芥の部屋は錆色に沈む
投稿日:2016/07/09 19:09:53 | 文字数:739文字 | 閲覧数:5,314 | カテゴリ:歌詞
芥の部屋は錆色に沈む
どうしてこんなに、僕の生活は
朝にだって昼にだって夜にだって理不尽に苛まれ
どうにもできない、散らかった部屋の隅で泥水を口に含んでも
「誰が僕を救ってくれるの?」
背後に張り付く視線は、
「彼の目がこちらを見ている」
タバコの煙で顔を隠したって、その視線が僕を貫いて
飽き飽きしてんだ 薄汚れたこの生活から救ってくれ
このどうしようもない日々の傷口から溢れ出した灰色の夢
これが何者にもなれない僕らが見ている未来
このままじゃ、どうしようもない僕が吐き捨てた彼を呪う言葉も届かぬまま
彼は罰すら与えてはくれないのさ、この僕の愚かさに
どうしてこんなに、僕の生活は
昨日にだって今日にだって明日にだって不条理に貫かれ
どうにもできない、凡庸な街の隅で天を仰いで唾を吐いても
「彼が僕を救ってくれるの?」
紫の煙が泳いで
「もうそろそろ終わらせてくれないか」
目の前が白く染まるのを待っている
少しずつ明日が近づいて、この生活から抜け出せずに不安の種を芽吹かせている
このどうしようもない日々の傷口から溢れ出した灰色の夢
これが何者にもなれない僕らが見ている未来
このまま消え去ってしまうことさえも叶わずに、僕らは息をした
ただ薄汚れた日常の中で、狡猾に餌を奪いあって
斜陽さす小さな窓、206号室で途方に暮れている
街が錆びついていく、子供の声が遠くに聞こえた
ここに生まれてしまったこと、醜い姿に育ったことを、書き遺しておく
このどうしようもない日々の傷口から溢れ出した灰色の夢
これが何者にもなれない僕らが見ている未来
明日さえどうしようもないほど恐ろしくて、彼を呪う言葉も届かぬなら
この手紙を書き遺して終わらせたいんだ、明日が来る前に
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散るカラスと静謐な白巨塔の崩落 歌詞
散るカラスと静謐な白巨塔の崩落
宵を気取る学生街の着飾った男女の葬列は、底に滴った不安で少しずつ腐っていった
路地裏、クレーエの亡霊はくぐもった声で呟いた
蒸散していく倫理、記号化した思慮深さを
昨日棄てた快楽はすっかり消えたのに
散るカラスと静謐な白巨塔の崩落 歌詞
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身体の分解と再構築、または神話の円環性について
崩壊を待つ僕は明日のないありふれた終わりを待つのみで
均された視界は交わらない 述べるだけ 思索の回路を
虹彩が伸びきった彼の眼に映るのは 光が吐き出す絵
包まれた世界 もう戻らない
そこにあった僕の心象はどうにも曖昧で
身体の分解と再構築、または神話の円環性について
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いつか君が夜の海に還るまで
いつか君が夜の海に還るまで
いつか僕も夜の海に還るから、その時まで さよならをしよう
「嫌いなあなたの とても綺麗な声を 忘れてしまえたら いつかは救われるかな
嫌いなあなたと 笑い合いたいと思えば それはきっと呪いのように わたしを縛るのだろう」
震える手で手紙を書いた その喉はもう二度と震えないのに
いつか君が夜の海に還るまで
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落下ウサギと寡黙な傍観者の手記 歌詞
落下ウサギと寡黙な傍観者の手記
曖昧な彼女はスーサイド、等加速度で落下して
「汚れてしまわないように先に行くわ」と言ったんだ
バイバイ
曖昧な彼女はスーサイド、悲しそうに笑っていた
落下ウサギと寡黙な傍観者の手記 歌詞
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錯蒼 歌詞
正解なんて無い 縮こまってしまったような答えを
見失っていく 恥ずかしい言葉も声に倣って
「貴方にだって、秘密なんて一つはあるでしょう」と
勘ぐった正体は 揺れる視界の奥底に消えた
拗らせたまんまの不安の種が誇張して
錯蒼 歌詞
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ラブ&デストロイ 歌詞
天命
勇者として生を受けて
引き抜いた力を憎んで
堕天
正しさに取り憑かれて
ラブ&デストロイ 歌詞
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カンフー少女は前を向く
「カンフー少女は前を向く」
だから先生!いまは目を閉じただけだって
わたし嘘は吐かないし!
反省 これで満足ですか そうですか
嘘も誠も意味ないな
カンフー少女は前を向く
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バスケットワーム 歌詞
最低、部屋に閉じこもっても
外のガヤで頭がぐっちゃぐっちゃ
決して見ない見たくはないけど覗きたい
カーテンにそっと手を伸ばしていた
週末の国道沿い生えている淫らに建つ国に
バスケットワーム 歌詞
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初夏、殺意は街を浸す病のように
青すぎる天井から逃れて
狂ったように冷えた箱の中
煙を喫む蘭服に睨まれて
自分が酷く愚かしく思えた
コンクリートの上で気化する想像がやけに生々しい
初夏、殺意は街を浸す病のように
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軽忽な救済を待つ醜さには一片の夾竹桃を
軽忽な救済を待つ醜さには一片の夾竹桃を
六月の訪れ
君は小さな身体を舞台に踊らせ、言葉が喉からこぼれた
その光景は彼の心臓を握りつぶして
白昼に見る夢のようだった
軽忽な救済を待つ醜さには一片の夾竹桃を
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