触らないよう、これはテーブルには上げずにおく。
「わぁ、いっぱいですー。えーと、えーとねぇ、あおいのー」
「青いの、これね。それじゃあ青いので作りまーす」
示された布を手にとって宣言すると、ぱちぱちと可愛い拍手。わぁい、と声まで上げて楽しそうだ。
和むなぁ、と頬が緩む私とは逆に、カイトは眉を寄せて不機嫌顔になった。けど、昨夜のように騒いだりはせずに口を噤んでいる。
――うん、鋏や針があるから、危ないもんね。そういうところはちゃんと弁えるんだ、このひとは。思うと、ますます頬が緩む。
そういうところが良いんだよね。嬉しいなぁ。

サイズを測って布を裁ち、端を合わせて縫っていく。そうして大小幾つかの袋を作り、綿を詰める。
「こうして綿を入れてねー、ふかふかにします」
テーブルの上で興味津々のちびっこに時々声をかけ、近付けて見せてやりながら作業を進める。針や鋏を使う部分は、当然しーちゃんの手の届かない位置でだ。
「ちょっと乗ってみて? どうかな、綿もう少し入れる?」
あんまり詰めすぎても硬くなってしまうから難しい。マットレスにする部分の寝心地を確認してもらい、綿の量を調整する。
そんな風にしながら進め、パーツを縫い合わせて完成したのは、蓋のない箱状のベッド。マットレスの四方に囲いをつけた形だから、ちょっとくらい寝相が悪くても転がり出ていく心配はない。季節柄、掛け布団はハンドタオルの方がいいかと作らなかったけど、枕はちゃんとお揃いだ。

「よし、完成ー! ほら、今日からこれで寝るんだよー」
どう? と見せると、予想外の反応が返ってきた。
「ふぇ? えっと、これ、かいとのです……?」
「そ、そうだよ?」
えぇー? わかってなかったのか?!
「あの拍手はなんだったんだ……」
カイトの呟きが聞こえる。ほんとにね……その場のノリだったのかなぁ。思わず苦笑してしまう。
しーちゃんは不思議そうに出来立てのベッドを眺めていたけど、触ったり中に入ったりしているうちに、だんだんわかってきたらしい。
「ますたー」
呼ばれて見たのは、きらきら輝くミントブルー。
「ますたー、ありがとぉございますー」
自分で選んだ青い布で作られた枕を抱えて、小さなKAITOは嬉しそうに笑った。

【お知らせ】テキスト投稿が非常に使い辛いため、こちらでは歌詞や音源のUPとコラボ関係のみに縮小、以後の小説投稿はすぴばる&ピクシブへ移行します。

■小説メイン時々歌詞な字書き……だった筈が、動画編集やボカロ調声、作曲にまで手を出してます。どうしてこうなった。

□ブクマやコメント、有難うございます! 転げ回るほど嬉しいですヽ(*´∀`)ノ
□オールキャラ書くけど9割KAITO。
□使えるものがあればお気軽にどうぞ。使用報告だけお願いします^^ 歌詞については、良識の範囲内であればアレンジや部分使用など改変していただいて構いません。多忙な時期でなければ、ある程度の調整も承ります。

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作品へのコメント1

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    ご意見・感想

     どうも、しばらく来ないうちにめっちゃ更新されていて吃驚しました^^;
     針やハサミのマスターちゃんと兄さんの絶妙なすれ違いが面白かったです(*´∀`) さすが兄さん、マスター第一ですねw あと兄さんのことちゃん付けしてみたいです!← 心なしかカイコ臭がしますが…ww

     マスター視点と兄さん視点の件ですが、私はセットにして置いといても良いと思います。携帯ならワンクリアで見比べできますし、かさ張りますからね。
     もちろん藍流さんが思う方が一番ですよ(´_ゝ`)b

     それでは、次回も楽しみにして待ってます(・∀・)

    2010/07/22 20:55:31 From  秋徒

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    メッセージのお返し

    こんにちは、コメントありがとうございます。
    今回は間が空いたと思っていたのですが、振り返ってみると投稿開始以来、怒涛の更新すぎて自分で若干退きましたw 毎日どころか朝と夜に2回投下してた最初の頃…。
    書き留める手が追いつかない勢いでネタが降ってきて収拾つかなくなってきたので、勢い余ってブログにまで手を出してしまいました。進捗報告や、これからはこちらに上げるには半端な設定話なども載せてみようかと思っていますので、良かったらあちらもよろしくお願いします。

    兄さんのマスター第一っぷりは、どこまでやっちゃっていいか悩みながら書きました。種っ子を軽んじる事はしたくないけど、でも兄さんだし…と。マスターはどこまでわかっているのか、若干良い方に受け取りすぎてるんじゃ?と今回思いましたw
    兄さんにちゃん付け、ありですか! カイトちゃん…『カイちゃん』なら、こう、幼馴染っぽくてありですかね?

    視点変更の件、参考にさせていただきます! そうか、携帯で見るとセットの方が楽そうですね。自分が携帯でサイト閲覧しないので、意外な発見です。
    この先、必ず『裏』を付けると決めているわけではありませんが、また『裏』を書いた時にはいただいたご意見を参考にまた考えてみます。

    ありがとうございました! 今後ともよろしくお願いいたします。

    2010/07/22 22:47:25 藍流

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